説明できる気になるは、本当の気になるじゃないから。
台風14号の接近で、ここ数日雨が降ったり止んだりしていますね。
ぐっと気温も下がって、今日はコートをおろしました。
今年は春が抜け落ちているし、夏もジュっと蒸発するように過ぎてしまった。
おいしい秋を満喫しようと思ったら、もう冬がすぐそこまできている。
まだ栗ご飯も炊いてないし、さんまも口にしていないのに。
もう少し待ってほしいんだけど、鍋の季節よ。
ブルっと身震いする気温だったので、巻き物をして浅草に行ってきました。
17時からの打合せ、1時間前に浅草駅に到着。
その前に行きたかったお店があるのです。
創業明治35年(1902年)。浅草寺のすぐ近くに本店、仲見世商店街、雷門通りといくつものお店を構える老舗和菓子店舟和。
亀十のどら焼き、天国のホットケーキ。ケーキを買って帰りたかったアンジェラスは去年閉店していたことを今回知ったのだけれど。浅草には心をうばわれる甘いものがたくさんある。
そんな中でも、舟和の芋羊羹を買いたかったのには理由がありまして。
舟和の芋羊羹。小学生の頃。母が好きだったこともあって、学校から帰宅するとおやつは芋羊羹という場面がちょいちょいありました。
舟和の芋羊羹が生まれたのは明治のころ。当時、煉(ねり)羊羹はとても高価なもので。芋の問屋を営んでいた創業者が、庶民の手に入りやすい、煉羊羹のかわりになるような和菓子を開発できないかと作られたのが、芋羊羹だったのだそうです。
記憶の中の芋羊羹のパッケージは真っ白の箱。包装紙を開けると、白いはずだった箱に芋羊羹の歴史とおすすめの食べ方が書いてある。
「そのままでも美味しくお召し上がり頂けますが、オーブンで焼いて香ばしい焼き芋風」こんなに気温が下がったら、焼き芋の季節じゃないですか。なかなかおいしそうじゃないですか。
「バターで焼くと、こくのある洋風のお味になります。」
それ、やらせていただきます。バターの塩味。合わないわけがない。スイートポテトを食べているような雰囲気になるんじゃない?絶対おいしいやつ。
フライパンにバターを溶かす。ジュワジュワと音がして、バターの色が変わってきたところに芋羊羹をそっとおく。4つの面をゆっくり中火で焼いていく。
ビンゴ!外はカリッと焼き色がついて、中はほっくり度が増している。
ものすごく食感が変わるとか、驚くほど芋羊羹とは別物に、という変化はないけれど、なるほど。美味しい。
次回はオーブンで焼いて、焼き芋風。試してみたいと思います。
なぜ久しぶりに舟和の芋羊羹を買いたくなったのか。
だいぶもったいつけてしまいましたが、それには理由がありまして。
古着屋さん巡りの回。
先週、ぴったんこカンカンのSPを見ながらSAKRA.JPの原稿を書いていたんです。草彅剛さんのコーナーが終わって、ゲストに出ていた吉高由里子さんの一番会いたい人が画面に登場してきました。
ブロンドヘアにビロードのタキシードを纏った長身の男性。ロケ地は八王子、吉高さんが会いたかった人の博物館。その人の名はROLANDさんと言います。
存在は知っておりました。
2019年の3月11日、ROLANDさんの初の書籍が出版された後、書店で平積みになった「俺か、俺以外か。」の文字が、くっきりと目の中に入ってきてはおりましたが。それでも自分の人生で交わることのない人だと思っておりました。
バラエティにゲスト出演される姿を1、2度見かけたこともありますが、深く気にするということはありませんでした。
ぴったんこカンカンSPでの登場時間も、コーナーの中のさらに一部。しかし、この数分でもROLANDさんの頭の回転の速さにびっくりさせられた。
グーグルさんに「ROLAND」という検索ワードを入れたのは、2020年の9月25日が初めてでございます。PC画面の左側には電子ピアノのROLAND。そうだよね。圧倒的メジャーな「ROLAND」はこちらの方だったはず。PC画面の右側にはブロンドにサングラス姿のお写真。現代ホストの帝王ROLAND。身長182cm(デカイ!)。AB型(確かに、血液型は納得)。年齢28歳(年齢って関係ないんだよな)。
プロになることを目指して、帝京高校で寮生活をしながらサッカーに全てを捧げていた日々。プロになれなかったことが、人生初の挫折。大学に入学するも、やりたいことではないとすぐに自主退学をして歌舞伎町へ。
丁寧にROLANDさんの歴史を書き出していくと5000字くらいになってしまいそうなので、気になった方はぜひ検索をしてみてくださいませ。
検索ワードを上から順番に見ていきますと。
youtube動画「THE ROLAND SHOW」という文字が上位に出てきます。ROLANDさんの公式チャンネル。チャンネル登録者数は64.8万人。(今年の2月にスタートしたばかりなのに!)
