2025年、リメイクの天才になりたい。
あけましておめでとうございます。
飯塚です。
アイルランド、お正月は何をするんですか?と気になりますか?
ズバリ、何もしません。
元旦はただの祝日。一応、たいていの店は閉まってますがスーパーなどは営業してます。
基本的にクリスマスは盛大に祝うけれど年末年始は何もなし。
ダブリン辺りは花火があるのかな。住宅地では花火を個人的にあげる人もいるのですが実はアイルランドは個人花火は違法で、国内では手に入りません。なので花火は車や電車で行ける北アイルランドから持ち込みする人がいるようです。
我が家はど田舎なので、本当になーんにもなし!
夫の家族も大晦日も通常通りに11時くらいには就寝します。日本で「年越しのソワソワ感」を刷り込まれた私は、未だに一人で「なんとなく起きていなきゃ感」に襲われてBBCの「世界ゆく年くる年番組」を一人で観て寂しく年越ししてます。
ロンドンの花火が凄くてちょっと羨ましい…。
日本だとクリスマスが終わると、どこもかしこもクリスマスの飾りを片付けてお正月の飾りになりますよね?お正月飾りがないヨーロッパはクリスマスの飾りもまだあります。一月初旬になくなるかな。
おせちがないと。
そんなお正月なのでおせち料理を年末にいそいそと用意する。
おせち料理好きですか?
私、子供の頃からずっと言い続けているけれど、おせち料理が全然好きではないのです。
かまぼこも、酢の物も、甘い食事(きんとんや黒豆)が嫌い。出されたら仕方なく口にするけれど。
お雑煮と煮物とエビだけ食べるのだけど、母が何日もかけて作るおせちの意味がまるでわかっていなかった。
アイルランドに来ても始めの数年はおせち料理は作らなかった。
けれど、5年前にドイツ在住の従姉妹(先週書いた智子ちゃん)がたまたま年末年始に泊まりに来たのをきっかけにおせち料理を作ることに。
料理はもともと好きだし、「やったことない」おせちに挑戦し、短時間で(急遽31日の昼に材料を買い出し3、4時間で年越し蕎麦とおせちを作った)完成し達成感があった。
また、何もなさすぎるアイルランドの正月なのでおせち料理があると、少し華やかな気分になれる。
という理由で、2020年以降毎年おせち料理を作り続けている。
年末に買い出しに行き、れんこん、里芋、さつまいも、大根などといった「特別な食材」をわざわざシティのアジアショップまで買いに行かなければならないし、何かと面倒なのだけど。
一年に一度しか作らない物ばかり。
普段は煮物もほぼ作らない。
そういえば息子2号がエビをやたら食べていたなぁ、などと張り切ってたくさん用意したエビのうま煮。
今回はさほど子供達をほったらかしにせずに、しかも大晦日に子供達を映画館にまで連れていけるくらいに余裕をもって作れたおせち料理。
さて、元旦になりました。
あけましておめでとうございます。
前日までに用意した全ての品を出しておせちの箱に詰める。
我が家のお雑煮は関東風。醤油ベース、大根、にんじん、鶏肉、高野豆腐。仙台出身ですが仙台風のお雑煮は食べた事がない。
息子と夫はお雑煮が大好きらしい。
さとうの切り餅、あっという間になくなる。
息子2号は伊達巻と鴨肉しか食べない。あれ?エビ好きだったよね?
食べないのー?なんだよ。張り切ってたくさん買ったのに。
あんなに用意したエビ、私以外手をつけない。ネバネバした里芋も不人気。
あー、たくさん余ってしまった。どうしよう。
そういえば昨日の年越しそばのかき揚げとエビとイカの天ぷらもかなり余ってる。
一人で里芋とエビを平らげるのはなんとしても避けたい!!から。
そうだ。
里芋潰してかき揚げも天ぷらも混ぜてお好み焼きとチヂミ作ろう。
母からLINEで「初詣に行ったらたこ焼き5個で600円ってあったよ。物価高くなったよねー」という嘆きが来ていたなぁ、たこ焼き食べたい。
大量に余ったエビのうま煮はたこ焼きにいれちゃおう。
たこの代わりにエビを入れる。煮汁も入れる。
エビせんべいも買ってあったし、ばっちり。
エビせんべい、いわゆる「揚げ玉代わり」なんですよ。もうこれをたこ焼きの上でぐちゃぐちゃに握りつぶして入れたら美味しいのです。
というわけで元旦の夜はすでに「おせち料理の残り物リメイク」
たこ焼きならぬエビ焼き。
かき揚げとイカ天エビ天、潰した里芋入れたチヂミ。
エビ焼き大人気。朝はおせち料理のエビに見向きもしなかった夫と息子1号が争うように手を伸ばす。
「たこ焼きよりおいしい!たこは美味しくないよね!」
「タコよりエビのほうが美味しいよ!」
タコはイタリア、スペイン、では人気ですが基本的にアイリッシュは食べません。
ちなみに明日は里芋入れたお好み焼きです。
なんというか、おせち料理作った自分よりも「残り物リメイクを考案する自分」に一人で痺れた。
いい出だしだな、頑張れ年女。
もったいないおばけを恐れる昭和女は今年も頑張って美味しい物を作り家族と自分を幸せにしたいです。
皆さまにとって幸多き一年でありますように。