#14 「おしゃれ」という名の男

こんにちわー。ムトーです。まだ暑い。が、なんとなく秋も感じる。が、暑い。
そんな大分県です。

今回は別府市と並ぶ大分観光の雄、「湯布院」のお店を紹介しますよー。

About 由布市

由布院。湯布院。大分県民でも区別できる人は多くない。「あー、なんか違うんだよね」くらい。

由布市ホームページ →  http://www.city.yufu.oita.jp

「ゆふいん」という名前。きっとご存知ですよね。全国的にも「一度は行ってみたい場所」という声が上がる観光地。湯布院。その湯布院は由布市の中にあります。平成の大合併で、湯布院町、庄内町、挾間町がひとつになって由布市。いわゆるよく見る「湯布院」のイメージはこの湯布院町だと思います。

湯布院と由布院という表記があって、駅は「由布院駅」なんですよね。
これ、大分県の人もそんなに意識していないんですが、ちゃんと意味があるんです。でも、それは興味あれば調べてみてください(自信ない、、、)。

ちなみに、このsakra.jp「山口フォト」をやっているヤスオ・ヤマグチは大分に何度も来ていて(来るなと言っても来る)。ゆふいんのことを「ユフィン」と呼んでいて、かわいいし便利なので、僕もそう呼んでいます。

なんというか。ここはなんだかんだ言って、やっぱいい。子どもの頃、魅力わかんなかったけど。大人になって、行くたびに好きになる。

金鱗湖

ユフィンって。大きなショッピングセンターや、なんとかランドもないんです。なんというか。なんもない。なんもないけど、空気がある。以上。

です。だから、有名観光地に来たぜー!遊ぶぞー!!ってテンションで来ると違うかもしれない。由布院駅を中心とした由布院盆地の街はこぢんまりとしていて。小さなお店がたくさんあって。ちょっとはずれると、苔むした路地や小川があったり。そういう、ちょっとしたときめきを集めて回る旅をする場所。あ、いいこと言った。

例えば。ユフィンには金鱗湖(きんりんこ)というそんなに大きくない池があって。湖か。この池の周りを、世界中からの観光客が取り囲んでいる。朝、金鱗湖の水面に湯気が浮かぶ姿が有名なのですが、昼でも関係なく人がやってくる。コロナ以前、そういう光景が普通にあったのです。

別に何があるわけでもない。水が青かったりするわけでもない、ただの池なんですけどね。

でも、なんか引き寄せられるんです。空気に。写真撮るとちゃんといい場所になるし。

金鱗湖。コロナ以前、この遊歩道がぐるっと観光客で埋まっていました。
金鱗湖のマスコット的な鳥。ガチョウ?

ムトーツアーズが金鱗湖にお客様をお連れする理由が他にあって。

それが今回紹介するお店。CAFE LA RUCHE (カフェラリューシュ)です。

ユフィンの、金鱗湖を臨む、横文字のお店、ってさぞかしおしゃれなんだろうな、という感じですが。
→ さぞかしおしゃれです。

左がカフェ・リューシュ。右奥がクロワッサンとコーヒのお店。
ここの木の歩道を抜けると金鱗湖。

ニックネーム:おしゃれ

このカフェのオーナーは伊藤剛好(いとう・たかよし)さん。

出会って、どれくらいだろう。7年くらい経つかも。

伊藤さん。マスクを取って、とお願いしたけど。頑なに拒む人。

音楽ライブのチケットが余ったから、と知人に誘われてユフィンに。その帰りに会場出口で出遭って、その知人に紹介されたのが伊藤さん。

もう服装が、大分にはあまりいない感じで。めちゃお洒落な人おるな、さすがユフィン。と思いながら、立ち話をしていたら。

「ウチでちょっと話しします?」

と、連れて行ってもらったのが閉店後の伊藤さんのお店。

金鱗湖には何度も行ったことがあるから、そこにお店があるのは知っていたけど、一度も入ったことがなくて。
中に通されたとき、驚いたんです。

金鱗湖、ここから見るのがベストだったんだ。って。

ほら。おじさんも見とれてた。

7年前のその日、夕方の薄暗くなった金鱗湖を大きな窓ガラス越しに見ながら、伊藤さんと話をして。
ああ、これは中々、いい人に出会えたな、と思ったのです。それからの仲。
お酒を飲んだり、イベントで関わったり。

ああ、あと、そうそう。

僕、もうずっとダイエットしているというか、していないから、しているというか。
僕が「年末までに痩せていなかったら焼肉を奢る」という友人との企画(何やってんだ)の結果発表の日に伊藤さんがたまたま居合わせて、そのまま伊藤さんにも焼き肉をご馳走した思い出があります。

