ドライな日々。

おはこんばんちは。飯塚です。

ストームが来た週末。土日二日間暴風雨のため引きこもり、散らかっていた息子達の部屋と私達の寝室の片付けや諸々の整理に明け暮れました。

日本と違って「年末の大掃除」がないアイルランド。

ただ、周りの人の話を聞くと時間がある年末年始に断捨離するのは一般的なよう。

というのも、子持ちだと特にクリスマスに新しいおもちゃが大量に増える。これを機に古いのや壊れたおもちゃを処分するのです。

また年始にクリスマスの装飾を片付けがてら家も少し片付ける、みたいな感じなのかな、と。

撮影日1月13日。まだクリスマスの装飾が残ってました。この週末後撤去してたけど。

「年始」のお祝いをしないから。

一月、日本は何をするのが主流なんだろう。

「新年会」があるくらいだからまだ宴会月間。

こちらは「クリスマス時期に飲み食いし過ぎて増えた体重を戻そう」とダイエットを始める人が多い印象。

スーパーでも一斉にエクササイズ系の物を売り出したり。

飲みにも行きません。

Dry January といい、酒断ち月間。

12月に飲み過ぎたと反省する人達が1月を大人しく過ごします。

近所にある雰囲気のいいパブ、久々に先週金曜日に行ってみたらずいぶん静かで。

近所のパブ、金曜日でも閑散としていたのは1月だから。

一月はパブもレストランも稼げない。

ちなみに私は妊娠・授乳期を経たことでお酒はすっかり弱くなりました。

会社で「肝臓」を鍛えられて感謝してます。

接待やクライアントさんとお酒を飲む機会が多く、恐ろしい勢いでお酒の耐性を鍛えられた会社員時代。

世の中にはそういうお酒の席を嫌う方もいるようですが、私は楽しんでいた方。

ご一緒させていただいた方の話は楽しかったしラッキーな事にいわゆるセクハラみたいなのもなかった。

接待や残業がない日も結局会社の人達と飲む。

20代と30代前半、真っ直ぐ家に帰る事はほぼ稀でした。

若かったあの時代はよく働き、飲んだ。

仕事で鍛えられたアルコール強度は旅でも存分に発揮。

どこでしょう??ってわかりやすすぎなドイツ。
タンザニアのザンジバール島にて。

宿で知り合った人達と飲み明かしたり。

南米のアルゼンチンとチリはワイナリー巡りもできたし、赤ワインのボトルが常にバッグに入れてあり毎晩飲んでいた気がする。(ただのアル中みたい)

チリのワイナリーにレンタカーで行きました。

20代の頃は特に何を勘違いしていたのか、「酒が強い=イケてる事」だと思い込んでいた。

若気の至りってヤツですね。

日本でしかお酒を欲しがらない。

今はもうお酒は充分飲んだから別に飲まなくてもいいかな、という気分。

ちなみに独身時代から家で一人晩酌はしない。

なので飲みに行かないと、殆ど休肝日。

日本に帰国すれば飲みたい友人がいるけれど、アイルランドではあまりそんな思いに駆られない。

友が東京から仙台まで会いにきてくれたので昼間から寿司屋で麦酒。

話が合う日本人の友人達がいる市内には車で40分。公共交通機関を使う気にはなれない。

そんな中で珍しく12月は友人達がクリスマスパーティーしよう!と企画したので飲みに行きました。

私以外は全員アイリッシュ。

町まで私が友人3人を車で拾い、そのまま町に車は置いておき帰りはタクシーで割り勘で帰ろう、みたいな計画で。

一軒目でご飯を頼み、プロセッコとジントニックを飲み、二軒目でビールを飲む。

これがアイリッシュの飲み方なのかはわからないけれど、結局パブは三軒はしご。

アイリッシュは酒が強い。とにかく飲み続ける民族。

アルコール依存性の人も夫の友人や親戚で数人話を聞くくらい、問題になっていたりする。

雨が多いし、冬は暗いし、やる事ないからずっと飲んでしまうんだろう。

そんなわけで友人達はとにかくず〜っと飲んでる。

私はお酒は二軒目で「もういいや」と三軒目からはずっとジンジャーエールになり。

結局4時間ジンジャーエール飲み続けたらすっかり身体からアルコールが抜けた感じになり、頭がスッキリ。

帰りも車運転できるわ、と判断し予定を変更し友人達を送り届けて自力で帰宅。

「あーもう今日は二日酔いだー」と愚痴で溢れるグループチャットを見ながら、やっぱり早めにお酒やめておいて正解だったなぁ、なんて1人で納得した土曜日。

確かに初めの一杯はお酒が欲しい感じはあるけれど、延々と飲み続けたい、とか「酒が強いアタシはカッコいい」という感覚は忘却の彼方。

何より二日酔いで翌日を棒に振るのももったいない。

12月に飲み続けていた友人達はせめて「今月だけ」断酒している様子。

基本的にドライな生活の私は今月も通常運転です。

雪は降らないけどこんな霜が残っていた寒い朝。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。