半年ぶりに会う9歳児。
おはこんばんちは。飯塚です。
お花見はしましたか?
こちらも八重桜やブルーベルが咲き春らしくはなっているものの、とにかく雨続きで。
私の住むエリアは昨年7月以来、6日続けて晴天だった日が一回もないのだそう。
7月は観測史上最多雨量で、10月も洪水になり、年末年始も雨、3月も今月も雨。
この冬は例年の4倍の雨だと聞いて別に驚かない。体感では週4か5日は雨。
ただでさえ雨が多い国なのに。
土は水分をこれ以上含められず、ブカブカ。
スポーツイベントや野外イベントも地面のコンディションが悪すぎて中止が相次いでいる。
気候変動で毎年この状況になるんだろうか。こんなにも雨ばかりならもうこの国に住みたくないかも。と愚痴る。
週末から天気が良くなるみたいだけれど、どうなんだろう。
9歳児、半年間の日本の生活を終えて。
10月から3月末まで日本の小学校に通っていた息子1号、日本を離れたくなさそうでしたが、こちらの生活も落ち着いてきました。
楽しそうにはしているものの、時折日本を思い出しては短かった半年間を懐かしがっている。
私達家族と離れて日本で生活する事、行く前から期待値は高かったけれど素晴らしい経験になった。
私も側にいた一昨年の息子1号の体験入学時はあれもこれも書きたい、と思いながらツラツラと記録していたけれど、今回はなかなか書けない。
というのも、逐一母から報告はきたものの、離れているので「私から見た体験」としてまとめられなくて。
帰ってきて二週間。
こんな変化があります。
大きくなってる。
身体も大きくなった。10月に体重は31キロだったのが3月には36キロに。
毎日おじいちゃんおばあちゃんに美味しい物を食べさせてもらっていたらしい。
顔もふっくらしてそれは本人も少し気にしていたけれど今週はかったら34キロ。もうすでに体重落ちていた。
背もぐんと伸びて日本の小学校では10月には学年で二番目に背が高かったのが今年頭には一番に。
バスケの練習の成果か筋肉もついた。
足のサイズは24㎝。ちなみに私は24.5㎝。
今年中に抜かされる気がする。まさか小学校四年生に足のサイズ抜かされるとは思わなかった。
日本に持って行った服の多くはもう小さくて着られない、と言われて仰天。
食欲がありすぎる。
確かに私も両親から「大人の一人分食べてるわよ」とは言われたけれど。
帰ってきて食べっぷりが凄まじい。
大好物の子羊のスネ肉煮込みを一本食べちゃうのかー。
こりゃまた我が家の食費上がるな。
自信がついたかな。
半年間離れて、前の子供っぽさがなくなってきたな、と感じる。
第二言語の日本語で生活し勉強した事は大変だった。
それを乗り越えたからか。勉強を常におばあちゃんに見てもらい頑張った。
生活面でも今までは洋服を脱ぎ捨てていたのが、畳んで整理できるように。
アイルランドの家に戻って二日目、急に「部屋を片付ける!」と整理整頓を始めた。
こんな事今まで一度もなかった。
私も注意しなくても良くなってきた。
兄弟間の喧嘩も以前ほどしなくなった。これは二人とも成長し堪えるようになったから。
ちなみにロンドンで一度喧嘩をしかけた時に「また前みたいになるの?もう勘弁して欲しいわ」と失望を含めて私からカミナリも落としてはいるけど。
それから殆ど喧嘩はしない。
日本で一番好きなこと
一人であちこちいける事。
学校、お店に買い物、美容室、児童館、バスケの練習、友達宅。
自分一人で町を歩き、自立してる感が嬉しい。
わかるなぁ。私も一人で行けた方が楽しいだろうと思う。
アイルランドの田舎の生活は全て車移動。
天気がいい日の朝だけは歩いて学校に行くけれど、歩道もないし私が付き添う。
日本に住む前は「独り歩き慣れ」してない子供が心配でGPSや子供用携帯電話を持たせなきゃいけないのか、とかなり悩んだけれど結果的にはなくても大丈夫だった。
(とはいえ、息子によると殆どの友達がGPSやスマホ、キッズ携帯は持っているよう)
たまに門限を破って心配させて叱られたりもしたようだけど。
一人で行動する事で自立心も育むんだろうな。
自分で考え判断して責任を持つ。
一人で出歩くなんて日本では普通の事だけれどアイルランドの生活では小学校三年生だとまだ殆ど出来ない。
日本の「初めてのおつかい」がNetflixで配信された時、欧米の人が驚いていた。
治安が良い、とか薬物の匂いがない、ホームレスがいない、「日本の普通」実はとてもありがたい事なのだ。
この自由を息子はとても懐かしがっている。
そりゃそうだよね。
もうルー語じゃないんです。
私は元々子供達には日本語で話しかけるようにしている。
息子1号が幼少期はTVもほぼ日本語のを見せていた。
けれども幼稚園、学校に入り外との繋がりが増えると子供達は英語に自然と重きをおき日本語は弱くなる。
徐々に私の話も理解が出来なくなり語彙力は断然英語が強いため、私自ら会話に英単語を入れなければならない。まさにルー語(ルー大柴さん)だったのが。
日本から帰ってきてから息子1号と私の会話は全て日本語。
英単語は入れないし複雑な文法でも理解できる。
学校とお友達の影響も大きく、「え〜、それ超ヤバくない?」なんてよく言ってる。
また日本で観ていたTVの影響で一月は「マツモトヒトシさん」などと言ってたし、三月の出発前は「ミズハライッペイさん、超ヤバイんだよ」
なんて言うのがおかしかった。
実は日本語が強くなった引き換えに三月には英語も忘れかけて夫とSkypeをしていた時にtwelve が言えなくてten two などといい、夫を驚かせた。
こちらに戻ってきて2週間、頭の中は日本語で考え、話すのも日本語の方が快適だと言う。
家の中で息子1号と私の会話が完全に日本語になり、会話が複雑になったので夫は私達が何を話してるか理解出来ずにキョトンとした表情をする事が増えた。
以前はそんな事は一度もなかった。
また息子1号の影響で下の二人も急に日本語で話すように。
前は英語が圧倒的に優勢だった我が家、今や日本語が半分くらいに。
これがいつまで続くかな。
この半年間の変化は著しい。
通常、子供が階段を一段一段昇るように成長する過程を親は見届けるものだけれど、半年間、しかも新天地での生活で彼は階段を大ジャンプした。
でも、その見逃した数段、私達が不在だったからこその飛躍になったのだ。
可愛いからこそ、手放して良かった。
日本でおじいちゃんおばあちゃんに可愛がられながらも厳しく躾てもらい、新しい環境でいい人間関係を築いた事の自信はこれからの人生に影響するのだろうか。
今のところ、プラスの変化しかない。
来週は学校、バスケの話をまとめます。