#12 焼きそばDK(大工) ケン太郎 vol.1

こんにちわー。ムトーです。暑いですね。大分県、めちゃくちゃ暑い日が続いています。みなさん、体調管理、気をつけましょうね。ああ、、かき氷食べたい。

さて、そんな、かき氷を体が欲している酷暑の中、今回は焼きそばのお話です。

大丈夫ですかね。。涼しくないけど読んでもらえます??

麺はソーメンしかみたくねーよ!という方もいらっしゃるとは思いますが、お付き合いください。

友人に大工をやっている河野健太郎(こうの・けんたろう)という男がいまして。彼は、このムトーツアーズの連載の中でも紹介をした、いくつかのお店(safari coffee Roasterkamome など)の内装を手掛けています。

大工のけんちゃんは建築会社の役員をしながら、snld(スヌルンド)というユニット名で主に大分県内におしゃれなお店をつくり続けているのです。


※今回のタイトル「焼きそば DKケン太郎」は、けんちゃんの好きな漫画「とんかつDJアゲ太郎」にインスパイアされてつけました。。。。

大工の「けんちゃん」こと 河野健太郎 さん。 
      写真提供 Yasuo Yamaguchi (山口フォト)

以前、けんちゃんに会った時、「ムトーツアーズでスヌルンド紹介させてよ。」とお願いしたんです。
すると、

「いや、ムトーさん、ウチの紹介は別にいいんすよ。それより、焼きそばっす。焼きそばの紹介だったらいくらでも協力します。」

という、唐突かつ力強い提案を返してきたのです。

ということで、今回は大工のけんちゃんと 大分の焼きそば屋さんを巡ります。
(僕、糖質制限してるんやけどな、、、、、、、、、。)

大分市の某駅で待ち合わせ。右手にお茶のペットボトル。超軽装。

けんちゃんからおススメのお店を事前に数店舗リストアップしてもらって、最初のお店近くの駅で待ち合わせ。午前11時57分。大工の男はジャンケン弱かったら野球拳で2ターンでパンイチになるくらいの軽装で現れました(夏ってそんなもんか、、そういえば野球拳ってやったことないな、、)。

「腹減りましたね。行きましょう。」

男は僕の車の助手席に乗り込むとそう言いました。

雑談もそこそこに駅から車で1分くらいの店に向かうのでした。

うっ、、

閉まっとるやん、、、

ああああああああ、、、、、、、、、、、開いてない、、、、。

お盆ですからね。個人のお店は休むところありますよね。ここは彼が激推しするお店なので、次回再チャレンジ。

このお店の最寄駅で待ち合わせた意味をすっかり失い、出鼻をくじかれたかたちの僕ら。すぐに気持ちを切り替え、予定していた2軒目のお店へ向かいました。

食べたことない味

大分市の「かどや 新川店」さん。

いい雰囲気。

「ここはチェーン店なんすけど、大分にある店の中でもかなり独特っす。」

チェーン店のポップさが無いよね、店構え。そして、歴史ありそう。よさそ。

店内はカウンター席のみ10席ほど。鉄板焼き屋さんスタイルで、目の前で焼いてくれます。椅子がなぜか鉄板カウンターから離れた壁に並んでいたので、椅子を持ってカウンターに近づこうとしたら店主が

「そこにいて!そこに座ってて!」

と、目も合わせず僕らふたりに言いました。

「ええー、、なんか、、感じワル、、、。」

ちょっと不穏な空気の中、注文し壁に背中をくっつけて出来上がるのを待つことにしました。
あとから入ってきた2人組にも同じように「あー!離れて!そこの椅子に座っといて!」と作業しながらぶっきらぼうに伝えて。
わあ、こりゃ、写真とか撮れる雰囲気じゃないな、と僕は思ったのです。

