#13 610カレー会

こんにちわー。ムトーです。まだまだ暑いですね。でも、夜、車で走っているときに窓を開けると少し冷たさを含んだ空気が入ってきて、なんとなく秋に近づいている感じもします。

前回は、焼きそば好きの大工さんに、焼きそば屋さんに連れて行ってもらい、その魅力を教えてもらいました。

今回は、またどこにも行っていないので、大分県とも、旅行とも関係のない、いつも以上にどうでもいい話を書くことにしました。読み流してください、、。

トラウマカレー

僕は若い頃、陶芸教室に通っていました。前回焼きそばを紹介してくれた「焼きそばDK」のケンちゃんや、花屋のkamameのカモメちゃんたちも同じ教室の仲間でした。

僕は、学生の頃からカレーを作ることが好きで、陶芸教室に行っている頃は結構こだわりのカレーを作るようになっていました。もう15年くらい前。

そんなある日のこと。その話を聞いた陶芸教室の仲間たちが「今度、みんなでムトーさんのカレー食べる会をしましょうよ」と提案したのです。
若かった僕は二つ返事で「いいよ。」と答えました。

陶芸教室の先生もその話に乗ってくれて、教室のキッチンを貸してくれることに。

みんながそれぞれ教室で作ったお皿にムトーのカレーを盛って食べる、というなかなかいい企画。僕もテンションが上がりました。

陶芸教室は毎週日曜日の13時から。お昼前に集まってカレーを食べて陶芸をすることになりました。

僕はそのカレー会開催日前日の土曜日に買い出しに行き、昼からカレーの仕込みに入りました。前日に自宅で仕込んで、当日に教室のキッチンで仕上げるという算段。

小麦粉をじっくりとフライパンで焼き、ルーを作ります。玉ねぎは何度も水を足しながら炒め、飴色に。
鶏肉をひと口サイズに切り、カレースパイスをまぶして。ジップロックに入れて。冷蔵庫へ。

そして当日。

朝10時くらいから教室を開けてもらい、キッチンで仕上げます。

(もう工程をよく覚えていないけど)大きな鍋で野菜とお肉を炒めてブイヨンスープを入れて、野菜スープの状態に。
この状態を覗きに来た陶芸教室の先生が「美味しそう!」と言ったので、スープを味見してもらうと「おいしい!ムトーさん、もうこのままでもいい!」と褒めてくれました。
でも、カレー会だから。カレーにしますから。

さらにトマトジュースを入れて、前日に作っておいた自慢のルーを投入して溶かしていきます。(どこかの工程で飴色玉ねぎも入れてます。忘れたけど。)

ぐつぐつと煮込んで、お昼前に完成!

みんなも集まり、みんなの自作の器にご飯とカレーを盛って。

サラダとデザートにコーヒーゼリーを持ってきてくれた人もいて、みんなの気分も盛り上がっていました。

「いただきまーす!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

あ、、あれ、、、。みんな無言。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

あの時間を僕は忘れることができない。

前日から仕込んだカレー。無反応。

「え。。まずい??」

と聞く僕。

「いや、まあ、、カレーだからまずくはないけど、、」

「普通、というか。。」

言葉を選びながら、辛辣なことを伝えてくれる仲間たち。

「ムトーさん、あのスープが美味しかったのに。あのままならよかったのに!」

と、カレーになる前の状態を褒めてくれる先生。

僕が、カレー作りを止めることを決めた日でした。

カレー会

僕は、スパイスを買うことも、美味しいカレー屋を巡ることもなくなりました。

あの日のことを思い出さないように。

あの日から10年くらい経った時。
カレー会をやろう、と声をかけられます。

あの傷を知らないひとからでした。

躊躇しました。もう、人前でカレーは作らないと決めている。作り方も覚えていない。断ろうとしました。でも

「おっけ。やろ。」

口が、こう答えたのです。

やるしかない。もう、こだわりのカレーは無理。テレビでレシピを知って、真似て作ったらハマったカレーを出そう。

とりあえず、かたちから入る。

少人数の会でした。「こだわっていない」と自分に言い訳しているけれど、それでも人に食べてもらうということで、胃が痛くなるほどの緊張。

あれ。。意外にも好評。

2日かけて作ったカレーは不評。20分でできたカレーが好評。

これは、、、なんだ。。。

僕は、この日、10年の歳月を経て、あの時の傷がやっと治り始めるのを感じたのでした。

最近の610カレー。調子に乗って、いろんなところで作る。

えっと、、だからどうしたんだっけ。。

あ、、どうもしないのか。。

次回はきっと、何かしら有用な情報を!

妄想旅行社 ムトーツアーズ 代表 ムトー