#15 うつわとサンドイッチ城下町

こんにちわー。先週は大きな台風がやってきましたが、僕のところには大きな被害ありませんでした。それでも、経験したことのない強さの風が吹いている時間は生きた心地がしませんでした。台風は事前に情報があるので、みんな時間をかけて準備をするんですよね。台風前日の朝からスーパーやドラッグストアは行列、パンとか懐中電灯が店頭から消えました。
僕も行列の一部になりました。普段から準備できるものはしておかなければ、と改めて痛感するきっかけの台風になりました。

さて。今回は、杵築市(きつきし)にある陶芸教室をご紹介しますよー。

About 杵築市

「おわたり」という洋食屋さんが美味しい。

杵築市ホームページ → https://www.city.kitsuki.lg.jp

杵築市は人口約2.8万人。大分県の北東部、大分空港から車で20分くらい、県庁所在地の大分市からは1時間ちょっとの位置にあります。
特産品は、みかんと牡蠣、あとお茶が有名です。
杵築は城下町で、昔ながらの街並みが残っています。着物をレンタルして城下町を歩くことが、国内外の観光客のみなさんからも人気です。

陶芸

杵築の城下町は「サンドイッチ型城下町」と呼ばれているんです。ちょっと、杵築市観光協会さんのホームページから画像をお借りします。

上の図の、北台・南台というところは武家屋敷が並び、その間に商人の街があったのです。北台・南台に商人の町が挟まれている、これをサンドイッチ型城下町と呼ぶそうです。

この、商人の町のエリアに今回紹介する 陶芸の工房・教室 wakako ceramics(ワカコ セラミックス)(ホームページ10月リニューアル)があります。

ワカコセラミックス、久しぶり。何年ぶりだろう。

この連載の中でも何回か書いたことなんですが、僕、若い頃、陶芸教室に通っていたんです。その陶芸教室というのが、このワカコ セラミックス。

陶芸家 坂本和歌子(さかもと・わかこ)さんの工房 兼 教室。

坂本さんは、元々は大分県の野津町(現・臼杵市)というところで、仲間と一緒に共同で陶芸教室をやっていて、僕はそこに通っていました。
陶芸教室で僕がカレーを作り、振る舞い、それを食べた教室生がみんな無言になった、というトラウマエピソードの舞台でもあります。

その頃、坂本さんは他の仕事をしながら作品づくりや教室をしていました。
2007年1月に独立し、杵築市の祖父母の家に工房を開きました。

独立から13年。

ずっと、「美しくて、使いやすい」うつわがテーマ。

坂本さんの器は、薄くて軽い。でも、ふっくらした印象。

写真提供:wakako ceramics

大分県内はもちろん、東京など県外のショップでも扱われている、坂本さんの器。

独立から13年。いつの間にか人気の陶芸家になっていました。

陶芸をやっていて楽しいこと、嬉しいことは?

「作っているときは“無”なんです。 嬉しいと思うのは記念日などの贈り物として選んでもらったりするので、誰かの幸せ、喜びに添えるものを作っているというか。作ったものが意味のあるものになっている、と実感できるときです。」

たしかに。作家さんの物って、昨日お茶碗割れてしまってなんでもいいから買う、みたいな感覚で買わないですね。ちゃんと、「いいもの」を選ぶ。いやいや買うものじゃないですもんね。ほんとだ。誰かの喜びを作ってる。

陶芸家 坂本和歌子さん
これ、見てるの気持ちいい。

コロナの影響はありましたか?

「私は、生徒さんたちと会う陶芸教室の時間が大好きなんです。でも、コロナで教室を開催できない時間が続いて、それが寂しい。
 反面、外出できないことで、ずっと集中してうつわを作ることができました。作ることに向き合えました。」

この杵築の他に、大分市でももうずっと教室をしているんですよね。

そうそう。陶芸教室、僕が通っていた頃、圧倒的に女性の生徒さんが多くて。みんさん本当に綺麗な方ばかりで。綺麗なのに独身だから、僕と先生(坂本さん)で「出会い系陶芸」というおせっかいイベントをしましたね。教室生の女性が、男性に陶芸を教える出会いの場。

「しましたね。笑。なつかしい。」

写真提供:wakako ceramics

ホテルマニア

昔はほんとに、坂本さんと、陶芸教室の仲間で、頻繁に何かにつけて集まって飲んだりしてました。
ある日、とあるエスニック料理店に集合して。仲間の誕生日が近かったので、お店の人に協力してもらってサプライズでお祝い、という計画を立てて。僕ら仕掛け人の合図でお店の人がケーキを持ってきてくれることになっていたんです。
サプライズで祝われる人がトイレに立った時、店主が「そろそろケーキ出す??」と聞いてしまった思い出があります。あ、全く関係なかった。この話。

そういえば、趣味はなんですか?

「旅行です。旅自体も好きですが、ホテルが好きなんです。」

坂本さんの旦那さんは建築家。その建築事務所の役員でもある坂本さん。

「建築の勉強を兼ねていろいろなホテルに泊まるんです。しつらえもそうですが、おもてなしやそこでの体験が好きなんです。料理や、もちろん器も。」

ホテルマニアなんですね。

「友人や生徒さんに、旅行の話をして、ホテルの感想を聞かれたときには、自分なりの星をつけて評価を伝えたりします。笑。星4.5とか。」

坂本和歌子の名前で予約入ったホテルはちょっとピリピリしますね。「やべ、和歌子 来るやん!」って。フロントがざわつく。

「そんなことないですよ。」

同じことをする

「私は同じことをするのが好きなんです。」

それは、同じ作業をする、ってことですか?

「それも好きですけど。毎週木曜日に陶芸教室があって。木曜日から1週間が始まる感じで。週も曜日ですることが決まっていて。年間でもこの時期には由布院で展示会、とか。決まった自分のカレンダーがあって。レギュラーのスケジュールをこなす中に、イレギュラーのイベントなどが入ってくるイメージ。リズムを作れるから。」

僕が苦手なことです。スケジュール組んだり、毎年恒例の行事、みたいなことできないんです。落ち込んだりすると、すぐやる気を失くして、冬眠するんです。冬眠から目覚めるのに何年もかかるし。(春も夏も秋も寝てると冬眠じゃないのか)。

だから、坂本さんすごい。

ということで、秋は由布院で展示会の時期ですね。

10月3日から。ユフィンの「湯の坪通り」というメインストリートにある人気クッキー屋さんで。

「はい。もう8回目です。LINGONさんというクッキー屋さん併設のギャラリーで。」

美味しいクッキー屋さんですね。

ところで、陶芸体験は可能ですか?

「前もって、相談いただければ。」

陶芸体験もムトーツアーズのコースに組み込めるな。よし。

久しぶりにゆっくり話せてよかった。坂本和歌子さん、ありがとうございました。みなさん、是非、陶芸はじめてください。

妄想旅行者ムトーツアーズ 代表 ムトー