youtube動画といえば、のモーニングルーティーンや香港・台湾への旅動画など。ちょっとした興味本位で見始めたら、これが止まらない。週末、10分前後の動画を何本も見続けてしまうはめに。Netflix沼から抜けたばかりなのに、今度はyoutube沼が待ち受けているとは。恐るべし、youtube。いや。恐るべしROLAND様。
その中でも、youtube沼に落ちるきっかけになった動画がありまして。
人が集まって卒業を祝うことが難しかった2020年3月。
オンライン開催となったバンタン専門学校の卒業式で、ROLANDさんが送る言葉を述べている動画。これが、心に響いて響いて。なんでこの人の言葉はこんなに届くんだろうと考え込んでしまいました。
「才能がないことも、1個の才能です。才能がないからこそ、試行錯誤できる。自分は才能がなかったから、仕事にとことん向き合うことができたんだと思う。」
動画を見続けていたら、ちょっと自分が恥ずかしく思えてきたんです。
あぁ、やりきれてないことがたくさんあるなぁと。自分の無駄遣いをしたらダメだ。自分に対しても、自分以外の誰かに対する自分の行動も。相手の時間の無駄遣いをしてしまっていないかな。で、無駄遣いじゃないいい時間の使い方ってなんだろう。
ROLANDさんを有名にした言葉「俺か、俺以外か」。この言葉、自分が自分の人生の主人公にならないとダメだよという意味だったんですねぇ。自分を大切に考えたら、いい仕事にもつながるし、そのいい仕事でたくさんの人を幸せにできるよと。
発売当初は、手にとらなかった書籍『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』の中にも、経験から出てきたいい言葉がたくさんあって。「説明できる好きは、本当の好きじゃないから。」これ、いいねボタンを何回も押せるとしたら、クレイジーケンバンドのケンさんが今まで唱えてきた「いいね」の数ぐらい、イイネ、イイネと押し続けたくなりました。言葉にしたいこともあるけれど。きれいに説明できる言葉にしてしまうと、自分が無理やり言葉の方に心と頭を近づけていっている気がして、ほんとはそこじゃないんじゃない?と自らツッコミを入れたくなる。
「年齢は、どれだけ生きたかは教えてくれても、どう生きたかは教えてくれないだろう?」ちょうど高校生に取材をしたところにこの言葉。その高校生たちが、まぁカッコ良かったんです。自分がいきたい道を、誰かの言いなりではなく自分で選ぶことができていて。大切にしたいことを、その都度自分の頭で考えてきたんだなと。年齢に関係なくかっこいい生き方をしている人は尊敬する。自分はダサい大人になってないかな、ダサい大人になりたくないなぁ。と思っていたところに、またいい言葉。「やるかやらないかじゃない、やるかやるかだ」
あえて動画のリンクは貼りません。読んでくださって気になったら、色眼鏡を外して「バンタン 卒業式 ROLAND」で動画検索をしてみてください。きっとたっぷり、元気をもらえますよ。
そうそう、舟和の芋羊羹のお話。
ROLANDさんの経営している男性専門の脱毛サロン、大阪のスタッフの皆さんへののお土産がTHE ROLAND SHOWに登場するんですが。駅でさっと購入するんじゃなくて、浅草まで東京の美味しいものを買いに行って、渡してあげたかったもの。それが舟和の芋羊羹だったんです。(ROLANDさんがいい経営者である一面も二面も、THE ROLAND SHOWの中に出てきます。)無性に食べたくなったタイミングでの浅草での打合せ。なんてツイテルんだ!これもROLANDさん動画効果でポジティブオーラを浴びたからなのかしら。
絶対損はさせないから、お客さん。ぜひ、THE ROLAND SHOWご覧ください〜!