4年に一度の日。
おはこんばんちは。飯塚です。
なんともう二月も終わりとは。
先週24日は私の誕生日でした。外食は二週間前の結婚記念旅行で思う存分したしな、という訳で誕生日は元寿司屋の夫にお寿司を握ってもらいました。
マグロやウニ、生のエビなどといったネタがないのですが(実際にはマグロもエビもホタテも獲れるどころか輸出してる。国内需要がないので簡単に手に入らない)久しぶりに美味しいお寿司を食べられました。
日本は三月で卒業やら年度末で独特の雰囲気がありますがこちらはただ、「春がくる」のが嬉しい今日この頃。
北欧州は特に日照時間が長くなってくるのを実感する二月。
アイルランドの伝説、私も実は今年初めて知りました。
今年はうるう年で。
今日はその29日ですね。
昔の人はつくづく凄い。
4年に一日、日数を増やさないと太陽の周りを回るのに合わない。と発見できたの、超人過ぎやしないか。
日本はうるう年だからって何かイベントやいい習わしはありましたっけ?
アイルランドにはあるのです。
2月29日は「唯一女性がプロポーズができる日」だそうで。
プロポーズは基本的に男性から女性に、が常識のようですが、この日に限り逆が許される。
この習わし、なんと5世紀にまで遡ります。
修道女のセント・ブリジットが司教セント・パトリックに「プロポーズを待ち続ける女性達に何か救済策を設けるべきだ。せめて2月29日は女性が男性にプロポーズをできる日にさせて欲しい」
と直訴した、のが始まりなのだそう。
このアイルランド独自の習わし、ハリウッド映画化もされています。
「リープイヤー うるう年のプロポーズ」
日本では劇場未公開。
タイトルだけは聞いた事ありましたが、今回せっかくなのでAmazonプライム・ビデオで鑑賞しました。
(有料コンテンツです)
エイミー・アダムス演じるアメリカ人女性アナ、彼氏とも長い付き合いだし仕事も順調。しかし長い付き合いの彼氏から結婚の話は一向に出る気配がない。
そんな中、その彼氏がアイルランドに出張に行く事に。
奇しくも2月29日にダブリンに滞在する。
こうなったらアイルランドに古くから伝わる「逆プロポーズ」を決行するしかない!
サプライズで自分もダブリンに来る事に。
ところが、ダブリンに到着するはずの飛行機、天候不順でイギリスの空港に着陸。
そのあともダブリンに着くまでに想像を絶する紆余曲折が待ち構えていた。
果たして2月29日までにダブリンに到着できるのか?
プロポーズは成功するのか?!
という、先が読める王道ラブコメ。
ロケ地はアイルランド。
映画の中で地理的にはかなりツッコミ所はあるものの、アイルランドの田舎の景色は堪能できます。アイリッシュの性格みたいなのもよく出ていましたし、アイルランドの珍道中をお供する俳優マシュー・グード(イギリス人)が素敵で目の福でしたので個人的には良しとします。
日本のバレンタイン、日本のオリジナルアイディアです。
「女性から男性に」といえば。日本のバレンタインデー。
欧州は「カップルの日」
レストランもデート客の予約で満席になり、彼女や奥さんに花束やプレゼントを渡す日です。
クリスマスの飾りが撤去されると次はどこのスーパーもピンクの装飾で華やかな雰囲気に。
町の大きなスーパーにたまたま2月13日に買い物に行きましたが、数名の男性買い物客が花束を持ってレジに並んでいました。
「カップルの日」だけれど、学校でも子供達は親に「バレンタインカード」を渡したりもします。
いつもありがとう❤️みたいな感覚かなぁ、と。
そんな彼らからしたら日本独自の「女性から男性にチョコレートを渡す日」ってのは不思議だろうな、と思います。
日本にバレンタイン、色々調べると1936年(昭和11年)に兵庫の洋菓子屋「モロゾフ」の創業者・葛野友太郎氏が「バレンタインにチョコレートを送ろう」と発案されたらしいです。
第二次世界大戦時は一度は中断されたものの、終戦後は再び菓子メーカーにより「バレンタイン文化」が普及し始めたそう。
企業の経営戦略でここまで根付いたと。
日本もお正月過ぎるとバレンタインの広告が出回りますよね。
私が中学生の頃はやっぱり本命の人にはチョコレートを渡すのが流行ってました。
女の子はいつ渡そうか、そわそわし。
きっと男の子も内心落ち着かなかったんだろうな。
日本を離れて結構経つので、今はどんな風潮なんだろう、と思っていたけれど、やっぱり今時の子もチョコレートはあげたりするんですね。
ちなみにホワイトデーなんてのは完全に日本由来。
いまや韓国や中国でもあるらしい。
お菓子会社の戦略は完全に功を奏しています。
とはいえ、これはこれで面白いかな、と私は好意的に受け止めています。
さて、今日はアイルランドで逆プロポーズをする女性たちがいるんでしょうか。
この日に賭ける誰かに幸せがきますように。