Mostly earth, sometimes space.

太陽の嵐

ども、カルロスです。

久々に風邪をひいてしまいました。いまや回復傾向なんですが、コロナなのか、インフルエンザなのか、鼻風邪なのか…. 医者じゃないので、自分でわかることは、鼻声で調子悪ぃ〜ってくらいなんですがね。季節の変わり目なのでみなさんも用心してかかってください。

太陽活動、オーロラ…そして衛星

Call & responce ではないですが、西果て便りの飯塚さんのオーロラの写真が羨ましくて仕方がありません。その昔オーロラ目的でフィンランド旅行までしたのですが、全日曇天のため視認不可。さらにクリスマスだったので、街はシーンと静まり返り酒を呑んで鬱憤を晴らすこともできず、なんとも不完全燃焼な旅だったのですが(それ以外で楽しいことはいっぱいでフィンランドは好きな国の一つです)、やはり今でも見たいんですよね。しかし、仕事の立場ではあまり歓迎されるイベントではありません。

改めて、オーロラが起こる大元から追っていくと、もとは太陽です。太陽には、黒点と呼ばれるている周囲よりも温度が低く、磁場が強い箇所があります。雨風ではないですが、地球だと台風のような感じでしょうか。

どうやらここではある種の爆発が起こりやすく、この爆発を太陽フレアと呼んでいます。太陽で起こる爆発はなんとも危ない感じがしますが、この爆発でプラズマと呼ばれる、電気や磁気を帯びたエネルギー(のようなもの)を吹き出します。やはり凶悪ですね。

このプラズマの吹き出しを太陽風と呼んでいて、当然地球にも届きます。我々の生活圏が直撃を受けると大変なわけですが、地球の周りの磁気がバリアになって防いでいます。プラズマも磁気を帯びているため、南極、北極に引き寄せられて大気中の分子と衝突して放電現象。光るところだけとると雷と似たりもしてますよね。

さて本題。今月に入ってこの太陽フレアの大きなやつが地球に向いた箇所でどかーんといってるらしいんですよね。そのためいつもよりも強めに(多めに)太陽風が地球に向けて飛んできているために、オーロラも盛大に光るし、より広範囲で観測されているのが今の状態です。

問題は、地球を周回している衛星たちです。場合によっては、衛星内部の回路が壊れるなどして機能しなくなることも。また、衛星の位置は我々と同じように測位衛星を使って測っているのですが(衛星は自分の位置を他の衛星に聞いてるということですね)、その位置精度がズレるんです。つまり、自分の位置がよくわからない状態で観測すると、当然観測データの位置もずれちゃうってことで、我々としては嫌なことづくめというわけです。

ちなみに、私らが使う地図アプリとかは多少ずれても、地図情報を元にしてもっともらしい場所に補正する機能が働いているので、最近待ち合わせ場所を間違えることが増えてもは、太陽フレアのせいではなくて、あなたのせいですw

オーロラは無理なので、せめて紫金山・アトラス彗星を撮りたいと思って外に出たのですが、意外に寒くて風邪をぶり返す前に綺麗な夕焼けだけ撮って帰ってきました。

いつだって夕焼けは綺麗です。いつだって朝焼けは眠いので撮れません。

気になる音楽のコーナー

Sparkle / Carpainter

日本でここ数年かっこいいなぁと思っているDJ, Carpainterの新目のEPからです。月曜朝からスピード上げ気味で!風邪予防に!

では、またまた。

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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