旅に出る理由。
12月30日、ソウルの朝は雪になりました。
昨日まで行っていたイベントの手伝いをしてくれていた友人から「雪がひどくなるようだけれど、飛行機大丈夫かな」という連絡が入って、少しドキドキしている土曜日の朝です。
思えば、昨年も同じ時期にソウルにいたのですが
2022年にやっと自由に旅に出られるようになって
まだ1年しか経っていないんですね。
行ったり来たりできる日常にすっかり慣れてしまったけれど
好きな時に旅に出られることが、大切な生活の一部だった。
旅に出られない時間は、そのことを感じさせてくれる貴重な機会でもあったんだと
2022年に3年弱ぶりに旅に出て全身で感じたことを
どんどん積もっていく雪を見ながら思い出しました。
その時一番会いたかった友人のダソムが誘ってくれて
12月27日と29日の二日間、
ダソムとジヨンちゃんという陶芸や現代美術で活躍する友人の二人と弊社and recipeでワークショップを行いました。
ダソムからお題をもらった「小さい頃に好きだったもの」から着想を得たお料理をお客様に食べていただき、その後お客様と対話をして2時間ほどのワークショップが終了。独立門にあるフォーエバーというギャラリーでは30人、京東市場の中にあるThe Willow 1955というギャラリーでは50人ほどのお客様が参加してくださってイベントが無事終了しました。
その中で今回のワークショップの主宰であるダソムのお母さんから質問を受けました。
「花恵さんは韓国によく来てくださいますけれども、食べ物、文化、街の雰囲気。ひとつ選ぶとしたら、何が一番好きで来てくださっているんですか?」
ソルロンタンも好きだし、サンチュで包んで食べる肉も好きだし、ベーグルもおいしい。好きな音楽も映画もたくさんあるけれど、「結局一番の理由は会いたい人がいる国だから好きなんだと思います。」そう自分の口から言葉が出た瞬間に、後から頭がそうだったと考える順番で、韓国と日本を行ったり来たりする理由を答えていました。
イベントが終了後。ワークショップに来てくれた友人たちや、新しく仲良くなった人たちと打ち上げで話しをしながら、またソウルで会いましょう、東京で会う方が早いかな?そんなことを話しながら、ふと気づきました。
連日どたばたと準備をして寝落ちする日々で、あっという間に過ぎていった5日間だったけれど、また会いたい人に会えたこの旅は、確実にいい旅だったんだなと。
また来年も会いたい人に会う旅がたくさんできますように。会いたい人が増える旅ができますように。
毎週SAKRAJPの更新があるおかげで、旅で感じた小さな感情を残しておくことができる。そのことにも感謝の1年でした。そして読んでくださる皆様にも大きな感謝を。
2023年もあと残すところ2日間となりましたが、幸せな時間を過ごしていただけますように。
今年も1年お付き合いいただき、ありがとうございました。
あたたかい年末年始をお過ごしくださいませ。
새해 복 많이 받으세요!(セヘ ボク マニ パドゥセヨ)