Mostly earth, sometimes space.

花の季節

ども、カルロスです。

新しい年度が始まりました。みなさまご無事ですか?

卒業、入学、新卒、新人。人が流動するシーズンです。今の私のポジションによることなのかもしれないけど、”転職” っていうのも多くなってきているように感じます。

衛星で花見はできるのか

以前、めちゃくちゃ端折ったポストをしました。こんな記事も参照しながら、他力本願なまとめ方をしたのですが、

・みなさんイメージするような綺麗なさくら色の花々は期待通りとはいかない

・衛星特有の色々なチャンネル(色、波長帯)を使って分析すると、擬似的に色をつけてみることができる

って感じの、歯切れが悪いのかどうかもわからないw ような内容でしたね。

そもそも、桜の色が最近薄く白っぽくなってきたような気がして、どうなんだろうと思って調べたところ、気温と関係があるようです。桜の色はアントシアニンという色素によるもので、発色には気温の影響があることもわかっています。開花直前が暖かいと色が薄く、寒いと色が濃いということで、ピントきたのは私の”想い出補正”。私が育った北海道はこの条件に当てはめると、本州よりも色が濃いはずです。この歳になるとよくあるパターンですねw

さて、ではさくらじゃなくても他の花が見えるケースってないのか?探してみたのがこちら。画像の中心の青っぽい箇所が、ひたちなか海浜公園のネモフィラです。綺麗な花ですよね。これだけ密集して広い範囲で開花すると比較的よく見えますね。

ひたちなか海浜公園に咲くネモフィラ     produced from ESA remote sensing data

もっとはっきりと見えても良さそうですが、人間の目はよくも悪くも補正が入ります。記憶だけではなく、見る対象にも… つまり、咲き誇る綺麗な花の周りの枝や幹、下草なんて記憶に無いですよね?そういうもんです。しかし、衛星ではそれも含めて忠実に撮像するので、ピクセル一つの中に、花びらの色、枝の色、隙間の土や下草の色が含まれて、それが一つのピクセルの情報(信号)として捉えられるのです。

この一つのピクセルに情報が混在することをMixed pixel (mixel: ミクセル) と呼び、一つの信号に含まれる要素を経験的に分解する研究も古くからされています。例えば、水田のピクセルだけど、稲穂の情報に混ざって、畦道も10%含まれているとか分解をするようなイメージです。

ま、でもなんだかんだ花はやっぱり現物を眺めた方がいいですねw

気になる音楽のコーナー

IYKYK / XG

久々にループさせて聞いている曲です。そもそも、サンプリングされているm-floのprismが大好きだったのもありますが、オリジナルの 2 step をそのままにBPMが上げ目になっているのでさらに軽快な印象です。新年度の始まりも爆音で!

では、またまた。

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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