トラブルを回避するには。
おはこんばんちは。飯塚です。
早くも一月折り返し。
こちらは日が長くなってきたな、と感じるようになりました。
冬至辺りは朝8時30分でもまだ暗く夕方も16時には暗くなり始めていたのです。
今は朝晩共に1時間位は明るい時間が伸びてる気がします。
陰気な気分になる冬、太陽が出る時間さえ長くなればずいぶん気分が明るくなります。
「不祥事」は昔からの常識が表に出ただけ。
昨年、日本ではジャニーズ事務所、歌舞伎界、宝塚、と業界でも歴史のあるそれぞれで不祥事が発覚しました。
で。年末に吉本から松ちゃん。
これ全ておそらく、不祥事とされる事がその世界では「昔から日常的にあったこと」で、今の時代にはそれ明るみになっただけですよね。
きっと今後は女の子のアイドルグループ絡みのスキャンダルも出て来るのではないか、って世間で話題になってるんでしょうけど。
芸能の世界では愛人や隠し子は昔からいた。性加害や搾取も業界ではまかり通っていた。
事実でも力があれば報道されなかった時代は長かったはず。やっとそれが表に出るようになった。
アメリカのハーベイ・ワインスタインも、ジェフリー・エプスタインも、フランスのエリート社も。
ただ、「あの人に気に入られればスターになれるし」
と、いわゆる美人局的な人もいるのも現実。
性加害が表に出づらい。
その弱みを知る「大物」は、その立場を利用して何でもできるんでしょう。
私はまさにダウンタウン世代。
こんな形で引退というのは寂しくはありますが、やはり事実は公平に裁かれるべき、と思います。
私は記事は何も読んでないので、事実関係を憶測でいう立場ではないのですが、トラブルになる原因は「騙してる」からではないかと。
初めから「今から僕とホテルに行ってセックスしよう!」と誘い、お互いの合意があればこんな問題にはならない。
女性側も、そう言われたなら着いて行く方が悪い、になる。
トルコは全力でお勧めしたい国です。
そう言う意味ではトルコのイスタンブールの絨毯屋のオッさんはしっかりと意思表示をしていたな、と、妙な記憶が蘇りました。
トルコ旅は本当に楽しかった。
各国周った中でもベスト3に入るトルコ。
たまに面倒臭いナンパみたいのもある事はあった。
ただ、インドやモロッコほどしつこくなく、私も怒り狂う事はほぼなかった(インドでは地元男性に付き纏わられ過ぎた挙句に私もキチガイのようにブチ切れていた。その詳細の話をしても私自身のキツイ性格だけが露呈し読み手はドン引きすること間違いないため控えさせていただきます)。
トルコ人は親日家、というのは事実。
女性達や家族の人達に
「うちに泊まりにおいでよ」
と言われた事は三回あり、実際に知り合ったトルコ人の家に一泊泊まった。
とても温かい家族で初めて接した日本人に無邪気に喜んでいた。帰国してからお礼に日本の物を送った記憶がある。
また、観光地を一人で歩いていても
「家に上がりなさないよ」
と言われて庭でたわわに実るプラムをジュースにしたものをご馳走になったり。
トルコの伸びるアイスクリームをご馳走していただいたり。
イスタンブールでは宿探ししながら(予約してなかった)断られ続けた挙句に辿り着いた宿で
「あなた、日本人旅行者でしょ。日本人なら私の部屋に泊まってもいいわよ。」
と、オーナーさんのベッドルームに泊めてもらったり。(もちろんお金は払います)
一人旅だったけれど旅中に旅仲間と一緒になったり、トルコ人と話したりで寂しいことは全くなくて。
エキゾチックで尚且つ都会のイスタンブール。
巨大なモスク、ボスポラス海峡の橋では釣りに興じる人達が釣り糸を垂れ、その海には観光船が行き来する。
サバサンドイッチの屋台が並ぶ橋のたもとでは、男達が
「サバサンドー!サバサンドー!」
と日本人旅行者を見つけては声をかける。
鉄板にズラリと並んだサバの塩焼き。脂の乗った大きなサバの身がジュウジュウと香ばしい匂いがする横を素通りできるほどの忍耐力を私は持ち合わせていない。
エフェスビールを飲みながら頬張った熱々のサバサンド。
サバはご飯だけじゃなくて、パンにも絶妙に合う、と知った。
基本的に海外で「日本語で話しかけてくる人」は怪しい。
イスタンブールの観光地の一角にある絨毯屋のオーナーにも日本語で呼び止められた。
日本語が堪能なオーナー。絨毯を売りに日本には幾度も来ている、という。
