Mostly earth, sometimes space.

衛星の画質

ども、カルロスです。

はいはい、GWでございます。みなさんいかがお過ごしですか?私は仕事の仕方を変えてからそろそろ1年。こういう長期連休があっても、なんていうかリズム感が一緒なんですよね。いつも働いているようで、適度に休んでいるようで… 幸せなことに私のワークスタイルには合っているような気がしてます。

画像の鮮鋭度

よくデジカメとか、テレビ(モニタ)のコピーとかに使われる “シャープな画質!” っていうやつですね。よりくっきりと、すっきりと見える方が気持ちがいいわけです。

我々も衛星に搭載された(いわゆる)カメラで撮影した画像・データを使うのでとても気になるところです。もっと言えば、くっきり見えますよ!と言われても、どれくらいですか?って聞き返してしまうくらいに気になります。

さて、どのくらいって何で測るんでしょう?

ぱっと思いつくのは画素数ですよね。多い方が良いに決まっています。ただこれはいたずらに画素数を増やすことができてしまうんです。たまに画像をぐーんとサイズを大きくしたりするとぼや〜っとした絵になっちゃうってことありませんか?画素は増えているものの、内挿つまり元画像を”水増し”するしかないので、厳密に鮮鋭度ではないわけです。

例えば、絵の中に(衛星で観測した画像の中に)、白い部分と黒い部分が隣り合っていたらそれがどれくらい”白!黒!”に見えるか、その間にグレーな画素はどれくらいあるのか?というのが鮮鋭度で、それを示す指標が実はあるのです。それがMTF(Modulation Trasfer Function)というもので、どれだけエッジや点がくっきり見えるかを表すものです。

この指標から、10mの識別ができるのであれば、画素の間隔(つまり画素数)を10mにすれば良くて、1mにしたら無駄に画像が大きくなってボヤーっとなるし、20mにしてしまったら宝の持ち腐れということになります。

NASAの衛星用の画質評価サイト    (c) Google

さてさて、じゃこのエッジって衛星画像の中からどうやって見つけるのか問題。例えば港の岸壁とかは、暗い海と明るい岸壁がぴしっと隣り合っているので使ったりしますし、究極はこの画像みたいなパターンを作っちゃうのです。これはNASAのStennis Space Centerの広大な敷地のなかに書かれたものです。Google Earth (Map) でアメリカの空軍基地やNASAの施設を見ているとたまに発見したりします。見つけたらその日はきっと良いことがあります(知らんけどw)!

あー今日のネタも、また”ここテストに出るから!” そんな感じですねw

気になる音楽のコーナー

Silvery Sounds (Technasia Hard Mix) / Sound of K

2001年のTechnasiaのアルバム Future Mixの一曲目の収録曲。アルバムでは、香港のラジオ番組のサンプリング(コラージュ)からこの曲にドロップしますが、まだアジアでのテクノDJやプロデューサーが少なかった頃、明るい未来を妄想して聴きまくっていた曲です。今聞いても気持ちをどこかに持っていってくれる良い曲ですね。

さー明日からは通常営業です。では、またまた!

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

HPはこちら