道迷いのススメ

花粉症のキツい季節になりました。スギ花粉が根絶やしになればいいのにと思ってしまう今日この頃です。

そんな折ですが、僕の住む福岡・上毛町でかつて開催されていた大会「修験道トレイル in 上毛町」を形をかえて再開することができました。以前の大会でコースづくりや運営に関わっていたので、感慨深し!
今回は友人たちが準備に奔走。僕はちょっとお手伝いをして、あとは走るだけという気楽な役回りでした。

元々の大会との大きな違いは、自分でナビして走る点です。多くのトレイルレースでは、コーステープや目印が一定間隔につけられ、ランナーが迷わないように配慮されています。

今回はあえて目印を減らし、自分で地図やルート情報で進んでもらうスタイルを取りました。当然のことながら、道に迷いやすくなります。

なにも意地悪でそんなことをしたわけではありません。トレイルレース自体が非日常ですが、慣れてくれば日常寄りになります。そこに変化をつけることで、新たな非日常感が生まれます。

すると、普段ならば気づかなかったことに気づけます。足跡や地面の固さなどで、誰かがたどった痕跡を探したり、ランナーが通過した後なのか、ただの獣道なのかを考えてみたり。道を間違えないようにするには、どうしたらよいかを考えるきっかけにもなります。

本当はスタッフの人数が限られるので、できるだけ省力化したいという本音もあるのですが、実際に走りながら、セルフナビはとてもよかったです。

分岐に出くわすたびに、どの道に行くべきかを自分で判断することになります。決断した道が必ずしも正しいわけではありません。確信があろうと、不安を感じていようと、進みながら確かめていきます。

たえずトライ&エラーを繰り返します。道に迷った経験を重ねることで、迷わなくなったり、迷っても精神的なダメージを受けにくくなったりと、自分を成長させてくれます。

失敗ではなく、自分の経験、糧にできます。なんだか人生の縮図のようです。学ぼうとせずに、道に迷った、もうダメだと気落ちし、終わってからも目をそむけていると、それはただの失敗なのでしょう。

失敗したくないではなく、間違えても学べるものがあると考えると、不安や間違えることにも喜びが生まれます。

失敗した分だけ人間として成長できるのだとしても、仕事であったり、人間関係で世転んで失敗する人はほとんどいないでしょう。その点、今回のスタイルで山を走っている間は、分岐の数だけそのチャンスがあります。

そんなことを書こうと考えながら走っていたら、投稿日を間違えていました。僕の担当する水曜はもう終わり、今日は木曜。これも何かの糧にしたいものです。とほほ。

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

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