2024年春ロンドン旅。
おはこんばんちは。飯塚です。
日本は新学期、入学式シーズンですね。
こちらもイースターホリデー明けて学校が始まりました。半年間日本に行っていた9歳の長男も古巣の学校に戻って楽しいようです。
先日ロンドン観光をして来ました。
アイルランドからイギリス、実はパスポートコントロールもなくて国内旅行扱いで入国。言語も一緒、お金は違いますが、飛行時間も1時間20分、気楽に行ける場所。
そんなわけでアイルランドからロンドンは北海道から東京、みたいな感覚。
我が家では何年も前からロンドンに行きたいと言っていたし、夫も私もロンドンの博物館にいつか子供達を連れて行きたい、とは思っていた。
でも博物館、下の子が最低でも5歳になるまでは待たないと。
などと言っていたのが、長男の帰国に伴い奇しくもこのタイミングで!
ま。なんとかなるかな。
前回に続いて日本から帰ってきた9歳児お迎えがてらロンドン旅記録です。
利便性で選んだ宿
ホテル代が高いロンドン。しかも時期はイースターホリデーという事もあり約半年前に宿を予約しておいた。
60%オフ、その代わりキャンセル不可。
場所はターミナル駅のビクトリア、バスターミナルからは徒歩2分。
便利な場所だけれど、狭い部屋には2段ベッドとダブルベッド、シングルベッドが置いてあり色気もへったくれもない。
予約してから
「やっぱりベッドルームが二つ以上、キッチンもあるアパートとか一軒家借りるAirbにすれば良かったかも」なんて頭をよぎった事もあったけれど。
実際にはこの宿にして正解だった。
特に空港に長男送り迎えと帰りの空港に行くのにバスターミナルから徒歩2分なのはありがたかった。
ヒースロー空港に迎えに行った息子に
「ホテルの部屋、凄く狭いよ」
と宣言したにも関わらず、息子は入るなり
「小さい!!」
と仰天するほどの狭さ、ではあったけど。
バッキンガム宮殿もビックベンも歩いていけてスーパーもパブもカフェも徒歩30秒。
朝、宿を出て観光して昼過ぎに一旦宿に戻ってまったり休憩したり、お腹が空けばビクトリア駅のスーパーや寿司屋、フードコートもある。
駅近なのに高級住宅街の一角でもあり治安がよく安心して歩ける。
部屋はラグジュアリー感はなくともしっかり休め、立地的には申し分なかったので今後もロンドン観光はまたこの辺りに泊まりたい。
博物館巡りは無謀だったか。
博物館は入館料無料のイギリス。
ただ、繁忙期はネット予約をした方が賢明だと何かで聞いて調べると確かに既に埋まっている時間がいくつかあり。
迷わず予定していた3つの博物館に予約をした。
博物館巡りは夫が男児二人、私が2歳児担当。
嫌な予感しかない…。
もちろん嫌な予感というのは的中します、それが世の常だ!
初日、帝国戦争博物館。
夫自身が子供時代に行った事がありとても楽しかったから絶対行こう!と。
戦車や零戦などの展示物に男児達はワクワク。
とはいえ動き回るじゃじゃ馬2歳児にはどれもハードルが高すぎて。
展示物の隙間に入り込んで「かくれんぼ」やりたがるし、触っちゃいけない物がたくさんある中で走り回るの本当に勘弁して欲しくて割と早々とカフェに連れて行きちょっとお菓子食べさせたり。
しまいには開放されていた「修学旅行のランチ用の部屋」にずっと居座り。
男児達を連れた夫から電話があり、さて帰ろう、となったので私は殆ど見ていない!!
二日目、泣く子も黙る大英博物館。
世界中の展示物が揃う世界一の博物館。
真面目に見たら三日間くらいかかるはず。
ここは2012年に一人で来た事があるので「どーせなんも見られないだろうけどもういいや、一回来たし」と開き直っていた。
結果、ほぼロビーに滞在。
2歳児、しまいには「外に行きたい」とか「ダディと二人はどこ?」とまたうるさくて。
仕方ないよなぁ。周りは私のような子連れもチラホラ。
いやー、ホントお疲れ様です!!
