南極の食卓に我が身を重ねる

ニーハオ、ニホンコンです。
寒いので、暖かい部屋で本ばかり読んでいます。

南極料理人は、私みたい

先日読んだ本、南極料理人。

南極で1年間、隊員たち30人の料理を作っていた女性の話。
秘境南極というところに憧れて読み始めたのだけど、読んでいくうちに、日々ご飯を
作る身としてとても共感するところがあり、読了後はすっかり料理人の気分に。

南極は「玉ねぎが切れたから明日買いにいこー」なんて出来ない環境。
途中追加ができないため、1年間分の食料を1人1トン計算で30トン持っていくんだとか。

メニューはハレの日の1日だけ決めていて、最初の頃は保存庫に入りきらなかった手前の
食材を見ながらどんどん作っていくパターンなんだとか。

なんだか、これ、私の日常に似ているなと。

家でもよく作る皮蛋豆腐、中華料理屋食べると豪快すぎてビビる

我が家はちょこまか買い物に行くのが面倒すぎて、1週間分を想像でえいやっと買いに
行くのです。想像の割に、毎週同じくらいの量と金額なのは主婦の勘というか。

それを、次の週末まであれこれ作りながら減らしていくのです。

毎日の朝ごはん+お弁当複数人+夜の5人分の食事作りと思うと、カートに乗るだけ
のカゴにパンパンに入れた食材でも、最後はすっからかんでやっぱり買い足したり、
乾物の棚をガサゴソする日々になってくる。

それでもお腹が減ってたまらない育ち盛りのコブタ、もとい娘っこたちのおやつに、
やっぱりちょこまか買い物に出かけます。

やまか+コストコの「ヤマコス」

神奈川の地元スーパー、「やまかストア」がコストコと組んだ「ヤマコス」。

「ふらっと買えるコストコ」みたいな感じで、会員でなくても買えるのが魅力的。

あんな大量じゃなくても買える気軽さ

マフィンやクッキーやパンなどが、小分けになって買えるのもよい。
もしかしたらコストコで買うより割高かもしれないけど、それでもパッと買えるのは良い。

安定の大きなスパイスも沢山あり。

最近急に来たブームで「アサイーボウルを食べに行こう」とうるさいので、家で作りたまえと
ばかりにアサイーも買って帰ることに。

同じく買って帰ったマフィンは欲しい味をせーの、で指差して分けたと思ったら、
一瞬でなくなるというイリュージョンというかピラニア並みの消え方をした。

女子3人なのに

コーヒー屋さんの軒先で買った菊芋

アレルギーも好き嫌いもさしてなく、よく食べてくれるのはうれしい限り。なのだけど、
牛乳もパンもジャムもお米も肉も魚も野菜も果物も、ペロッと食べ、常にお腹を空かせている
状態。

常に誰かが何か食べているし、甘いものを探しまくっている。母はどうにかしてお腹イッパイ
になってくれるかばかり考えながら、今日も台所に立つのです。

「南極の食卓」でも言ってました。少しでも食べることで生活の楽しみを見出して欲しいと
一生懸命作っている、と。

私も同じ気持ちです。家族という、性格も好みもバラバラな5人がひとつ屋根の下で暮らす中で
思うようにならないこととか、窮屈だと思うこともあるかと。

なかなか5人勢ぞろいで出かけたり、旅行したりが叶わない現在、日々いただきます、
ごちそうさまだけは一緒にしている毎日。

いつか自由を手にする子どもたちが、ああ、あの時あんなのよく食べたな、と思えるその日
まで、大量の野菜を切ってお米を研いでお肉やお魚を焼いていこうと思っている、母ニホンコンです。

2月25日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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