僕らの向かいの鉄板で、どうやら僕らのオーダーした焼きそばの調理が始まりました。

豚肉、キャベツが鉄板に載せられ、そのあと、そこに何かよくわからない食材が追加されていきます。終始、見たことない方法で焼きそば(とおぼしきもの)ができています。しかし、もう結構時間経ってる。でも、知らない焼きそばが作られている。だから目が離せない。あー、ここで茹でた麺が入んのね。やっぱ焼きそばということは間違いなさそう。
僕らと、後に入ってきた2人の計4人分の焼きそばを、店主は細かくカウンターの向こうで左右に動きながら真剣な表情で作っている。青のりが大量に振りかけられ麺の真ん中に卵が丁寧に載せられました。

「お待たせしました。どうぞ。」

緊張しながら、椅子をカウンターに寄せて座る僕ら2人。

「ごめんな、今日、めちゃくちゃ、あちーやん。鉄板の近くにおったらあちーやろ。」

店主がさっきまで全く見せなかった笑顔で言う。あ、そういうこと??食べる直前まで、お客さんに暑い思いをさせたくない、という優しさ、だったのね。え?いい人??

あ、そうだ食べる前に写真撮らないと、、。
恐る恐る、店主に写真を撮ってよいか尋ねた。

「インスタとかSNS、どんどんあげて!」

え、、、気さくやん。。。そしたら撮るやん。。

知らない味の焼きそば。もう、また食べたい。(糖質制限、、、)

鉄板から小皿(ほんと小さい)にちょっとずつ取って食べるスタイル。

「えー!!知らん!この味、知らんけどうまい!」

テンションあがる僕。

「やべんすよ、これ。」

黙々と食べる大工。

この味。この店の外観。長い歴史しか感じない。
店主がいい人だとわかり、急に調子に乗った僕はこう尋ねました。

「このお店、出来て何年ですか?」

店主は僕の質問に答える。

「えっと、4年くらい。」

え、、、4年、、。最近やん。いや、外観のエイジングおかしくない?完全に昭和やん。。

チェーン店としては昔からあるらしく、調べると大分県内に何店舗かある。でも、僕は1回も目を留めたことがない。知らなかった。

「かどやさん他の店も行って、美味しいんすけど、俺はここ(新川店)すね。」

やきそばDK(大工)が言いました。

僕も、ちょっとこの味、好きかも。ハマりそう。

やきそばDK、恐るべし。

さて、この余韻に浸りつつ、多分、青のり歯に付けつつ、次に行こう!

多難。

「ちょっと、一旦、お茶でも挟もうか。」

けんちゃんたちのユニット「スヌルンド」が内装を手掛けたコーヒー専門店Safari Coffee Roaster に立ち寄ることにしました。

「俺、サファリ来るのけっこう久しぶりっすね。」

そう言いながら店の前に停めた車から降りた けんちゃんに次に目をやった時、彼は店の前に力なく立っていました。

あ、、
あああ、、、、、。。。 あ?? 13日(木)13日(金)。。間違えてるな。
これは落書きではなくて、親切。うん。親切。バンクシーと間違えられないといいけど。
静かにお店にメッセージを伝えました。

コーヒー屋の店主にこの画像を送りつけた 焼きそばバンクシーズは、また気を取り直して、そこから車で1分くらいにある焼きそば屋さんに向かいます。

うっ、、、、、。。。。

お盆、、、、

開いてない、、、、、、、、、。

もう、ダメだ、、、、。お盆のさなか個人商店は休みますとも。

そんな時こそ、チェーン店だ!

