Mostly earth, sometimes space.

もっと国際協力

ども、カルロスです。

忘年会、いかがですか?続いてますか?これは私の実感なんですが、最近は本当に記憶がなくなるくらいまで呑んじゃう忘年会というより、今年の振り返り、来年の展望といったことを共有する場も増えてきてるように思います。

忘年会は業務か?残業代は出るのか?といった議論もある中で、ひとつの解としてありじゃないかなと。ま、会が終わると忘れたりしている部分もあるのですけどねw だって忘年会だから。

ODA

さてさて、前回も国際協力について出張報告兼ねて書いたわけですが、改めて掘ってみます。

国際協力ってなんとなくポジティブな言葉ですが、その通りとても重要な仕組みです。例えば日本にはJICAという国際協力を推進する組織がありますが、それ以外にも日本が拠出(資金協力)している国際協力のための銀行があります。世界銀行、アジア開発銀行などなど。

この手の銀行は、我々が貯金したりする銀行とは異なり、課題を抱えている国に課題解決のために使う用途のお金を貸す銀行です。お金を貸す場合もあるし、銀行のお金を使って技術協力や人材派遣(のようなもの)をしたりもします。

日本もそうですが、資金を出している国はその国の企業や組織に仕事を託したいのです。そうするとその国の企業の産業が潤うし、貢献するからです。そのために、国際協力銀行にはかなりの確率で日本の省庁からの出向者がいて、色々営業活動をしてくれたりしています。銀行…出向…と言うと某ドラマのネガティブなイメージがありますがw かなり重要なポジションです!

国際協力の案件としては、道を整備したり、大きな橋やトンネルなど日本の高度な土木技術を活かしたインフラ整備がパッと思い浮かびます。出張に行って、建物や橋にJICA ODAの文字を見ると誇らしく思ったりします。宇宙技術も実はその端っこにちょこんとありまして… 衛星が欲しい国、衛星データを使ってその国の環境を良くしたい国には円借款、技術協力をしています。そのプロジェクトは森林資源管理、国土整備(地図整備)、防災、農地管理、伝染病予防などなど様々です。日本は国土面積が狭いし、せっかく全球観測することが可能な衛星なので色々な国に使ってもらいたい。正直、日本の衛星って日本周辺の観測は混雑してるけど、他の地域はまだまだ空いてますよ〜 みたいなケースはありますからね。もったいないのです。
画像は、国際協力とはまったく関係なく、旅行で行った宮城県北部の登米市。中央に沼が見えますが、伊豆沼・内沼湿地帯がラムサール条約に登録されています。現地は、渡り鳥で大混雑。日本酒も美味しい素敵な場所でした。

12月7日の宮城県北部。中央が伊豆沼、内沼、長沼のSentinel-2画像。   produced from ESA remote sensing data  

気になる音楽のコーナー

Frozen Swan 凍った白鳥/ KASWAI

アンビエントでいて、ベースラインがうねる曲。この曲、実はYouTubeに上がっているモキュメンタリー(偽のドキュメンタリー)の主人公が作曲した架空の曲。掘っていくと意外な作者にたどり着きます。ご興味あればぜひ。

では、またまた。

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

HPはこちら