季節の変わり目。

夕飯の買い物をしに外に出て、空を見上げるとうろこ雲が一面に広がっていました。
この秋は、小さな綿飴がふわふわ空に飛んでいってしまったようなこの雲を見る機会が多い気がします。
「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」ということわざがありますが、
そういえば今朝も、ぽとんぱらんと続く雨の音で目が覚めました。

うろこ雲をみていると、灰色の分厚い雨雲と違って、このあと雨がやってくるという気がしないのに。少し時間をあけて雨が降るんですね。

小さな綿飴のような雲は、ゆっくり風に乗って消えていきそうで。
翌日はお日様が顔を出してくれそうなのに、雨になる。
うろこ雲と雨の関係を調べてみると、その答えは食卓にありました。

具沢山のけんちん汁ではなく、ネギと豆腐くらい具のシンプルなお味噌汁を思い浮かべてみてください。お味噌汁をお椀に注いで、テーブルに並べる。ご飯やおかずを運んで食卓につくと、お碗は注ぎたての状態と様子が変わっている。表面の味噌が沈んだり静かに上がってきたりして、斑らに模様が現れてくる。
これは味噌汁の表面が時間とともに蒸発し温度が下がることによって、お椀の中で小さな対流がいくつも起っている。このお椀の中の状態が、空でも起っているのがうろこ雲が出ている時なんですね。
暖かい空気に、冬の冷たい空気が近づいて小さな対流をたくさんうみ、うろこ雲を作る。

そういえば夕方も朝も、ぐっと気温が下がるようになった。
短かった夏に追いついていない朝顔が、ちらほらとまだ咲いているのに。

最近は、なんだかすぐに眠くなります。
夜は途切れ途切れに目が覚めて、朝は二度寝がしたくなります。
春眠暁を覚えずならぬ、秋眠暁を覚えずです。
二度寝はオールシーズン大歓迎だけれど、妙に眠くなるのはなんでだろう。

春だけではなく、秋にも眠くなる現象は起こるんですね。
自律神経というものは、季節の変わり目に影響を受けやすいようで。
朝晩の気温の変化に体が体温を調整しようと急激に頑張ると、自律神経のバランスが崩れる。自律神経が乱れると、眠りが浅くなって、朝とても早くに目覚めるけれど、猛烈に二度寝がしたくなる。

空も体も。
こんな風にごく身近なところで季節の変わり目を感じたのは何年ぶりだろう。

去年の今頃は何してたかなと、グーグルカレンダーを開いてみると。
2019年の秋はソウルにいました。京東市場のすぐ近くに「咸鏡麺屋(ハムギョンミョンノッ)」という旨い旨いカルビタンのお店を発見して舌鼓を打っていた。(お店の名前の通り、冷麺が有名なお店なのですが。この店に入ったら、ぜひワンカルビタンを注文していただきたい。ワン=王でございます。その名の通り、カルビタンの王様です。寒くなってきた、まさに今食べたいスープ。来年の今頃には、食べに行けるかな…遠い目。)その前の年も台湾にいたり、釜山にいたり。秋は定期的に海外に旅をしたくなる季節だったから、自分の身近な変化で季節の変わり目を感じることがなかったんだなぁと、旅に行けなくなったことで気づく。

SAKRA.JPが始まってから、「旅に出られなくなって」という言葉を何度書いたことでしょう。なんということでしょう。劇的ビフォアアフターの「アフター」が旅に出られない「今」の状態になってしまっている。
自然には抗えない。うまくつき合って行く方法を都度探して、試していくしかない。時間がかかることも重々承知のすけ、なのですが。来年の今頃は、飛行機に乗って海を越えて。見たことのない景色を見ることができていますように。マスクや消毒など、最低限のルールは守って、旅に出られる日常が「アフター」な状態になっていますように。

うろこ雲が気になって、今週も結局旅に戻ってしまう、小池の気になるものでした。寒くなってまいりました。みなさま、どうぞ温かくお過ごしいただけますように。