分け入っても分け入っても四国
ちょっと四国まで行ってきました。宇和島の山々を楽しみつつ、ふらふらと観光も満喫。一石二鳥のよき旅でした。
松山では、放浪の俳人・種田山頭火先生の句碑を訪ねてみました。山好きにも広く知られている句「分け入っても 分け入っても 青い山」が刻まれています。
自身の悩みの深さと、どこまでも続く山々を重ねて詠んだのだとか。業が深すぎます。
道後温泉の周辺で桜をめでつつ、松山から宇和島へ。今回の旅は、昨年も出場した「鬼が城ピークストレイル」を再び走ること。コースよし、人よし、食よし、観光よしと、とてもいい大会です。
大会の受付にお遍路中の方もふらりと立ち寄り。2回目のお遍路中なのだとか。さすがに大会は走らなかったのですが、5月に九州のレースに出たいから、早く終わらせないとと話していました。
肝心の大会はというと、僕が開始早々に道を間違えてしまい、後続の3人を引き連れて大きなハンデを背負うことに。申し訳ないなあと思いつつ、4人できた道を登り直している時が一番楽しかったです。
おかげで50kmのレースなのに、5kmほど余計に楽しめました。
詳細はnoteに書いてます。
大会の翌日には、ブラタモリで案内人を務めた廣瀬さんによるブラタモリツアーに参加しました。
宇和島城の石垣や天守閣について根掘り葉掘り聞いたり、宇和島伊達家の大名庭園「天赦園」を散策したり。山々を駆け回った前日とは違った、ギャップのある1日を過ごしました。
走る前は控えていた海鮮もレース後はウェルカム。美味しいのですが、唯一の欠点はすぐになくなることです。
ついでに昨年の写真も蔵出し。宇和島の北に位置する八幡浜市の商店街が味わい深くて、ぶらりと歩いただけでファンになりました。今年は立ち寄れなくて後ろ髪をひかれました。
何がすごいって、欧州の山である「モンブラン」と米国の「ロッキー(山脈)」が隣り合っているんです。世界の地理を変える共演です。
それだけでも驚天動地なのに、なんとイギリスとインドの首都もひしめきあっています。お食事処「ロンドン」は店名からすると洋食ばかりなのかと思いきや、地元の名物・八幡浜ちゃんぽんも提供しています。
ロンドンを上回るインパクトに見舞われたのが「デリー」。店名から察するに、カレー店の1択で決まりのはず。それ以外にはありえないでしょう。そんな思い込みは捨ててください。
店名の上に冠されているのは「お好み焼き・焼そば」。意外すぎて立ち止まりました。なんなら店名よりも冠の方が大きく主張しています。
営業時間は午後7時までという潔さ。夕食時に訪れたため、店内の様子は分からず。神秘のヴェールに包まれていました。
びっくり箱のような商店街の名前は「GINZA」。銀座に来ればなんでもあるねというイメージを体現している商店街でした。知らんけど。
山頭火先生の詠んだ「青い山」のように、訪れるほどに四国の面白みが増しています。そんなわけで、分け入るほどに深みにはまっています。