名もなき日々
夏は夜と、枕草子の頃から言われていますが、常夏も夜がよきです。
タイの首都バンコクに来ております。
陽が沈んで、過ごしやすくなった頃に、夕食を求めてふらふらと外へ。
涼しくなるとはいえ、昼の暑さがまだ残っており、じんわりと汗がにじみます。そこに、気まぐれに吹く風が来て、暑さをさらっていきます。
あちこちから聞こえるクラクションの音。切れ間なく走り抜けていく車とバイク。
肉の焼ける香り、大音量の音楽。すべてが趣深く感じられました。
特に何をするわけでもないのですが、なんだか楽しい、そんな時間。名付けようのない時間です。
まだ学生だった頃、タイを初めて訪れた時にも、同じように感じていたことを思い出しました。
名もなき時間、名もなき日々。
何をするわけでなくとも、五感でさまざまなものを感じられる時間というのは、案外幸せなのだろうなあ。などと感じ入っていました。
そんなわけで、上記とは無関係ですが、写真でみるタイでこんなもの食べてますのコーナーです。