店に入り絨毯を見せてくれる。
相場なんてわからない絨毯。ぼったくられるかもしれないしな、と思いながら殆ど聞き流すように話を聞いていると、
「今日、夜ご飯食べに行かない?」
「予定ないでしょ?お店知らないでしょ?近くに美味しいお店あるから行こうよ」
彼は全て日本語で話す。
で、なぜか行ってしまいました。
トルコ料理が世界三大料理ってのは本当だと思う。
トルコ旅が最高だ、と記憶に残っているのはどこ行っても何食べても美味しかったから。
連れて行ってもらったお店もカジュアルなトルコ料理の店で、特に前菜の盛り合わせが美味しかった記憶がある。
というか16年も昔なので前菜しか覚えていない。
食事中、彼は全くロマンチックな会話をしなかったので、私もあまり警戒心はなかった。
それが終盤に近くなるといきなり
「これからイスタンブールの5つ星ホテルのスイーツルームに行かない?そういう所なかなか行くことないでしょ?」
と、まるで断られるなんて微塵もない風情で話始めた。
「え?ホテル?いや、ホテルは行かないです」
この後しばらく押し問答が続いた。全て会話は日本語で。
挙句に苛立ちを露わにするMr.絨毯屋。
「あなたの人生、本当につまらない!イスタンブールの5つ星ホテルに行けるチャンスなのに!」
「いや、なんでホテル断るだけで人生否定されんの?あんたがやりたいだけでしょうが。」
もーいーや。私も言いたい事言っちゃうのだ。
Mr.絨毯屋、ついに痺れを切らしてレストランで日本語で叫ぶ。
「俺のセックスは凄い!それを断るなんてつまらない人生だ!!」
え?なんて?
今、何言ったの?
わーい!いただきました。
生きていれば時々出会える名言、じゃないや、迷言、ありがとうございます!
ってかさ。凄い。
こんな風に自信満々に誘われる事、日本にいたらなかなかない。
ここまで罵倒されたのに、スミマセン。
ワタクシ、つまらない人生の意気地なし人間だから断って帰りました。
Mr.絨毯屋と店の前でさよならをし、泊まっている安宿へ向かう。
歓楽街、賑やかな街は明るかった。
夜10時くらいでもまるで危険な雰囲気はなくて一人で苦笑いが止まらなかった。
Mr.絨毯屋の決め台詞がジワジワきて、
「いやー凄いな。うん、これは面白かったよね。ある意味収穫だったわ」
などと思いながら。
これは「性被害」ではない。
この人、悪い人じゃないんです。
料理や飲み物に睡眠薬など入れず、騙さないで自分の要求とセールスポイントを明確に提示してむしろ清々しい。
きっと彼はそれまでも私の後も日本人旅行者をホテルに連れ込んでいるのだろうと推測できる。
あの決め台詞で、ついて行ってしまうのか⁈
ま。お互い同意の元ならいいよね。なんたって「凄い」んだしさ。
その旅の後、この件はすっかりネタになり。
性被害に遭ったなら話せない。けど、これは違う。
帰国しても飲んでる席で友達とか同僚に「すべらない話」的に使わせていただき。
で、相手は爆笑しながら
「いや、本当にあんたの人生つまんないわ!そんな「凄いセックス」の誘いを断るなんてどうかしてる!やり直して来い!!」
とつまらない私への罵倒になるのがオチ。
モロッコを共に旅したスイス人のマリーナとカサブランカの街を歩いている時などは現地人男性に「セックス、セックス、セックス…」と言われながら付き纏われた事があった。
その時もMr.絨毯屋を思い出してしまいこの話をした。
マリーナは、
「本当、あなたには幻滅させられるわ!そんなスゴイセックスを断るなんて本当つまんない人生よ!ちょっとそれどこの絨毯屋?イスタンブールのどの辺り?私が試してこようかな!」
「そうね、場所教えるからぜひ感想教えて。ただ彼はハンサムではないけどさ」
「顔がタイプじゃなくても目瞑ってするから問題ないわよ!」
なんて爆笑しながらカサブランカの夜の街を歩いた。
芸能界で不祥事になる方々、Mr.絨毯屋を見習って騙さないで初めから意図を明確に伝えれば良いのです。
更にお笑いの最高峰の方ならば
「俺のセックスは凄い!」
以上なエンタメ話を提供して女性を楽しませるくらいの気概が必要。
LINEも音声も記録が残る時代。
「無法地帯」はこれからなくなる方向ですね。
いい時代になるんだ。
どんな事件も真実が明かされて被害者が日の目を見られればいい。
誰にでもフェアな世の中になって欲しいものです。