なんだりかんだりやらない方がいい。
新宿住友ビル、三角広場で1月9日から行われている「生活のたのしみ展」に行ってきました。我らがSAKRAJPのリーダーぐっさんがデザインで大活躍をしているイベント。今年の会場もとってもかわいい!
子どもたちが0歳からのママ友、あやちゃんが制作しているクッキー「賛辞のおやつ」を買いに行くのが、今回のお買い物の中の一番のたのしみでした。クッキーを作ったあやちゃんと、夕方17時40分ごろ待ち合わせ。会場内にはたくさんのお客様がいらっしゃいましたが、並ばずに余裕を持ってお買い物をすることができました。
大根をかつら剥きしているような色合いのマスキングテープや刻んだねぎの形をしたねぎあめ。背もたれが「肝」の文字になった肝がすわる椅子、「図」という形をした図に乗るクッションなど、くすっと笑えて触れるとちょっと幸福度の増す雑貨が並んでいるクリエイター・ミチルさんのお店に直行。
朱色の文字で「賛辞のおやつ」を書かれた白いクッキー缶がずらりと並んでいました。「いいね!」「たいへんよくできました」「天才!」などなど。缶ごとに違うワードの入ったほめ言葉が、クッキーの糖分と一緒に言葉も元気をくれるクッキー缶。食べ終わったあと、この缶に何を入れようかと考える時間もたのしい。
わたしの他にも缶を手にとって、ショッピングバックに入れているお客様を見て、横にいるあやちゃんがほっとした顔を見せる。これだけの分量作るのはたいへんだったよねとポンポン肩を叩く。
「あと、どこか買い物したいお店ある?」とお互いに聞きながら会場を眺めると、ミチルさんのお店のすぐ横に気仙沼・斉吉商店さんの「東北おいしい村」のお店がありました。お客様がたくさん。和枝さんにお会いできるかな?と少し離れたところから店内をきょろきょろしていると見慣れた後ろ姿が。
「和枝さんー!」と声をかけると「まぁ〜!」とトーンの高い、いつもの明るい声でお迎えをしてくださいました。
9月にソウルで和枝さんと行ったワークショップに遊びに来てくれたあやちゃんと和枝さんの久しぶりの再会。次々とおしゃべりの華が咲く。コイケの中で、会うと気持ちがぎゅんとアップするNo.1、2の二人。おしゃべりしているだけでムクムク元気が湧いてくる。
「ソウルの思い出がじわじわ効いてくるんですよね。ワークショップの時のネギの切り方ひとつにしても、ソウルで気づいたさまざまなことが、一個一個の引き出しに入っていて、日本で何か別のことをやっている時に、あの時のあれはここに活用できるってあの時にできた引き出しを開けて、取り出す感じ。五感で感じたものは、後からどんどんあの時のあれって出てくるよね。」
確かに。新しい発見がたくさんあった旅は、思い出がまるっと一つの塊になって残っているわけではなく、あの時食べたセリとか、あの時見たタラの裂き方とか、思い出が細分化されていて、頭の中にたくさんの引き出しができている。
ネギといえば、あの後ろに並んでいる中華そばが気になっていたんです。
「押し売りしたいくらい大好きな稲庭中華そば。2食入りです。」
和枝さんが押し売りしたいくらいというほどだから、それはもう間違いない美味しさのはず。
「このくらい言ってもお客様に満足していただけると自信を持って言えるくらいオススメなの。秋田県にある佐藤養悦本舗さんの商品なのだけれど。国産の小麦粉100%で稲庭うどんを作っていらっしゃる会社で、見学に行ったらね『干す』って大きく書いてあったの。稲庭うどんは干すだからね。外側の乾燥と内側の乾燥のバランスが大切なんですって。パッケージに入っている比内地鶏のスープもおいしいから、なんだりかんだりやらないで、ねぎとかシンプルな具材で食べていただきたい。つるっつるの麺を味わってください」
なんだりかんだりやらない。これはもうネギだけ買って帰ろう。素材がおいしいもの、元々の力が強いものにはなんだりかんだりトッピングをして、味をにごらせないほうがいい。自分自身の軸をもっとシンプルに強くしていく一年にするとお正月に考えていたことも相まって、和枝さんの「なんだりかんだりやらない方がいい」というお言葉がシュッと頭の中の引き出しに収まりました。
訪問した翌日、子どものお昼ごはんに早速、中華そばを調理。麺はつるっつる。なんてきれいな食感なんでしょう。これはリピート決定です。比内地鶏と魚介のダブルだし、秋田「石孫本店」さんの熟成一番搾り醤油「百寿」を使用したスープは最後の一滴まで飲み干したい味。子どもは残ったスープにごはんで雑炊にして、最後まできれいに食べ切っていました。
他にも魅力的な商品がたくさん。「生活のたのしみ展2025」は1月15日(水)18時まで開催です。ぜひ、足をお運びください!