庭の再生。

おはこんばんちは。飯塚です。

日本は暑い夏ですか?

こちらは相変わらず15度前後の涼しい夏です。なんだか全く盛り上がる気配がありません。

近所のビーチ。晴れていたからとりあえず行く。気温は20度ないけれど子供達は水遊びします。

アイリッシュは20度越えたら「暑い!暑い!茹で上がりそう」と騒ぎ出すけれど、表情は満足げ。

「暑い!暑い!」は不満ではない。やっぱり20度くらいは欲しいのだ。

夏が暑くない国、それは「ジェットコースターがない遊園地」的感覚。

野外のキャンプや水遊び、海遊び、バーベキューやピクニック、ハイキング、野外フェスなんかも肌寒ければイマイチじゃないですか?

要は楽しくない。

だからといって暑すぎたら死んでしまう。適度に20度越えるくらいな暑さは欲しい。

どうしてくれるんだ。もうこのまま夏がないまま秋冬に突入してしまったら本当にこの国、ただ物価が高いだけのしみったれたところなんですけど。

うちの夫は「夏はないし雨ばっかり。もうこんな国には住みたくない」とかいいながら日本の瀬戸内海の物件探しとかしちゃうんだろうな(冬の間そればかりやってた)。

アイリッシュは家が好き。周りの友人達もオーストラリアの物件探しをしていたらしい。

初めての実りのない夏。

我が家には二本のプラムの木があり。

一昨年は二本揃って大豊作で子供達が争うように頬張っていたのですが。

2022年夏。たわわだったプラム
2回か3回くらいこんな感じで採れた。間引いてなくても甘くて美味しい我が家のプラム。

なんと今年は一粒も実が成長しない大凶作。

夫曰く

「花が散って実がなる頃に寒気に晒されると実がならない」

だそうで今年はまさにそれだったのか。

この家に来て6回目の夏でこんなの初めて。来年は実をつけてくれるかな。

ちなみにりんごは既にたわわ感あり。またりんごジュースやタルトを作りたいな、と期待しているところです。

今現在のリンゴ。順調に育ってます。

4年前のブログは庭のことばかり書いていた。

このブログを始めた4年前、我が家の庭は賑わっていました。

鶏がいて卵を産んでくれて、蜂の巣箱もあり、家庭菜園で野菜を殆ど賄っていた。

二年間ほど飼っていた6羽の鶏さんたち。卵を毎日産んでくれたけれどある日キツネに食べられて全滅しました。
蜂たちが引っ越してきた瞬間。庭がバズっていた。

当時は夫があまり忙しくはなかったというのが大きい。

3年前に夫は仕事を変えてすっかり多忙になり。

鶏はキツネに食べられてしまい全滅、蜂も夫にアレルギー発作が出たので蜂の巣箱は手放し。

養蜂をやりたかった夫ですがアナフィラキシーの症状が出たためあえなく諦めることに。

騒がしかった庭は静かになり私達も外で過ごす時間があまりなくなり。

じゃがいもも豊作だった2020年。

ビニールハウスも完全に放置されて昨年はトマトも収穫がなく。

それまで楽しみにしていた庭のトマトで作るサルサやトマトソースのパスタがなくなったのは大打撃。

庭のトマト。これ食べたらもうスーパーのトマトは口にできなくなる。

私はトマトはスーパーでは買わない。

庭で採れた「しっかりと濃い味のトマト」は毎年楽しみに食べるけれど、スーパーの無味なトマトには手が伸びないのだ。

きっと栄養価値もないはずだ、と勝手に思い込んでいる。

そんなわけで一年以上トマトを食べていない。トマト缶は買うのだけど、トマト缶のミートソースは自家製トマトのそれとは似ても似つかない味だ。

自家製トマトソースのパスタは格別。2020年はとうもろこしも栽培していた。

トマト嫌いな私がトマトがない夏に嫌気が差した昨年の夏。

やっぱり自家製トマトが必要すぎる。ビニールハウス栽培しなければ。

稼業が多忙な夫は庭の世話は出来ない。

食べたいならばやるしかない!!

「私がビニールハウスの掃除をして再生する!」と宣言したのは今年の一月。

2年間ほぼ放置されたビニールハウスは改めて見るとすっかり荒れ果てていた。

やたらと繁殖力があるブラックベリーがあちこちに生い茂っていて。

薔薇のように棘があるブラックベリーの枝は園芸用の手袋を二重に着用して枝切りしたり根から引っこ抜く。

週に数回、ビニールハウスに籠り雑草を抜き、ブラックベリーと格闘する。

もし庭を10年でも放置したらすっかりブラックベリーに侵食されてしまうんだろうな、あちこちから棘の芽が出ている。

「若い芽を摘む」って大事だな。

「鉄は熱いうちに打て」とか「巨体になる前に減量しろ」とか「歯が痛む前に歯医者行け」と一緒だな、などと考えながらひたすらに根を抜く。

「庭仕事」という言葉は本当だけれど根を抜いたり雑草採りは体感的には「やっつけ仕事」だ。退治してる、の意のやっつけ。

汗をかきクタクタに疲れ果てる日々。

うんとこしょ。どっこいしょ。

というか、コンチクショー。あっちもこっちも生えやがって!と。

これ、ダイエットになるな!

子供への「いい子にしてればサンタクロースくるよ」の魔法の言葉と同様の力を持つ「ダイエットになるよ」。

私もすっかりエンジンがかかった。

しかもワークアウトよりも掃除や庭仕事の方がカロリーは消費しそうだし生産性がある。

雑草は全て片付け、箒ではく。

子猫並みに大きなネズミの死骸の出現にはさすがに声をあげた。

土を片付けたら次のステージだ。

苔がついたビニールハウスをスポンジで洗う。

ビフォア

ビニールハウスって外が見えるのか!なんて当たり前の事に気づかないくらいに汚れていたなんて。

アフター
お子達お手伝い中。

ビニールハウス、表も中もしっかり洗浄したらちゃんと透けて見えるんですね?

タバコのヤニや町中華の店の黄ばんだ壁紙からポスターや時計を外すと「壁紙は白かったんだね?」と気づく感じに近いかもしれない。

設置されてから5年経ったビニールハウス、日が差すとこんなに明るかったのか、などと嬉しくなる。

なんだ、こんなに明るいのか。

これは毎年冬にするべき業務に違いない。なんたってダイエットになるしな。

3月には外のコンポストスペースも一掃。

ブラックベリーに占拠され尽くしたコンポストスペース。
とりあえず全部っ引っこ抜いて片付ける。資材はこの後細かくして暖炉で燃やした。

ガーデンセンターで種やシャベルを買い。

野菜は庭から採って食べる夏。

3月から種を蒔き、ここ数週間は野菜は殆ど買っていない。

カブやケール、ズッキーニ、ビーツ、ほうれん草があればだいたい毎日二品か三品は作れる。

7月10日の収穫です。ズッキーニ、ビーツ、人参、カーボロネロ(ケールの仲間)

ズッキーニの収穫は小さいうちが良い。炒めたり春巻きに入れたりしてコリコリな食感を楽しみたい。

ビーツはサラダにしたり、茎は炒めたり。

夏の終わりの収穫になるトマトとぶどうが待ち遠しい。生のサルサを楽しめるくらいに外気も夏の気温になって欲しい今日この頃です。

トマト、早く大きくなーれ。
ぶどう。ジュースもワインも作ったことあり。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。