THE!異国空間

ニーハオ、ニホンコンです。

アフガニスタンに行ってました。というのは見え透いた嘘で、シルクロード料理を
食らいに行ってきました。

アフガニスタンてどこスタン?

羊を食べませんか?と誘われて約2年?ようやく実現した羊の会。

何やら友人が仕事でパキスタンに行った時に食べた料理がたいそう美味しく、日本で
食べられる場所はなかろうか、と思っていたところ、孤独のグルメで取り上げられことで
知ったんだとか。

アフガニスタンはパキスタンのお隣。ちなみにパキスタンは中国のお隣。シルクロード
料理はどこか似ている。

ちなみに、その仕事とは「9.11後のアルカイダの取材」だとか。

本人はしれっと事もなげに言うけれど、冷静に考えて命がけすぎるでしょ。

ちなみに「スタン」とは中央アジアから中東にかけての「国」や「地域」という意味で、
細かいスタンが沢山あるエリアです。

TVの力ってすごい

井之頭五郎氏こと、孤独のグルメに出たらしく、お店は夕飯前だというのに既に賑わっていた。

一番乗りの私、ちょっと小上がりになっている、遊牧民の長みたいな奥まった部屋に
通される。うむ、くるしゅうない。が、調度品のひとつひとつが全く分かりまへん!

ワラワラと集まってくる仲間たち。

羊って馴染みがないけどやっぱ美味い!

日本で羊を食べることってなかなかない(北海道除く)。でも私は大好きです。
あの「オラ、獣だぞ!」感溢れる肉肉しい感じが、なんだかとても元気になるような
気がして気に入ってます。

これ、お初にお目にかかりました。「カラヒィ」と言う料理。「丸底の鉄鍋」という意味
らしいけど、遊牧民が鍋と一緒に移動しながら、カラヒィという名の鍋で作った名もなき料理が
そのまま料理名になったようだ。

これ、めちゃ美味しく、頼んだナンで鍋を拭くようにして食べてました。沢山のスパイスが
入っているので、「あー美味しかったから今度家で作ろ!」なんて絶対できない一品。

そしてやってきました。「ラグマン」。中国のウイグル自治区では「ラグメン」とも言われ、
羊肉とトマトやらいろいろの混ぜ麺とでもいうか。

中国のほうは、もっと雑多で武骨でドーンと出てくる中華スタイルだけど、こっちはもっと
味わい深い。多分インドパキスタンのほうからスパイスが北上してきていて、それが複雑に
ブレンドされている気がする。つまりは非常好吃なのだ。

乳酒と言われる牛乳のお酒。全く甘くなく癖もなくて美味しかったな。

美味しいものさえがあれば

美味しいものがあると、人は楽しくなる。そこに楽しいお喋りが生まれると、
私はたいそう幸せな気分になります。

この日も爆笑だったり妄想だったり熱血だったりと、なんだかおもしろい話ばかり
聞けたナイトだった。

「~スタン」は昔のノンキな時代とは違って、やや危険だったり、アフガニスタンに
限って言えば渡航危険レベルは真っ赤。こうして現地のご飯を食べながら、ああ、
早く世界は争いごとがない平和な場所でありますように。

そしてまたワイワイと羊だの中華だのお酒だのと美味しいものを囲んで
ゲラゲラと笑いたくてたまらない。

1月27日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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