イタリアンレストランでの学び。

おはこんばんちは。飯塚です。

先週、我が家の薪ストーブからの暖房パイプが壊れた、という話を書きました。

で、その時は配管工の方に

「床下のパイプを掘り起こして取り替えなきゃダメかも」なんていう話にまでなりましたが、なぜか突然直りました。

ある時突然、薪ストーブの裏からボコボコボコと水流の音がしておそらくその瞬間に温水パイプがまともに動き出したらしい。

というわけでとりあえず我が家は現状安泰です。

ちなみに、今は絶賛インフルエンザにかかっており、今日は昼間9時間は寝てました。

我が家には子供達もいますが、「ごめんよ」と思いながら基本的に放置してしまった1日。

とはいえ子供達もかかって全員グッタリしてるだけなんですが。

頭痛と寒気と身体中の痛みを感じつつ

「旅行中に家族全員病気にならなくて良かったなぁ」としみじみ思ったり。

毎年冬は周りからインフルエンザ、風邪やノロウィルスの話が絶えない。今回は我が家に順番が回ってきただけなんだ、と言い聞かせています。

イタリアンでタバスコを頼むべからず。

タバスコ好きですか?

ピザやパスタにかけますか?

辛党な私はタバスコ大好き。

トマト系の料理にはぶんぶんふりかけたい派で。

世の中には類似品がいくつかあるので他も試したりしたけれどやっぱり元々のタバスコに戻る。

でもタバスコってイタリア発祥じゃないし、イタリア人は使わないっていうのは日本ではあまり知られてない気がする。

私自身、イタリア人の友人ができて知りました。

2年前イタリア人の友人、シルビアが連れて行ってくれたピザ屋さん「イタリアでもピザは家では作らなくて外食するもの」なんだそうです。

イタリア人は日本人と話が合うと思う。情緒が激しいところはあるけれど、彼らは食に命かけてる。

食べ物に対するこだわりが強くプライドが高い。

イタリア人の食に対するこだわりについて書いたらシリーズ化できるはずですが今日はそれはしません。

田舎に住む我々は普段ほぼ外食をしない。

年末に家族旅行をしたブリュッセル、フランクフルト、アムステルダムであれこれ外食できたのは子供達もとても嬉しそうだった。

野菜をあまり食べない、という好き嫌いは多少ありながらも、出されたものはだいたい食べてくれる我が子達との外食はそれほど大変ではない。

アムステルダムの旧市街

アムステルダムではイタリアンレストランにも入り、パスタとピザを頼んだ。

オーダーした物がテーブルに出揃い、ついつい癖で頼んでしまった愚かな私。

「すみません、タバスコもらえますか」

女性の店員さん、いきなり睨みをきかせて心底嫌そうにタバスコを出してくれました。

あー、やっちまった!

そうだよ、イタリア人はタバスコを嫌う、ってね、知っていたはずなのに!!

あまりに露骨に憮然とされ、夫も

「ちょ。あのさ、あなたイタリア人の友達いるよね?イタリア人がタバスコ使わないの知ってるのに頼んじゃダメじゃん!あの顔見た?本当に怒ってたよ?!もしオーダーしたものがまだ厨房にあったら唾吐きかけてたかもしれないくらいな案件だよ!」

「いやー、もうタバスコなしではトマト系パスタもピザも食べられないからつい…」

子供達まで

「あの人の目、凄い怒ってたねー」

それ以来、我が家でタバスコ出すたびにこの話題になる。

イタリアンレストランではチリの入ったピカンテオイル、ってのを頼みましょう。

タバスコはシェフへの冒涜と感じるようでマジギレされます。

日本はナポリタン(ナポリにナポリタンはない。日本発祥のパスタ)があってタバスコ必須だからな。日本人は注意が必要です。

イタリアンレストランで写真は撮らず。街中にはコンパクトカーをよく見かけた。アイルランドではまず見かけないサイズです。

ま、これはカリフォルニアロール系のsushiしか食べた事ない人が「ちゃんとした寿司屋」に来て、マヨネーズ系sushi食べたい、と言う感覚かもしれない。

我が家のパスタの味が改善された訳。

そのイタリアン、店員さんを不機嫌にさせてしまったけれどパスタが特に美味しかったのです。

ナスのトマトソースパスタを頼んで、子供達が全員気に入ってしまい量が足らなかったのだけど…。

もう一品頼めば良かったなー、と思いながらお皿に残ったトマトソースにピザの端っこをつけて食べながら気付いた。

「こんなにオイルがたっぷりとお皿に残るんだなぁ…」

私がパスタ作る時、オイルはたぶん大さじ2杯位入れるかな。それだと食べ終わってもお皿はこんな風にはならない。

私のパスタ、オイルが全然足らないんだ。

私はあまり見たことないけど以前放送していた速水もこみちさんの料理番組、オリーブオイルをたくさん使うって話を聞いた事がある。

あれ、たぶん「日本人感覚だと油が多すぎる」って話なのだろう。

日本でインド料理を少し習っていた時、先生はよくおっしゃっていた。

「レシピのオイルやバターの量、日本人はよく減らして作るんですよね。オイル減らせばヘルシーになるって考えは日本人特にやりがちですけど減らさないで作ってみてください。バターチキンのバターの量も多いですけど、減らすと味は変わりますよ」

そうだよなぁ。

お菓子作りで砂糖やバターもついつい減らしたくなるのは日本人ならでは、かもしれない。

というわけで、家族全然が一日中在宅している年末年始。とりあえずトマトソースパスタはオリーブオイルをいつもの三倍、いやたぶん五倍は入れてみた。

夫も子供達も凄い勢いで平らげていた。

「いつもより美味しい!」

オリーブオイル効果すごい。たまには外食して「本物の味」を知ることは大切だと改めて思えたのでした。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。