東京プリンと20年
こんにちわー。ムトーですー。
寒くなってきたけど、信じられないくらいあったかい日があったりして、暖冬ってホントなんだな、と実感する今日このごろ。ごろごろ。
僕、今の仕事(働いています、一応)を始めて今年で20年になるんです。いま20年目。
で、僕の働いているところでは5年刻みで「リフレッシュ休暇」というのを取得できる権利がもらえて、今年がそれなわけです。じゃあまあ、ちょうど用事もあるし、東京に行こうと思い立ちまして。
金土日と東京に行ってきました。
なんだかんだで年1回は上京するんですけど、それはもう毎回、学生時代のノスタルジーに浸る旅、もしくは仕事。
今回はテーマと目的を持って旅を!と心に決めたのです。
ほら、あのー、僕、プリン作ってるじゃないですかぁ。趣味で。(しらんね)
趣味なんですけど、なぜか日本一美味しいプリンを作れる男になろうと考えておりまして(何のため、、)。
まあ、そのー、もうかなり美味しいのが作れるんですよ。安定して。
大分に住んでいて、大分県内だったり九州の訪ねたところのコーヒ屋さんにプリンが置いてあったら迷わずオーダーしてるんです。
まあそれでも圧倒的にプリン経験が少ない。
東京で人気のプリンを知らずして日本一になんてなれないのでは。
ある日(3日前)僕はそう気付いたのです。
よし、東京プリン研修だ!
テーマをプリンに設定した僕は金曜日の早朝に大分空港を飛び立ったのです。
1日目
午前中に某所で大きな用事がひとつあって、乗り継ぎのために東京駅へ。
時間があったので東京駅の地下にある喫茶・BARのDEPOTで、今回の旅 最初のプリン。
むぅ。うつくしな。
四角。僕も四角いプリンを作るのだけれど、どれどれ、実力の程は、、、。
あー、なるほど、そりゃ人気だわ、これは。プッチンプリンの大人味。
プリンってシンプルな食べ物で、見た目も色も大抵おなじ。
だから、いかにかっこよく、かわいく見せるかが大事なんだな。
かわいい上にちゃんと美味しい。
うん、おいしい。プリンライバルに認定(お前が素人な)。
プリン研修1日目。いいスタートが切れた。
3日目までにいくつのプリンを食べるのだろう。
お昼過ぎまで用事があって、そのあとはコーヒー屋さんの街、清澄白河へ。
行きたいお店はたくさんあるんだけど、前から気になっていたARiSE COFFEEROASTERSへ。コーヒーを飲みながら店主と大分の話で盛り上がった。
SAKRA.JPの代表ヤスオ・ヤマグチ(以下 Y)と合流するまでの時間がとても充実。
Yが友人から教えてもらったという、ノンアルコール飲料の工場兼お店 CAN-PANY の前で待ち合わせ。
あいさつもそこそこに(大分にしょっちゅう来るからまあまあ会ってる)、お店の中へ。
かっこよ!なにこれ。
無機質な店内。
カウンターで説明を受け、ドリンクをオーダー。
僕が選んだのはディルが浮かんでいる微発泡の飲み物。
飲んだことがない味、かおり。
ワイングラスでゆっくりと飲むと、お酒を一杯飲んでるくらいの満足感があって。
ノンアルコールビール好きの僕としても、ビールテイスト以外にこういうのが選択肢にあると嬉しいな、と強く思ったのでした。また行きたい。
次にYと向かったのはサードウェーブコーヒーのブームを作ったブルーボトルコーヒー。
もう東京のいろんなところにお店があるし、わざわざ清澄白河まで足を運ばなくても、なんだけど。
清澄白川のお店は何回行ってもかっこいいので今回も。
はい、かっこよー。
満席で、少しだけ外で待つ。全然寒くないというか、むしろ夕方でも暑いくらいの日。
安定の洗練された店内。
コーヒーももちろん目的なんだけど、今の僕にとって一番の目当てはP(プリン)。
ここのP(プリンて言えよ、さっきまでプリンて散々書いてんじゃん)も有名なんですよ。我らプリニスタには。え、プリニスタってなに?
あ、来た。でかー。
円がでかい。これ1人分?