5歳児も疲れが出ていて「つまらない、つまらない!」が止まらない。
結局1時間半で出ることに。
三日目、やっぱりここだよ。自然史博物館。
やっぱりここが一番子供向けでしょう。
到着すると長蛇の列だけれど予約していたので早々と館内に入れた。
ここも私も2012年に、夫も子供時代に来ている。
まず、荘厳な建造物が素晴らしくて。
恐竜の骨や動物の剥製や模型の展示物は子供達を飽きさせない。
三人とも殆ど全ての展示物を見られた。
長男は「ここが一番好き!だから最後の日にしたんでしょ?」と大満足。
しかし、時間が経つに連れて家族連れでごった返す館内。イースターホリデーのヨーロッパ中から人々が押し寄せている。
大英博物館は早すぎた。
何人かに勧められたレゴランド、大英博物館の代わりに行ってもよかったかなぁ、とは思わなくもない。
自然史博物館は子供達には大好評。建物も素晴らしいし何回でも再訪したい博物館。
旅行で大切なのは天気です。
前回も書いたけれど、とにかく歩いた日々。
運良く初日以外は毎日晴れて暖かく。
アイルランド同様にこの冬と三月、イギリスも雨ばかりだったようだからこの期間の好天はラッキーだった。
帝国戦争博物館と大英博物館はロンドン名物の地下鉄を使ったけれど、どちらも片道しか乗らず殆どロンドンを歩きつづけた。
最終日の自然史博物館に行った日は一度も公共交通機関使わずに済んだほど。
三日間連続私のFitbitは20,000歩越え。
てことは、一緒に歩いた5歳児(本日6歳になりますが)40,000歩越えているはず。
初日にリスを見てからもうルーティンが出来、博物館の後、子供達は「リスのところに行こう!」と急にテンションが上がる。
博物館→公園でリスに餌やりの毎日。
公園に来るまでは毎回5歳児が
「もー疲れて歩けない」
とゴネ始めるけれど、リスのおかげで元気になってここから徒歩15分の宿に歩いて帰れる。
夫は呆れ気味に苦笑い。
「リスに餌やりしにロンドンに来たんだな、俺ら。子供達のロンドンの思い出はリスだよ」
アイルランドに戻り、暴風雨の窓の外を見ながら改めて思う。
「ロンドンで毎日こんな天気だったら、あの狭いホテルの部屋にいなきゃいけなかったかも。歩いて観光できてエネルギーは外で発散できてホントにラッキーだったわ」
また場違いな場所に来ちゃいました。
日本からやってきた9歳児は目を輝かせて辺りを見回す。
「日本と全然違う!イングランドの方が街がきれいだから歩いてて楽しい」
なんてウキウキしてる。
私達の宿近辺から自然史博物館までの道のり、大使館が並ぶ高級住宅街。
自分たちのいる世界とは違うと思い知らされ苦笑いとため息が止まらない。
通りかかる不動産の張り出し広告、18億円て。
「この人達きっと高級ボート持ってるよねー」
「持ってるね、あとはコーンウォール辺りに別荘あるだろうしね」
高級邸宅の前に駐車されている車、揃いも揃って我々には縁のない車。
アストンマーチン、フェラーリ、ポルシェ、テスラ、ベントレー、ランドローバー、メルセデスベンツ。
ひ〜、私の運転するボロいシトロエン、まじで出禁だな、なんて自嘲すると子供達も
「ママの車なんて本当恥ずかしすぎる!ここは通り過ぎるのもできないよ!」
ええ。それくらい言われなくても承知してますから。
「住む世界が違う」
仮にも我々宝くじ当たったところでこの人達のいるステージには上がれないわけですよ。
我々観光客と住人は装いも違う。
犬の散歩している人達、ジャケットもスニーカーも高級品、犬ももちろん純血種。
9歳児「イギリス人て金持ちだね!ロンドンは本当にきれいだよね」
夫「いや。たまたまここが特別高級なエリアなだけだよ。セキュリティがしっかりしてCCTVもそこら中にあるはずだから歩いてても安全だけど、貧困層が住むところや危ないところはたくさんあるよ」
子供達には「汚いロンドン」「危ないロンドン」は想像がつかないようだ。
バスターミナルから帰りの空港へのバスの車窓の景色でイギリスの貧富の差の片鱗を見る。
私達は「違う世界」に迷い込んだだけ。
ロンドンで何食べた?
物価が超絶高すぎるロンドン。
観光だからといって3食外食にしたらとんでもない金額になる。
だいたい毎日一回は外食してあとはスーパーで買った食材や、ビクトリア駅の寿司屋やスーパー、KFC で買った物を食べた。(それらも結構いいお値段します)
殆ど外食する機会がない田舎暮らしの子供達にとっては都会の「食」を経験するのも楽しみ。
イタリアンレストランのピザ、パスタ、ピスタチオのアイス、どれも文句なしの本格的な味。
日本のラーメンも食べてみたり。
息子達はチャイナタウンで初めての小籠包に舌鼓を打ち。
幸い我が子達、それほど偏食もなく、頼んだ物はしっかり食べる。
毎日たくさん歩いて空腹になってご飯食べて。
午後は宿の近くのパブでビール、子供達はジュースを飲み。
最終日夜はビクトリア駅前のマーケットでそれぞれ好きな物を選び。
子供達は毎日頑張ったし、夫婦も協力しあえて楽しい休日を過ごせた。
日本もアイルランドもいいけど、たまに違う世界を見られたらいいなぁ、と改めて思えたこの旅。
また年内にどこかに行ければいいね、と話している。