メガネと車窓から

涼しかったモンゴルから帰国して以来、夏バテ気味の若岡です。知らないうちに季節が変わっていて驚愕しています。

脳が溶け出してきそうな暑い日々が続きます。そんな時こそ気分転換。ということで、メガネを新調しました。気になっていた調光レンズにしてみたところ、なんとも便利!まぶしくないのですよ。

屋外だとレンズの色が黒っぽくなり、室内だと透明に。メガネをかけたままで、何もしなくてOK。ものぐさな性格の自分にはぴったりです。

サングラスを使う時はコンタクトレンズを使っていたので、これでメガネだけで過ごせます。ありがたや。

真新しいメガネで、一点のくもりも汚れもないレンズにウキウキ。しばらくはこの状態をキープしたいものです、はい。

もっとも、汚れたら汚れたで気にならないのは不精者のいいところです。

レンズの汚れには無頓着ですが、旅先の車窓についた汚れは好きだったりします。窓を流れていく景色を眺めていると、光の差し込み具合で汚れがいい感じの模様に見えることも。そういえば、モンゴルでも写真を撮っていました。

ウランバートル中心部で撮った窓の汚れ。

キラキラと輝く水玉模様のような汚れに目がいき、次第に窓自体へと関心が移り、雨の後にほこりがついたのかなあだとか、この傷はどうやってついたんだろうか、などと考えてしまいます。

拭いてしまえば、すぐに落ちそうな汚れ。ぼんやり眺めていると感傷的になります。

バスの窓ガラスはフィルムが剥がれて味わい深い感じに。

車窓の景色は絶えず流れていき、過去に変わっていき、ガラスの表面に付着した汚れだけが残ります。すべては過去になり、今という瞬間はこの窓の汚れのように儚いものなのだなあと考えてみたり。そんなことを思うのは、車窓に秘められた詩情のせいでしょう。

そんなわけで、あぁ、モンゴルの涼しさよ。と写真を見返して懐かしんでいます。

窓の汚れと草原。

わかおかの山日記

(隔週水曜日更新)
山を走ったり、歩いたりするのが好きです。よく忘れ物をします。そんな日々を記すライターでランナーです。

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