「想夫恋しかないっすね。」

と、やきそば大工。

「想夫恋」知ってます?「そうふれん」と読みます。焼きそばチェーン店。大分県日田市で生まれたお店です。日田市には「日田やきそば」という種類の焼きそばがあって、大分県全体でも焼きそばの大きなジャンルのひとつとなっています(ほかのジャンルの名前をしらんけど)。

美味しいという噂はちょいちょい聞くんですけど、僕はわざわざ焼きそばをお店で食べようと思ったことがないので、一度も入ったことのないお店です。

まあ、でも、個人商店は軒並みお盆休みだし。想夫恋行ってみるか、という感じでお店に向かいました。

お、、おお、、、、お客さんめっちゃ多い、、、。こんなに人気なのか。。

また、玉子の載ったやつ。
ちゃんと箸を空中で止めて写真を撮らせてくれる焼きそばDK

日田やきそばは、一度蒸した麺を、大量のもやしと炒めるスタイル。

以前別のところで食べたときにあまりハマらなくて、日田やきそばってそんなに美味しいものじゃないな、と。

あっ、うまい。え、うまい。。これが、、人気店の味。

なぜ、今、焼きそばなのか

想夫恋で焼きそばをノンアルコールビールと楽しみながら、けんちゃんに、なぜ今回そんなに焼きそばを紹介したいのかを聞いてみました。

「ラーメン好きなんすよ。ラーメン屋もよく行くんすけど、それはみんな行くじゃないですか。みんな好き。だから、それは俺が勧める必要ねんすよ。」

そうね、ラーメン屋さんは大分にもたくさんあって、新しいお店もどんどんできる。ラーメン屋さん巡りして、お店に詳しいひとも周りに結構いる印象。

お盆連休中にビールを飲み過ぎて、「今日はノンアルでいいっす」の男

「でも、ラーメンと違って、焼きそばって、詳しい人あんまいなくないですか?」

たしかに。大分市内だとほんとにこのチェーン店の想夫恋しか知らないかも。さっきの「かどや」さんとか1回も目に留めたことない。今日、初めて存在を知ったくらい。焼きそば屋さん、って、本当に知らないで生きてきたかも。。

「好きな焼きそば屋、とかある人って少ないと思うんすよ。焼きそばって、B級グルメのイメージで、家で簡単にフライパンで作れたり、うまいインスタントのカップ焼きそばもあって、わざわざ出かけて専門店で食べよう、ってならないんじゃないかな、と。」

ほんとだ。インスタントの焼きそば 美味しいもん。あれで十分、と思ってるかも。

「インスタントはインスタントでうめんすけど、このままだと焼きそばが食べられる店ってどんどん無くなっていくやろな、って。だから、店の焼きそばの魅力を知ってもらいたくて。焼きそばが食べられる店、残したい。店焼きそばブーム作りたいな、と思うんすよね。」

相当うめーとこしか残ってねえ

そんな熱い想いなのか。

けんちゃん。いや、焼きそばDKケンタロウ。今日から「店やきそば保存会」会長だね。

最後にみなさんにメッセージを。

「看板に『焼きそば』って掲げてるところって、今、少ないと思うんですけど。もう、相当うめーとこしか残ってねえんすよ、きっと。だから、『焼きそば』の文字見つけたら飛び込んでいいっす。間違いねんすよ。」

Tシャツは彼らsnld(スヌルンド)のオリジナル T。「ENJOY WORK 」の文字。仕事してるときも、焼きそば食べてるときも、いつも楽しそうにしている男。

けんちゃんとはもう15年以上前、陶芸教室で出会ってからの仲。年に何回かは会って飲んだりもします。でも、こんなに焼きそばが好きだということを初めて知りました。

とにかく、楽しそうに働いてて。本当に楽しそうに遊ぶ。

だから友人も多い。彼なら「店やきそば」ブームを起こせそう。

僕もちょっと、焼きそば興味でた。すぐ、第2回やろ!(糖質制限、、、)

ムトーツアーズに焼きそばツアーが加わるかも。
けんちゃん、ありがと。またよろしく。

妄想旅行者ムトーツアーズ 代表 ムトー

河野 健太郎(こうの・けんたろう)
大分県国東市生まれ。河野建設代表取締役・snld代表・店焼きそば保存会会長。県内を中心に多くの店舗や家の内装などを手がけている。そして、ムトーに確実に「間違いねえっす」な美味しい店を教える男でもある。