Mostly earth, sometimes space.

白の違い

ども、カルロスです。今年もよろしくお願いします! この連休ちょっと忙しくし過ぎてしまい(仕事というよりどちらかというと遊びで)体調があまりよくないので短めに。

雪、煙、雲

寒いですね。日本海側、九州の北部は記録的な降雪。充分お気をつけください。 また、海の向こうのロスアンゼルスでは山火事が、住宅地にも焼失地域が広がっているようです。早く沈静化し、復旧してもらいたいです。

さて、雪、煙、そして雲、これどれも白いですよね。ほぼほぼ毎回掲載してる光学センサの画像で見るとどれも白く見えてしまいます。 今日は、昨年末のポストで火山を見た時に使った短波長赤外を使ってどうやって見分けるのってところを深掘りです。

この短波長赤外線、長ったらしいのでSWIRと呼びますが(Short-wave infraredの略でスワイヤーと呼んでます)、こいつの特徴は、ざっとこんな感じ。

・植物が良く見えるNIRと温度がわかるTIRの丁度間の波長帯

・水によく反応します

・氷には鈍感 火や高温体にも高い反応を示します

よってこれを使うと、氷や雪は暗く、水の粒々で出来ている雲は明るく(強い反射で)見えます。見分けられるってことです。さらには、土壌水分量(農業に使える)も調べることができるし、山火事の場合は、燃えた煙は水分が少ないので暗く、雲は明るく、そして燃えている炎は明るく見えるのです。

画像は1月7日のロスアンゼルス北西部の火災の様子です。火元では炎が上がっています。海に流れ出している煙は内陸部の雲と比べて薄いですよね。こうやってチャンネルを合成して、わかりやすい画像を作ります。

1月7日のロスアンゼルス近郊をSentinel-2のSWIRバンドを使って可視化 produced from ESA remote sensing data

気になる音楽のコーナー

Dope Computer / Orlando Voorn

2000年代初めのテクノ。ファンキーなのに緊張感があるキラーチューンです。連休も終わり1月本気モードで始まります。爆音でどうぞ!

では、またまた。

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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