うまい。。くそう。ちゃんとうまいのか。甘さは強め。カラメルはほろにが。
いつも僕は思うけれど、コーヒーとプリン(もうPって言わないのか)はそんなに相性が良いわけではないと思うんです。でも、コーヒーもプリンもそれぞれ美味しいとそれはもうかなり幸せ。プリンは美しいし。ついつい注文してしまう。
うん、ここも、プリンライバルに認定します(ブルーボトルは喜ばない)。
ああ、満足。
さて、17時になった。夕食だな(でかいプリン直後な)。移動。
僕は「コの字」型のカウンターの飲み屋さんに憧れてて、Yがまた友人から清澄白河周辺のコの字酒場のリストをもらっていて、その中のひとつに連れて行ってくれた。
森下の「魚三酒場」。17時過ぎに店に行くともう賑わっている。このお店はコの字カウンターが2つ並んでいる。その長辺に10人くらい座れるから多分40数席はあると思われる席がほとんど埋まっている。たまたま一番奥の一番端っ子の2席が空いていて通してもらった。
中の雰囲気の写真が欲しかったけれど撮り忘れた。
あああああ、、、、これは、、、、。やばい。。僕の好きな雰囲気。憧れのメニューの数々。全部安くて、どれも美味しい。コの字だから他のお客さんが注文した料理を持ったお店の人が僕の目の前を通っていく。その「誰かの料理」をもう、全部食べたくなって注文してしまう。
しかしこの時僕の体に異変が。
さっきの本日2つ目のプリン(巨大)が効いたのかお酒が入らない。全部食べたいのになんか調子が上がらない。
くそう、、プリンめ、、、。
と言いながらこの素敵な店を出て、すぐに2軒目へ向かう。このお店も魅力的なメニューがたくさんあるのに、まだあまり飲めないし食べられない。すぐに店を出ると、まだ20時くらい。
神保町にある僕の思い出のバーが、入っているホテルの建て替えで暫くお店を閉めるというので、そこに行こうということになった。電車と徒歩移動の時間で体調が回復してきた。
目的のバーを覗いたが、「すみません、満席です、今日は。」とホテルの人に伝えられて。
とても最後に行っておきたかったのだけれど、意外にも「あ、そうですか。わかりましたー。」とあっさり諦められた。
さっき登ってきたホテルまでの坂道を下っている途中に「へぎそば」のお店の看板が目に入って。
へぎそば食べたことない!食べたい!
とそこに飛び込む。
あー、これこれ!へぎそばだ!あーーーーーーー、おいしい!!!想像を超えておいしいじゃないか!!!45年間これを知らずに、、、うう、、、損した。。
まだ22時だけど、僕には次の日の予定がありまして。朝早く起きないといけないので、ここでお開き。Y、お付き合いありがとう。
2日目
「孤独のグルメ」っていうドラマありますよね。僕はあのドラマが好きで全話観てきたんですけど。この「孤独〜」は輸入雑貨の貿易商を営む主人公 ・井之頭五郎(松重豊)が仕事で赴く各地の飲食店で食事をするドラマなんですけど、作中に登場するお店は実在するお店なのです。
4年前に放送された「孤独のグルメ Season8」第5話「群馬県藤岡市の一人ロースター焼き肉」という回を観たときにその舞台となった焼き肉屋さんのかっこよさに衝撃を受け、このお店にいつか行きたい!と思っていたんですね。
ちょっと遠いけど、東京から1時間半。よし、行こう。
朝8時50分上野発の北陸新幹線に乗り込む。40分程で高崎駅に着き、そこから在来線(八高線)に乗り換えて約15分。群馬藤岡駅で降車。駅から約15分歩くと目的のお店「宝来軒」に到着。わー、ここだ。
これがいわゆる聖地巡礼か。あー、テンション上がるなあ。
11時オープン。ゆっくり歩いてみたけれど30分早く着いたので、周辺を散策。開店10分前に戻って来て店の入り口前に1番目の客として並んでみる。するとすぐに4、5組のお客さんが来て僕の後ろに続く。
11時になる。
「どうぞー。」
金髪の若い女性店員さんが入り口のドアを開けながら席に誘導してくれた。
わー!きゃー!!これこれ!!!かっこいい!!
