ダサいメガネ。
久しぶりにメガネを新調しました。
今のメガネも家の中で使うには十分なのですが、以前メガネを作った時に比べて、確実に目が悪くなっている。老眼も進んでいる気がする。いや、気がしているだけではなくて、進んでいる。
外に出る時はコンタクトが楽ちんなのですが、気分の上がるメガネにしたら、洋服に合わせてメガネの日があってもいい。夕飯の買い物ついでにメガネを試着。あれこれ試めしていたら、買う予定のなかったクリアフレームのメガネが思っていたよりもだいぶかわいい。先代はベッコウの四角いタイプ。ガラッと気分を変えるには全く違う雰囲気のメガネも悪くない。
心の中ではクリアフレームの購入をほぼ決定しつつ。違う人がかけている様子も見てみたくて「クリアフレームメガネ」で検索をしてみる。
気になる商品の調べる時に面白いのが、「他の人はこちらも検索」のキーワード。クリアフレームメガネで他の人がどんな検索をしているか?どれどれ〜とグーグルのページをスクロールしていて思わず笑ってしまった。
「クリアフレーム メガネ ダサい」
ほほう。検索ワードにこうして並ぶということは、この眼鏡が気になるけど、もしかしてダサいかも?と気にしている人が、ある一定数いるということだ。
検索を続けてみる。
1280年から1300年の間にイタリアで発明されたと言われているメガネ。
1920年代に一般的だったはサイドの部分の支えがない「鼻つまみ式」と言われた鼻眼鏡。鼻の形が合わないと落っこちてしまうこともあり、ハンドルをつけたり、鎖をつけたりして落下しないような工夫も進む。手で支えなければいけないから、このメガネが復活することはなかなかないかもしれないけれど、鎖つきのデザインはかなりかわいい。
1920年代〜1930年代にかけて、サイドの支え「ツル」つきのメガネが登場。メガネの横の柄の部分をツルと呼ぶこと、初めてしりました。当時は「ロイド・メガネ」と呼ばれたラウンドフレームのメガネが流行だったのだとか。丸い形のロイド型。自分は似合わないなぁと思うけれど、名前の由来でもあるアメリカの喜劇役者ハロルド・ロイドがかけているメガネはとてもかっこいい。
その後「キャッツアイ型・フォックス型」と呼ばれる、目尻が上向きになったメガネが流行。映画『百万長者と結婚する方法』でマリリン・モンローがかけていたメガネは、形も独創的で惹かれるのだけれど、色がまたいい。フレームの色が上下二層に分かれていて、上部がワインレッドとこげ茶を混ぜたような色にシルバーの装飾。下部がクリアーな仕様で、フレームの上部に目が行くからか顔が小さく見える。
1960年代には四角い形のフレームが登場し、1970年代にプラスチック製のフレームがトレンドに。ビックフレームのメガネが流行した。エルビス・コステロの『This Year’s Model 』のアルバムのジャケットでかけている黒縁の大きなメガネはかっこよかった。コステロの顔が小さくてメガネがおっきく見えていただけなのかなともふと思う。
1980年代にはメタルフレームが登場。歴史を踏襲し、新しい要素をいれてデザイン解釈し直し、メガネも新しい流行が次々生まれているようだ。
メガネはかける人の顔の形とメガネの形の組み合わせで、似合う似合わないがあるものだけれど、本人が気に入った形なら自然といい顔にもなるだろうし、ダサくならない場合だってあるだろう。
いろんな価値観があるよねと思いながら、最後にもう一度クリアのフレームを試着して、注文。その日にかぶっていたキャップにもクリアフレームがぴったり。うん、やっぱりかわいい。てなわけで、新しいメガネができてくるのを楽しみにしている今日この頃でございます。
昨日はだいぶ梅雨らしくたくさん雨が降っていましたが、今年はいつ頃まで雨が続きますかね。蒸し蒸し暑い夜。クーラーをつけっぱなしの状態で、布団をはいで寝てしまって、朝起きてどきっとなんて日もありますが、季節の変わり目、どうぞ皆様、健康にお過ごしください。