西の果ての夏2024。

おはこんばんちは。飯塚です。

こちらは夏休みです。

アイルランド、2ヶ月丸々お休みなんですよね。長すぎやしませんか?

夏休み。オセロを久々に息子9歳とやってみたり。以前ここでも書いたのだけどアイルランドの人は(ヨーロッパ)オセロを知りません。

しかも「夏休みの宿題」なんてものは存在しない。

この人達に

「日本の夏休みは一ヶ月ちょっとしかなくて宿題がある」なんて話をすると漏れなく

「うわー、日本人に生まれなくて良かった」

という反応が返ってくる。

ちなみにクリスマスやイースターの長期休みも宿題はない。

日本で半年間小学校に通わせてもらった息子も

「いつでも必ずある宿題」にはだいぶ面食らったよう。

アイリッシュは南欧が好きです。

島国のアイルランド、休暇といえばイタリア、フランス南部、スペインでのんびりするのが一般的。

これを聞いて

「お金持ちねー」

というのは早計。

本物の金持ちはアイルランド国内にセカンドハウスがあり、休暇を国内で過ごすのです。

アイルランドのお金持ちの邸宅。

南欧はアイルランドでホテルや外食するよりも格安。

特にスペイン、ポルトガル、ギリシャ辺りは物価がかなり安い。

気候がよくて食べ物が美味しくて物価が安い。飛行機は1時間ちょっとで着くならそりゃ誰でも行きたくなる。

私も先月、日本から旅行にきていた友人とパリに滞在したけれど。

物価が高い、と言われるパリなので警戒していたのが実際には「アイルランドと殆ど同じだな」と感じた。

エッフェル塔から徒歩10分のアパルトマンに滞在して「やっぱり都会大好き」などと思ったパリの休日。

アイルランド、とにかくこの物価の高さは悪評高くて外食などは私も基本的に殆どしないようにしている。

子供達ともファストフードすらほぼいかない。

「ストライキ」って日本で聞くことありますか?

島国のアイルランド、旅はだいたい飛行機頼りなのに、実は先週からアイルランドの航空会社がストライキを起こしている状況。

パイロットの賃上げ交渉中らしいのですが、かなりの便数キャンセルになり、毎日ニュースであげられている。

既に400便がキャンセル、来週も76便がキャンセル予定(7月3日現在)。

この航空会社は我が家も日本行きの際には必ず使うので、現状日本行きの予定がない我々はこの連日のストライキニュースを、完全に他人事として観ていられるわけで。

日本でストライキなんて聞かないでしょう。

世界では例えばフランスがストライキ狂いで有名だし、アイルランドでも

「フランス人はすぐストライキ起こすし、権利ばかり主張する人種」

とか揶揄するけれども、実はアイルランドもたまにストライキはあり。

看護婦(実施直前に賃上げ交渉成立)、警察(実施前に賃上げ交渉成立。犯罪が起こるためです)、学校の先生(学校はもちろん休校になる)。など、たまにニュースになっている。

毎日海にいます。

幸か不幸か特に飛行機のお出かけはない我が家。

地味に夏休みを過ごしています。

先週は船着場に泳ぎに行ったり。

今週はビーチに通う毎日。

我が家は毎年、水難事故防止のスイミングクラスに参加する。

毎年恒例のこのイベント、だいたいビーチの駐車場もすぐ満車になるし、村の子供達ほぼ全員してんじゃないか。くらいに賑わっていたのが。

今年は車はラクラクに停められるし人も少ない。

というのも、昨年と一昨年の天気があまりにも恵まれず、かなりの人達が

「もう二度とやりたくない」と参加しなくなった模様。

いや〜、わかるよね。同意しかない。

だって寒いもん。

毎朝、温かいココアをポットに入れて持って行くんですよ。

海からブルブル震え上がりながら戻ってくる子供達が欲しいのは温かいココアだけ。

今年の夏は気温が低い。毎日だいたい15度くらい。普通の水着じゃ冷たい海水と北風の中でサバイブできない。

全員漏れなくウェットスーツを着る。

我が家の6歳児、インストラクターのお姉さんにレクチャー受けております。

クラスは30分だけれど、子供達が何人かいる場合は待ち時間なども入れて我が家は2時間滞在しなければならず。

行く前は「2時間いなきゃいけないのかー」な気分だけれど天気がよくて温かければ全く問題はない。

私はまた毎年恒例の海苔採取に励んでおります。日本に持って帰ったら実家に異様に好評だった。

子供達はひたすら遊び、サンドイッチやビスケットやフルーツなどを皆で分け合いながら楽しく過ごしている。

今日で、三日終了。あと二日だ!

子供達はまだまだ嫌気ささずに行けるようで良かった。

レッスンは3歳から。間もなく3歳になる娘はひたすらビーチで遊び続ける。

もうちょっと暑くなるといいなぁ、な西の果ての夏です。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。