エディンブラ、あぁエディンブラ、エディンブラ
おはこんばんちは。飯塚です。
もう二月も残りわずか。春が近づいてますね。
一番好きな都市にやっと再訪。
先週、スコットランドのエディンブラに夫と二泊三日で行って来ました。
エディンブラは2012年の世界旅の時に、イギリス語学留学のあとに訪れてとにかく強烈に印象深い場所で。
そうそう、先週これを読んだニホンコンさんからエジンバラ、じゃないの？と聞かれました。そうです、私もこっちに来るまではエジンバラって言ってました。
けど。
エジンバラ、と日本語訛りで言うとこっちじゃまるで通じず、「え？なんの話してんの？」となりますのでエディンブラ。
（ついでに言えば日本人風にメキシコ、と言ってもまるで通じなかった。ミックスコ コは小さめで言いましょう）
12年ぶりにエディンブラの駅前に降り立ち、あらゆる形容詞や主観など一蹴される景色に息を飲んだ。
エディンブラの景色や建造物を「嫌い」な人はいるかもしれない。
でもこの建造美を否定することは許されない、そんな迫力すらこの都市にはある。
駅についた瞬間に360度の景色が圧巻すぎて。
仮にプラットフォームで、
「ははー！参りました！！」
と地面にひれ伏す人がいても笑うどころか私もひれ伏さないといけないのでは？
「いや、本当、恐れ入りました！！」となる。
駅を挟んで15世紀の建造物の旧市街と18世紀の建造物の新市街。
新市街で18世紀って⁈と12年前に衝撃を受けた。
旧市街にある宿に向かう。坂道を登りながら、12年前の記憶が甦る。
当時、70リットルのバックパックを背負って壮観な建造物を横目にホェー…なんだすごいところ来たな。と宿に向かった。
全く変わらない景色が私を12年前に連れ戻す。
今回お世話になったホテルは街の中心地から少し離れたエディンブラ大学の隣り。
12年前夏、宿泊したのはエディンブラ大学の学生寮。学生達は夏休みは学生寮を出されその間は観光客に宿として部屋を提供する、というヨーロッパのシステムをこの時知った。
12年前に泊まった学生寮の隣りのホテルに宿泊するとは。
エディンブラ大学の人、いいなぁ。留学生もこの美しい都市で勉強しながら暮らすなんて羨ましい。
都会に来るといつも「やっぱり都会はいいなあ」と思う。私の住む田舎には自然はあるけれど、都会の文化的な物は何もないからだ。
雨が降りそうだった二日目の午前中はスコットランド国立博物館へ。
博物館や美術館が無料のThe United Kingdom 。丸一日過ごせる博物館が無料なんて素晴らしい、に尽きる。
入場時にチラッと見かけた、カートに幼児を4人、ベビーカーにも幼児を乗せた女性達。
博物館の中の広場でサンドイッチを与えながら子供達を遊ばせていた。
ベビーシッターか、小さな保育施設の人なんだな、とやっと状況を理解する。
雨ばかりで寒いスコットランド。博物館で子供達をあやしてもお金はかからないんだから来ちゃうよね。
子供達の遊び場は美術館の片隅にもあった。
素敵な本屋さん、ライブハウス、コンサートやミュージカル会場、美術館、ギャラリー、おしゃれな服屋さん、世界各国のレストラン。
少し街を歩けば文化的な物に触れられる。私の子供達はそんな世界を知らない。
街中がフォトジェニック。
荘厳な建造美の前ではインスタ映えなんて軽々しく言ったらお叱りを受ける。
ユネスコ世界遺産に選ばれた市内は旅行者で賑わっている。殆どスペイン人やイタリア人。フランス人とイギリス訛りな英語も耳にした。
スペイン語の団体ツアーはあちこちに。
メイン通りはお土産物屋、レストラン、ホテルが軒を連ねる。
日本人旅行者はあまり見かけない。
アイルランド人も来ない。
強風、雨も時折降り、寒い。
よし、パブ入ろう。また飲む。
アイルランドの空港から、冬は特に人々は太陽を求めスペインのリゾートに向かうよね。寒くて雨ばかりのアイルランドからわざわざ同じ気候のエディンブラには来ないわ。
夫が苦笑いしながら呟く。
それでも。
15世紀から変わらなかった景色は、いつまでもここにある。
きっと十年後に来ても変わらない街並みに、私もまた圧倒されてしまうのだ。
パリやロンドン、ローマ、バルセロナ…。
素敵な都市は世界中にあるけれど、エディンブラ、もっと知られていいのに。
地震がない、戦争で破壊されてない。
それでも先代が遺した街並みを何世紀も何代にも渡り保存した人達には感謝と敬意しかない。
街歩きが最強に楽しすぎて３日間、連日クタクタに歩き回り、夫には
「休暇に来たのに脚が筋肉痛で本当に疲れた…」などと嘆かせてしまった。
ワハハ、ごめん。当方、健脚だけが自慢なもんで。
子供たちにもこの街を歩かせてみたい。
博物館も良かったし、二年後くらいに、家族で再訪しよう、と話しながら旅を終えた。
日本に住む私のお友達。
もしエディンブラに来る事があればご一報ください。
アイルランドから一人で参戦します。パリ、アムステルダム、ロンドンでも駆けつけます。ヨーロッパならどこでも来ます！