「またやりましょう。」

え、、また奢ることになりそうやん、、。

伊藤さんは、ユフィンのカフェオーナーで、ファッションも、佇まいも洗練されていて一見近づき難い印象。でも、驚くほど気さく。柔らかい。

僕と友人は伊藤さんのことを、陰で「おしゃれ」という名前で呼んでいます。

「おしゃれのお店に行ってくる。」「おしゃれとご飯食べる。」「おしゃれ、今日お店にいなかった。」と友人との間で隠語として活用しています。
みなさんも、お店で伊藤さんを見かけたら「あ!おしゃれがいる!」と思ってください。あくまで本人には内緒のニックネームなので「あのぉ、おしゃれ さんですよね??」という風には話しかけないようにしてくださいね。

ということで、今回はその おしゃれ にお話しを聞いてみました。

伊藤さんがこのお店を始めたのは2000年4月。大学を卒業して1年後のことだったそうです。

「しばらくは自分もケーキとか、パスタソースとか作っていました。お店終わりに居酒屋さんで働いて料理を学んだりもしていました。」

そう。食事が美味しいんです。飲み物も。
このお店で提供される食事には全て物語があるというか。多分、おしゃr、あ、伊藤さんは全部のメニューについて熱く語ることができると思います。

でも
「すごく美味しいお店がたくさんあるし。すごい料理人もたくさんいる。だから僕は料理専門で勝負しようとは最初から考えていませんでした。」
と伊藤さんは言います。

ほら、おいしそ。金鱗湖に映える。
   写真提供:伊藤さん

「食はもちろん、流す音楽や、お店での企画、取り扱う商品、そしてお店の内装。それらで作るこのお店の空間、時間が僕の表現だと思っているんです。」

趣味を尋ねると、「お店のこと全般が趣味。」 そういう人。

そうそう。なんか、服装や纏う空気がアーティストっぽいんです。それは、お店づくりという形の表現をしている人だからなんですね。なるほど。今わかった。

取材するのにペンを忘れたので、「ペン貸して」とお願いして。さぞかしお洒落ペンが出てくるかと思ったら、どこかのお店の景品のペン。あ、めっちゃ書きやすい!「書きやすさ大事なんで」と伊藤さん。

コロナの影響はどうですか。ありますよね。。

「もう、めちゃくちゃ影響ありますよ。コロナ前、平日でも人が多くてたくさんのお客さんに来てもらえていたんですが、今は週末だけ多くなってきた、という状況。こんなこと、経験なくて。」

そう。海外からのお客さんも多かった湯布院。いまはほとんど外国の人を見かけません。

「でも、お店のリニューアル工事に取り掛かりやすかったんです。お客さんいないから。」

そう。お店、雰囲気また変わりましたよね。

「別の場所にあったパン工房をこの店内に持ってきて。食事などはレジカウンターで注文していただく形式に変更しました。」

壁や、カウンターに使っている木材もかっこいい。

「内装のリニューアルは以前から考えていて。この内装をやってくれた方と、4年くらい構想を練りました。」

壁おしゃれ

2階はギャラリーと雑貨の展示販売スペース。

取材時は 福田利之さんの作品が展示されていました。
おしゃれ による おしゃれのための おしゃれセレクト

お店をやっていて楽しいと思うことは?

「みんなで ものを作りあげることです。店をやっているからこそできることで。色々な人と出会って、付き合いが広がっていくのが嬉しいです。イベントなどで知り合った人とは一緒に仕事もしてみたい、と思っています。出会ったことが運命だと思っているんで、知り合ってからずっと、長いことつきあっている人が多いんです。」

なるほど。本当にいろんなところに行って、いろんな人と繋がっている印象。

「コロナ前は、自分が仕掛けなくても湯布院自体に観光客が沢山来てくれていたんです。若い頃は、何もしなくてもお客さんが当たり前に来てくれる、という環境が嫌だったんです。自分の力じゃない気がして。でも、年を重ねるに連れて、いい場所でやらせてもらっている、と感じられるようになりました。
お客さんの層も、人数も変わっていくと思います。なので、そのお客さんたちに、これまでとは違う満足感を提供していきたいと思っています。」

これからの目標は?

「定番は残しつつ、変化し続けたい。ワンパターンが嫌いなんで。そうやって、店を長く続けていきたいです。」

このお店がおしゃr、あ、伊藤さんの表現そのものだから、変化も楽しみですね。

最後に、ユフィンでおすすめの場所教えてください。

「人をいつも連れていくところなんですけど、そこの庄屋の裏のとこ、、湯布院ぽい場所です。」

えー、どこだろ。ちょっと行ってみる。ここ?違ったら教えてください。

ここ?

ユフィンは紹介したいところだらけ。

とりあえず、ユフィンに旅行をするなら金鱗湖へ。そして、伊藤さんのお店へ。

早朝行って、モーニングとかやってみたいなあ。

伊藤さん、ありがとうございました!

妄想旅行社ムトーツアーズ 代表 ムトー