このUp and Downな毎日を神様になんとかしてもらおう

ニーハオ、ニホンコンです。
どうも上がらない。年齢のせいなのか、この寒い季節のせいなのか。

年齢的にはモロ更年期、このままどんより落ち込んで深い深い更年期という迷宮に
入って出られなくなったら・・なんてよからぬ妄想をしながらも、今できるのは
せいぜい目の前のことにもがき、水面で細くも息をすることに他ならない。

もはや神頼み?

行ってきました寒川神社。毎年暮れに恒例で行っているご祈祷が、今回は予定合わずでこの時期に。

毎度厳かなたたずまい。今年も戻ってまいりました。

ここ寒川さん、全国唯一の八方除(はっぽうよけ)の神様としておよそ千六百年の歴史を持つんだと。源頼朝、武田信玄、徳川家などなど、そりゃあ無名の私が気になるくらいなので、もっと熱心な方は
ゴマンと・・

いた!!まだ正月初詣みたいな賑わいっぷり。

2月だってのに、節分終わったってのに、ご祈祷の行列が「くの字」みたいになってる!
ご祈祷まで1時間?もっとか?並ぶこと並ぶこと。しかも曇天、さっぶ。

ちょっと晴れてきた。ご祈祷は名前や住所などを指定の紙に書いて、受付に持って行くスタイル。
何を願ってもよいのだけど、商売繁盛は屋号を入れないとダメとか、八方除けは本名しかダメなど
割と厳格なルールがある。

今年は欲を出さずに「八方除け」一択。一点集中するから絶対に除けてくださいませ!
と神様にプレッシャー、というか懇願。

ってか御祈願料、一番安いやつにしたくせに。と、いじわるなブラック自分がチクりと言う。

待合室にはいつもは無い特別仕様の「お干菓子」が沢山並べられていてご自由にどうぞ状態。
これがあるってことは、まーまー待たされるんだろうなと覚悟し、ボリボリ頂く。

ご祈祷は早回しスタイル

お干菓子で気がまぎれたのか、さして待たずしてご祈祷に案内される。そしてこちらも
お正月?特別仕様か、写真奥の人みたいな白装束を着させられる。おお、特別感満載。

ちょっと浮かれてみたけれど、その理由はご祈祷が始まった瞬間にすぐわかった。

繁忙期あるある、「必殺、ご祈祷大量生産!」のフォーメーションだ。

いつもは1人の神主さんが今日は2人なんだなー・・なんて眺めていたら、おっとっと。

始まってびっくり。まさかの2人が一斉に、というか「同時進行」でご祈祷内容を読み上げる。

えええー!声が被りすぎてもはや自分の聞き取れる気がしない!

でもド根性のモッタイナイ精神でなんとかこうとか自分の住所と名前と「八方除けぇ~~」だけ
聞き取れて一応安心。

オイオイ、聞いてないぜ!と思いつつも、これ1人ずつ読み上げてたらそれこそディズニー
ランドの人気アトラクション状態の何百分待ちみたいになっていたんだろうな。

なんて寒川さんの諸事情も考えると致しかたなし、まずは今年もご祈祷できたことに万々歳。

大量生産だろうが何だろうが、終わった後は清々しくて神々しい光が降り注いでいて、
ああ今年も来れて良かったな、なんて毎年恒例の感想を胸に神社を後にした。

八福餅、赤福みたいなやつです

いつの時代も

「溺れるものは藁をもつかむ」「困った時の神頼み」ということわざがあるように、
いにしえの民から令和の悩める子羊たちまで、沢山の人がここで必死のパッチで
お願いしていたんだろうな。

私も「いつもありがとうございます」と「よろしくお願いします」のセットで
最後は天に命運を託す。

古代の武将に思いを馳せる。

源頼朝も武田信玄も徳川家の皆々様も私と同じように迷って悩んでここに来て
必死に願って帰ったんだろうな。そう思ったらなんだか笑えてきた。

あったかくなってきたら、ご祈祷でなくても、ふらっと「やっほー、来たよ」
なんて言いながらもう一度手を合わせに来ようかななんて思ったり。

その時には今より元気玉を蓄えて、上を向いて来れますように。

2月11日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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