新年早々の非常事態宣言。

おはこんばんちは。飯塚です。

今週月曜日から学校が始まりました。で、先週末から寒波もあり珍しく雪が降ったりで早速休校や交通麻痺状態に。

学校も「早朝は路面が凍ると危ない」という理由で開始時間を2時間遅らせたり。

夜のバスケットの練習もキャンセルに。確かに車で夜道を運転するのは危ない。

基本的に雪が降らない国なのでスタッドレスなど備えがない。雪が降ったり路面が凍るとパニックに陥ります。国レベルで「よほど必要がない限り車の運転はしないように」とアナウンスが入る。「病院の定期検診予約もキャンセルしてリスケジュールしましょう」と。というより病院から連絡が入るはず。

アイルランドのここ数日のトップニュースは寒波。

私も車の運転は極力しないようにしています。

地域によっては停電や水も止まる、またスポーツクラブの屋根が雪の重さで崩れたり。

寒さに耐性のない国なのです。意外でしょう?

2025年、幸先悪いです。

一斉にいろんな物が壊れるのはなぜだ。

昨年から掃除機は壊れ始め、fitbitがつかなくなり、「電気屋さん、1月からセールやってるから買い替えないと」などと話していたのだけど。

2年前に誕生日で買ってもらったfitbit、つかなくなったー。充電器が壊れているならいいんだけど(まだ確認できてない)

そんな中で我が家の薪ストーブの稼働がおかしくなり、極寒なのにほとんど暖房がつけられない異常事態に。

我が家の薪ストーブ、かなり大きくて。というのも、この熱を温水に回してシャワーに使え、各部屋のラジエーターにも熱が循環する仕組み。

6年前に引っ越してきた時の冬前にストーブを設置し、パイプを繋げる工事を丸一日でやってもらった。

薪は夫が仕事場で余った廃材や乾かしておいた木を切って使っているため、我が家の光熱費はゼロに近い。実質は夫の人件費が光熱費。

薪置き場から薪を出して薪ストーブに入れて火をつける。ワンタッチの暖房の便利さ皆無な我が家。

この辺りで、我が家のように「薪ストーブだけに暖房を頼る家」は実は珍しい。

たいていの家は暖炉または薪ストーブ、加えてオイルかガスの暖房もつけている。我が家も元々引っ越してきた時はラジエーターがガスで稼働するシステムだった。

当時は「光熱費の値上がり」など考えずに変えただけだけれど近年の電気代とガス代の値上げのニュースを聞くたびに私達夫婦は

「我が家の薪ストーブ、6年前の設営費はそれなりにかかったけど回収できてるよなー、優秀すぎる」なんて誇らしかったのに。

薪はスーパーにも売っています。一袋€5位するのかな…。すぐに燃え尽きるし安くはない。

薪ストーブに火を入れたら電気をつけて、温水器とラジエーターに熱がいくようにする。
しかしラジエーターが一向に温かくならない。

一方で薪ストーブ自体が異常なほど熱い。あまりに熱を持ちすぎると薪ストーブは壊れてしまうため、薪を入れないようにし、様子を見る。

夫は「パイプが詰まっているのかも」とパイプ詰まりを掃除する薬を買い、パイプを掃除。確か2年前も似たようなことをした。

さあ、これで大丈夫だろう。
と、また薪ストーブに火を入れるも、状況は変わらず。

配管工の人を呼び、見てもらう。あちこち検証した結果、私達の予想(希望)を覆し

「築70年の家か…。たぶん床下に埋まってるラジエーターのパイプのダメージだな。床下からパイプ出して変えないとダメかも。」

そんな〜!
我々が思い描いた最悪の結論を言い渡されました。

ま、仕方ないよね。いつかは起こる事なんだよな。でもよりによって寒波で一番暖房が必要な時期に起こらないでほしかった。

薪ストーブは熱が篭らないように扉を開けて薪を燃やしています。リビングは暖かいけれど他の部屋は冷え冷えで家族全員で重ね着しています。

でも、多分実家仙台の家よりは暖かいかな。日本の古い家って極寒ですよね?

ラジエーターが温まらない代わりに熱が全部温水器に回るのでお風呂には熱いお湯をジャブジャブ使って子供達は楽しいお風呂時間を過ごしています。(アイルランドでお風呂に入るのは光熱費の無駄遣いと言われてます)

おそらく数日後には床下を掘る作業を始めます。昨年庭を掘りまくった身としてはまた腕の見せどころかもしれません。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。