気になる木と家。
おはこんばんちは。飯塚です。
アメリカ大統領選の結果が出て、今日はこのニュース一色でしたね。
日本がどんな報道だったかは知りませんが、こちらはほぼ驚きはありません。
外野から見てもトランプ返り咲きになるだろうな、と予想はできました。
ただアイルランドの首相はここ数日
「トランプが当選したら最悪だ」と公式にコメントしていたのは、アメリカに住むアイルランド移民へのメッセージだろう、と感じたくらいで。
アメリカ大統領選はニュースがいつも騒がしすぎるのでしばらく静かになるのか、と少しホッとしてるくらいだし、公約通りにエプスタインの交友関係を暴いて欲しいくらい。
ハロウィンはアイルランド発祥だから盛り上がる!
ハロウィン🎃も終わりました。
我が子達もめちゃくちゃ楽しみました。なにしろ去年も一昨年も日本に帰国していたので子供達は二年間ハロウィンお預けでしたから。
学校のディスコパーティー、地元の森の肝試しツアー、当日のtrick or treating も存分に楽しみました。
そうそう。そんなハロウィンに奇妙なニュースが流れました。
「ダブリンでハロウィンパレード開催」というフェイクニュースがネット上で流れてそれを信じた人々がダブリン市内に集まり歩道に人だかりができ、警察が急遽動員され
「パレード開催はありません。フェイクニュースです」とアナウンスされた、と。
パレードを信じた人々は落胆しただろうしかなりの混乱があった模様。
まぁ、わからなくもないよな、と思う。
アイルランド発祥のハロウィンなんだからセントパトリックスデーみたいに盛大にパレード、あってもおかしくない。
ニュースの出所はなぜかパキスタン。過去にダブリンでハロウィンパレードが開催されたので
「今年もあるはずだ」とただの親切心でネット上に情報をあげたのだそう。
ニュースによるとイタズラや出来心ではないどころか、「本当に申し訳ない。パレードがないなら連絡いただければ削除したのに。恥ずかしいし、パレードを楽しみにした方には取り返しがつかない事をしました」
とコメントしている。
やっぱりフェイクニュースの伝わり方は凄まじい。
ニュースは出典元を調べないといけないな、と戒めになる一件でした。
広い庭目当てでこの家に来ました。
アイルランドに住んで11年ですが、今の家に住んでちょうど6年。
引っ越してきたのは2018年10月。それまでは町の反対側に住んでいたけれど庭がない家だったのです。この家を見て夫は「あの庭の家に住み替えたい」と切望、買い替えできました。
1960年にできたと言われた家は「旧オーナー」の遺した家と庭。それを残すか変えるかは新規オーナー次第。
広い裏庭のりんごがたわわに実っていて。(表紙の写真は入居した時のもの)
4本あるりんごの木のうち3本は幹も腐りかけており、夫は根から切ってしまいました。
また裏庭にやたらと植えてあった植木は夫が何日もかけて伐採し、根から抜き、その場所にはビニールハウスを設置。
庭を掘ったら出てくる、出てくる。
たくさんのビー玉が!!
当時4歳だった息子1号は大喜びで「この庭は宝が出てくるね!!」とビー玉を数えていて。
前のオーナーさんの子供たちが埋めたのだろう。
庭の半分のスペースは畑にしました。
この家に住んで初めの三年くらいは夫もまだ時間があり畑仕事が庭仕事に費やす時間も気持ちの余裕もありました。
例えばデスクワークの人が庭仕事や力仕事をするのはある意味気休めになるのだろうけれど、普段から力仕事をする人は家に帰って更に「仕事の延長」はしたくない。(夫はボート建築業)
料理人は家で料理をしたがらない、みたいな論理。
ここ数年は庭もほったらかしで最低限の芝刈りと伸び過ぎる植木を切るくらい。
今や裏庭の畑はりんごとカシスがなるだけでちょっと寂しい状況。
ただ、ビニールハウスのトマトがどうしても食べたくて、私が痺れをきらし今年の頭に自分でビニールハウスだけは一掃。
本当は一気に片付けたかったけれど、子供達の世話もあるので毎日少しずつ、何週間かかけて雑草や根を張りまくるブラックベリーを引っこ抜き、ビニールハウスを洗った。
外のブラックベリーが占拠してしまったコンポストスペースも全て片付けた。
最初は「こんなのは出来なさそうだな」と思っていたのに、一度始めたら力仕事が案外できる自分に驚いた。
何よりも身体を動かしてダイエットみたいにカロリーを消費し、庭が見違えるように片付いたのが嬉しかった。
この木なんの木気になる木。
そうか、庭仕事は男性の仕事みたいな扱いだけど私もできるな。
成功体験が増えた。
我が家の家の前庭にもやたらと植木がある。
これらも前のオーナーの遺産なのだけど、近年は特に邪魔だとしか思えないくらいに嫌気がさしてきていた。
問題なのは一度でも「嫌だな」と思い始めるとどんどん嫌い度が増すこと。
植木があると暗いな
↓
植木切るの面倒だな
↓
外見えないし邪魔だな
↓
本当邪魔だし切るのも面倒
↓
前のオーナーなんでこんなの植えたんだ?
↓
見た目もよくないしない方がよくないか?
↓
もうこいつら嫌い
↓
嫌すぎる。邪魔だわ。
↓
よし、全部なくそう。もう無理。
とネガティブな思いを募らせたら、選択肢は「やっちまいな」の一択。
同調圧力も訪問販売も海外にもあり〼。
更に。我が家の外壁にはカビが生えて見た目が酷くなる一方。
食事や自分の見た目はあまり気にしないアイリッシュが唯一時間もお金もかけるのは「家」と言っても過言ではない。
家のリノベーションやインテリアや庭のスペシャリストがレクチャーするようなのはテレビ番組も人気がある。
我が家のご近所さん、どこも家の外壁を塗り替えたり高圧洗浄機でカビや苔の生えた屋根や地面を洗ったりしている中で我が家だけ、どうしようもなく荒れ果てている。
やばい。なんとかしなければ。
家や庭を持つ、という事は「家も庭も世話をする」時間またはお金の余裕が必要なのだ。
若い人は汗を流しながら家や庭の手入れをし、年配の人は庭師やペンキ屋を雇う。
それが「家を持つ人」に課せられた不文律。
そういえばアイルランドで束の間に勤務していたIT会社でご一緒していた日本人同僚が一様にその面倒さを嘆いていた。
「アパート住まいなら楽なのに、一軒家だとやらなきゃいけない事が多すぎる」と。
(ちなみに日本語で使われるマンションという言葉はこちらでは豪邸の意。マンションに住んでる、などと言うと「大富豪」と勘違いされるので注意が必要です)
例えばスイスやドイツも家の外観を美しく保つ事を要求されるらしい。
誰もが家を綺麗に保っているのにその中に景観を損ねる家があればその家主に
「あなたの家もなんとかしてください」などとご近所から苦情がくるのだそうだ。
我が家は苦情は来てない。
だけれど夏に二回も訪問販売が来た。
家のクリーニング。
カビで黒ずんでいる外壁、苔が生えている地面。
高圧洗浄必要でしょう?
こんな家住んでて恥ずかしくないの?
と言わんばかりの押しの強さ。
いや、恥ずかしいわ!もう私だって限界なんだよ!
「高圧洗浄機買うんです。壁も塗り替えるから!」
と何度も言い無理矢理帰らせる。
娘もとうとう幼稚園に行き始め、自分の時間ができた。よし!本当にやらないと。
というわけでとうとう「やっつけた話」来週に続きます。