マンディルの日々

マンディルと店主の後ろ姿。

マンディルに行ってきました。

そう、あのマンディルです。国民の8割がご存知と言われている気もしますが、改めて紹介します。北海道の東部に位置する清里町の宿にして、トレイルランニングギアを取り揃えたアウトドアショップでもあります。建物は元お寺。店舗名はここに由来があり、ネパール語で「寺」です。ネパール語で書くと「मन्दिर(Mandir)」。

前を向いたバージョンの嶋田さん。

札弦駅から徒歩2分に店を構えるマンディルは、立地がいいことでも知られています。斜里岳を望むことができ、ちょっと車を走らせれば、羅臼岳、屈斜路湖、野付半島まで足を伸ばせます。神秘的な「神の子池」、サクラマスが遡上する「さくらの滝」もナイススポット。外遊び好きにはパラダイスです!

羅臼岳から。2023年7月、撮影:濱屋壮佑さん。
神の子池。透明度がすごい!
さくらの滝。ほら、見て!サクラマスが飛んでいるわ。

ぼくは一昨年前に知床から鹿児島までを走った際、スタート前日から3泊したのをきっかけに遊びに訪れるようになりました。その辺を走っていたら、キタキツネも道路をうろうろしているような地域です。

キタキツネ!
2023年7月に初めて訪れた際の写真。右が嶋田さん、左はカメラマンの濱屋壮佑さん。

何度も通ってしまうのは、店主・嶋田武志さんが魅力的だから。小ぶりな丸メガネに、たっぷりとしたヒゲ。風貌からして、只者ではありません。渋くて、よきです。

最近のお気に入りは、柄の入ったダサセーターを着ることだそう。ダサセーターと言いつつ、なんだか似合っていていい感じです。

丸メガネとヒゲ、セーター、そしてリアルゴールドというコーディネート。

そんな嶋田さんの仕事ぶりは、宿にはじまり、山遊びのイベントやトレイルレースの運営、林業、執筆業と多岐に渡っています。今回の滞在中には、マンション管理者の資格を持っていることも発覚。まだ底が見えません。

広大な面積を誇り、山遊びのできるフィールドに事欠かない道東ですが、専門店はほとんどありません。だからこそ、マンディルはそこに根を張り、お客さん同士をつなげ、コミュニティを広げています。

マンディルの薪ストーブ。

モノやサービスを売るだけでなく、トレランやアウトドアカルチャーを伝え、コミュニティを豊かにする役目を果たしています。

などと書くと、シャイな嶋田さんは照れるでしょうから、これくらいで切り上げましょう。

今回はマンディルでトークイベントに参加してきたのですが、次に来るときは、走って野湯をめぐる「入浴マラソン(仮)」が7月ごろに屈斜路湖の周辺で開催されるはず。嶋田さん、よろしくお願いします。

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

HPはこちら