胸がキュンキュンする景色。
おはこんばんちは。飯塚です。
夏休みが近づいてきました。なんとあと一カ月で学校が終わってしまう。
誰もが「夏休み、どこ行くの?」話でもちきり。
アイルランドからだとヨーロッパは気軽に行ける。
フランス、スペイン、ポルトガル辺りはアイルランドより物価も安く気候が良く食べ物が美味しいため人気があります。
7月8月の航空券は通常よりかなり割高ですが。
我が家は特に航空券は取っておらず、夫のボートで近場に停泊できる旅をする予定。
どこの国が一番好き?
独身時代50カ国周ったので、よく
「一番好きな国はどこ?」みたいな事をよく聞かれます。
これほど難しい質問もない。
で、だいたいトルコ、スイス、チリとアルゼンチンと答える。
でも、トルコとチリ、アルゼンチンは数週間かけて国を殆ど周れたから、というのも理由の一つ。
じっくり時間をかけてあちこち行くと好きなところが増える。
例えば日本だって東京と地方じゃまるで違うように、首都しか行かなかった国で「その国知ってる」というのは失礼だな、と思うようにもなり。
「好き」とは言い難いけれど。
好きな国、かどうかと言われると答えに窮するけれど凄く印象に残る国、はインド。
インド一周旅をしていた時に何人かに言われた
「インド一周できたら世界一周は楽勝」
っての、世界旅して「本当だな」と実感しかなかった。
インド以上に「しんどい国」や「無茶ばかりの国」はないかもしれない。
インドの事を書こうと思えばシリーズ化できるくらいネタがありすぎる。
インドで三回偶然会ってそのあとも交流が続いた友達が言った
「インドの旅は大変なんじゃない。ただ不快な事が多すぎるだけ」
ってのはまさにインドを言い当てていて。
本当によく怒っていた。
地元男性に付き纏われ、触られたり、ガラガラのバスで隣に座られたり、そんなのが続き。
負けずに怒鳴り散らし、喚き、ペットボトルをブンブン振り回してキチガイみたいになり、男どもは蹴散らした。
食べ物はカレーばっかりなの?これはほとんど正解。でも日本では知らなかった美味しいものもたくさん食べた。
今週月曜にニホンコンさんが書いてるマサラドーサも大好きになったし(写真残ってないけど)。でもカレーに疲れて「インドの食、ちょっと無理」などと思ったりもした。(しかし日本に帰国してからなぜかインド料理教室に通ってしまう不思議)
そんなわけでインドが好きな理由は見つからない。たぶん、好きなのに。それを上手く言語化できない。
例えるならば
「DV男と付き合いフルボッコに殴られ、友達にあんな男のどこがいいの?と言われてもその男を嫌いになれない女心」みたいなものかと。
(一応断っておきますがDV男を擁護するつもりもないしお付き合いした事はありません)
ちなみにデリーやタージマハルで有名なアグラは観光客慣れしすぎた人ばかりが次々に登場し完全に疲弊し二度と行きたくないくらいに嫌いになりました。
ところが南インドは人々も穏やかで私も殆ど怒る事なくインド観がガラリと変わりました。
そもそもインドは14の公用語があり、国土もヨーロッパがすっぽり入るほど広大。
北と南、違う国みたいなものだから、人々や食べ物、雰囲気が違うの、当たり前なのです。
紅茶でお馴染みの地
南インドも良かったけど、インド北東のネパールに近いダージリンも最高に好きになった場所。
ダージリン紅茶で有名なこの地。
ウェス・アンダーソンの「ダージリン急行」という映画、インドから帰国してすぐ公開されたので喜んで観に行ったのだけれど。
全然ダージリンが描かれてないのと、ウェス・アンダーソンが苦手なのでとてもガッカリした記憶があります。
(ウェス・アンダーソンは玄人受けするので苦手と言いづらい)
実は最近この「ダージリン急行」を久しぶりに観て、以前よりはこの作品の良さがわかった気がしました。
この映画がまた観たくなったのは、たまたまダージリンを旅したイギリスのTV番組を観たから。
ダージリンの街並みを観ながらやたらと胸が高鳴りました。
あぁ!私ダージリン凄く好きだったなぁ。
本当に久しぶりに昔の気持ちが蘇り。
ダージリンは、いうならば昔好きだったDV男の愛すべきところだけが詰まっているかのようなそんな感じ。(もうDV男の例えをやめたいけど他の例えが見つからない)
もう一人旅はし尽くしたので普段はそんなに「旅に出たい!」という欲求はないのだけど。
本当に好きになった場所は家族とまたいつか行けたらいいなぁ、とか、女友達と行きたいなぁ、とは思います。
インドのダージリン、秘境だし不便もあるかもしれませんが夏休みにいかがですか。