歳々年々人同じからず
あたたかい部屋でぬくぬく。新年早々、日常を満喫しています。
何事もない1日を過ごせるというのは贅沢で、とてもよきことです。
平凡、退屈、単調。
ネガティブな意味合いで捉えられることもありますが、おだやかな日々は得がたいものです。
この1年でそんなことを改めて学びました。
「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」
花は変わることなく毎年咲くが、人は移ろっていく。そんな大意の詩です。何気ない日々が大切なものなのだと教えてくれます。
日常も、非日常も、かけがえのないものです。平凡さ、退屈さを受け入れ、慈しんだ上で、意思をもって日常を変えようとするならば、それは結果によらず、たたえられるものだと思います。
何かを成すというのは素晴らしいことですが、何も成し遂げられなくても、それはそれ。挑戦することは成功も、失敗も財産になります。
大晦日を前に130kmのトレイルレースを走りながら、ぼんやりとそんなことを考えていました。
路面が凍るほどの寒空に、夜を徹して進んでいると、あたたかい布団の恋しいことよ。布団で横になる。こんなに幸せなことが他にあろうか。と焦がれていたので、きょうは布団でぬくぬく寝正月。布団という名の悦楽に包まれつつ、わが幸せはここに極まれり。
そんなわけで、新年あけましておめでとうございます。今年も平々凡々とした日々を過ごせるように、のらりくらりとやっていきます。