でも、僕はひとり。いや、独り。孤独のグルメだから。その興奮を声に出して表現するわけにはいかない。
冷静を装い、瓶ビールを注文。ここは生ではなく、瓶。なんか、わかってる風の瓶。
引き続き冷静なふりをしてお肉とサイドメニューを注文。
おおおおおお。
完璧。
わわわわわ。。。。
ううううううううううううう。
幸せすぎる。。。
だめだ。。贅沢すぎる。
仕事を20年、自分なりに頑張ってきたご褒美だ。じっくりこの時間を楽しもう。
煙のせいか、幸せすぎるせいか、ずっと右目から涙が出続けていました(煙やな)。
さあ、東京に戻ろう。
お土産を買ったり、服屋さんに行ったり、昨日のプリンや今日の焼き肉を消化すべく歩く。
プリンの研修旅行だろう。プリン食べないと。
いや、ちょっと、なんか、プリンはもういいかな、今日は(食べんのかい)。
東京出身 大分在住の方から教えてもらったビールのおしゃれなお店にも孤独のグルメモードに入っている僕はひとりで果敢に挑んだ。一段階成長した気がする。ビールを2杯。緊張しながら注文し味わった。
人のオススメって素直に聞いてみるもんだ。
はあ、でももう、帰ろう。疲れた。今日は疲れた。ホテルに帰ろう。
あ!!蒙古タンメン中本があるじゃん!
帰り道に見かけた有名店に飛び込んでみる。カップラーメンでしか食べたことないので、食べてみたい!
僕は2日目を一番辛い「北極」で締めたのです(プリンは、、、)。なんとか完食できた。うれしい。
3日目
東京プリン研修 最終日。飛行機の時間までいろいろと行かないと。
まずはコーヒーだ。コーヒー好きの間でとても有名なお店「LEAVES COFFEE」へ。
また早く着きすぎたので一番客。
かっこよ。
細部まで全部かっこいい。そしてやっぱりおいしい。はあ、また行きたかったお店に来れた。幸せだ。
よし、次は合羽橋。
調理道具の街、合羽橋。
移動中に合羽橋のお店を調べていて知ったんですけど、日曜日って合羽橋にある9割のお店がお休みらしく。。。残りの1割のお店にいいものがあればいいや。
お菓子の焼き型のお店。
そう。プリンの型を買いに来たのです!開いてた!よかった!
かわいーぜ。欲しかったもの、ここで見つけた可愛い型を大量に購入。これでまたプリンのレベルが上がるぜ。ふっふっふ(何になりたいんだ)。
よし、満足した!休憩!
プリン研修と謳いながら、初日に2つ食べただけ。せめて最終日に1つだけでも。
合羽橋の近くの喫茶店「from afar」へ。よかった、お客さん多かったけれど、並ばずに入れた。
か、、、かっけえ、、、、。大人のかっこよさ。
大きな「ロの字」カウンター席が真ん中にあって、周りにテーブル席が並んでいる。初めて見るスタイルのお店。かっこいい。
プリンはまた器から全てかっこいい。美しすぎる。プリンは甘さ控えめだけど濃厚。あー。最高。
プリンライバル認定しときますね。
研修まとめ
プリンは3つしか、、、食べなかったけれど、やっぱりプリンっておいしいし。プリンの旅をしている、って知った人からいろいろとお店情報が届いて、どれも美味しそうで全部行きたかったけれど、今回は時間がなくて行けず。また行こう。
あたらしいプリン型も買ったし。ますます、精進します!精進してどうなるのかはわからんけど。
働き始めて20年。東京を離れて21年。
冒頭にも書いたけれど、僕はずっと、東京に住んでいたころの思い出の場所をなぞっていたんです。毎回、学生時代に通ったお店や場所に行き「はあ、なつかしいなあ。切ないなあ。」って感傷に浸る、センチメンタルジャーニー。
今回はプリンをメインの目的にして、新しいお店を開拓したり、ずっと行きたかった場所に遠征したり。
神保町のバーが満席で入れなかったことで、完全に過去を断ち切れた気がしたんです。なんか、すっきりした。
20年経ってやっと、東京に住んでいた時代への未練がなくなった。
あたらしい場所や、新しいこともいいもんだな。
良い旅でした。リフレッシュ休暇、完了。
これ、良い話だな。小説にしよう(なるか)。
妄想旅行社ムトーツアーズ 代表 ムトー