昔の私が知りたかったこと。

おはこんばんちは。飯塚です。

オリンピックが終わりましたね。

子供の頃からスポーツに無関心な私でしたが、子供達が

「オリンピックをTVで観てみたい」

などと言うので、終盤間近にわが家も観るようになりました。

改めて観ると、超人達の闘いを無料で見られるエンタメなんですね。子供達は単純に面白がっているし、知らない世界を見せて貰えるんだな、なんて今更思い直したりして。

ちなみに今回アイルランドのメダル獲得数は過去最高の金4銅3。少ない、と思うかもしれませんがアイルランドの人口は500万人ということをお忘れなきよう。

今回はアイルランド国内もかなり盛り上がってました。

パラリンピックも始まったら観よう、と思っています。

5月にたくさん作ったエルダーフラワーコーディアルももうすぐなくなる。

How are you? の意味。

先週、英語のリスニングの事を書きました。断っておきますが私は言語のプロどころか一生ネイティブ英語は話せないような英語圏に住むだけの日本人。

とはいえ、自分が日本で習った英語と今の環境で違和感を覚える事はたまにある。

今回はそれをビギナーレベルであげてみます。

How are you? は本当に言うのか。

イギリスにいた時にも日本にいる友人に聞かれた。

「英語で習ったけど、本当は今はもう言わないんでしょ?」と。

結論からいうと言います。

How are you?

I’m fine, thank you. And you?

なんて言わないですよ、とか言う人いますけど、イギリスもアイルランドもかなり近い感じで言います。

イギリスのホームステイ先の猫の名前はインディ。

道ですれ違う知らない人でもお店のスタッフさんに声かけるときも

How are you ?

で会話は全て始まると言っても過言ではない。

で、答えは

I’m good. とか、Not too bad など。

このHow are you ? って日本語で訳すと「お元気ですか?」とか「調子はどう?」ですが、別に相手は本気で誰かの体調を知りたいわけではない、というのが最大のポイント。

特に知らない人に対して声を掛けるのは、

「あなたは怪しい人ではないですよね?」

という意。

なので、正解は笑顔で簡単な返事をするだけ。

例え喉が痛かろうが脚を捻挫しようが余計な詳細は知らない人には言わずにただ、Not too bad. Thank you. くらいで簡潔に済ませる。

もちろん、立ち話をするくらいの友人なら体調や怪我、近況などを好きに話せばいいけれど。

ロンドンの旅は今でも子供達が懐かしがる。帝国戦争博物館にて。

丁寧な表現はした方がいいのか?

Kind regards, は使うか。

メールで最後に使う一文。ビジネスやかしこまった文面。日本語だと「敬具」なんですかね。

これも最近、日本人が「こんなバカ丁寧な言葉使わねーし」とか言うのを目にして、おばちゃんは違和感を抱きました。

繰り返しますが、友人とのチャットやメールでは使いません、ビジネスや会社宛の問い合わせ、などで使う。

また、返信してくる人もたいてい使ってます。

これは私の自論ですが。

私は英語はネイティブレベルではない。ヘンテコリンな訛りもあるし、いまだに文法も間違ったりしているはず。最近は子供からもダメ出しされるくらいだし。

下手ならば。せめて丁寧な言葉遣いくらいはしておきたいな、と心がけてます。

英語ヘタクソなのに加えて、ロクに挨拶すらできない、あるいは「言葉遣いがなってない」って救いがない、と思うので。

たまにイキった日本人が

「いや〜今ドキHow are you? とかKind regards, なんてダサくて誰も使わねーし」などと言うのを聞くと

「あー、そうかい。キミはそれでいいんではないかい。」と内心思っておくぐらいにして。

ま、私も20代で英語かぶれだったら言うかもなぁ、とも思う。年を取って良かった、と思うのはこんな時。

ロンドンのバッキンガム宮殿の近くの公園にはペリカンがいます。

習ったのに聞いたことない言葉。

今の英語教育がどんな感じかわからないのですが。

眠い、ってsleepy だと習いましたよね?昭和世代のみなさん。

この単語をこちらでほぼ聞いた事がない。特に大人は使わない方がいいようで。

日本語的には「眠い」というより「おねむ」ぐらいな赤ちゃん言葉。と聞きました。

で。眠いときはtired です。あとはexhausted だと心身共に疲れ切ってる状態というか。

とにかく、誰もsleepyとは言わないかんじです。

たぶん使わない方がいいのかな、と。別に誰にも失礼ではないけれど。

アイルランドとイギリスは少なくともそうです。他英語圏はどうかわかりません。

こういうのは常に、ネイティブの人の話し方を聞きながら、自分の中でアップデートするしかないですよね。

2年前の一時帰国で東京ディズニーランドに行った帰りに次男撃沈。赤子用のベビーカーを次男に奪われる。赤子は抱っこして帰った。
こちらも東京ディズニーランド帰りにベンチに座ったら撃沈な長男。頑張って歩け〜。

気安くStupid を使うべからず。

日本で英語習っていた時は

バカ=stupid 

だと思っていたのです。

ただ、バカにも程度がある。

お財布忘れるサザエさん、的ないわゆる「おばかさんレベル」だとstupid ではなく、silly だというのはアイルランドに来てから知りました。

なので例えば友人や自分自身が忘れ物をしたり、電車に乗り遅れるくらいではstupidではなく、silly と言わないとかなり失礼な物言いになるので注意が必要。

例えば白鳥に指を噛まれる程度ならsilly、ライオンに噛まれたらstupid、みたいな。

stupid は、取り返しがつかない事。苦笑いすら無理なレベルの許せない過ち。

例えば、すぐバレる浮気をして別れ話や離婚に発展する、道路を逆走して交通事故を起こす、とか、ギャンブルにハマり散財、借金をする、子供を車に置き去りにした、会社のSNSのアカウントで失言し炎上して収拾つかなくなる、など。そんな話題になれば、怒りが収まらずこんな感じで言う。

He(She)is really stupid .

「あのバカ本当にどうしようもない。」的に。

例えば子供達がどんどん沖に出ていくのに親が監督してなくて溺れたらそれはstupidなのです。

私がパリでスリにあったのは、私本人が言うならば

I was stupid.

と言えるかな、と思う。

ちなみにidiot もほぼstupid と同じレベル。ただしidiot の対象は人限定です。

日常的な間違いで苦笑いですむならsilly 、笑えない過ちはstupidです。

友人にはstupid とは言わないように。って昔の私が知りたかった事なんですけど。こんな過ちを私も昔やらかしたな。

さて、この若かりし日の言い間違いはsilly なのか、stupid なのか、実は判断が難しい。

私ももはや断言できなかったりします。

パリの骨董市クリニャンクールで買ったお皿に自家製タルト載せて一人で萌える夏。ちなみにクリニャンクールの帰りにスリに遭い財布が消えた(めちゃくちゃ治安が悪くて有名)。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。