中華っぽい話

ニーハオ、ニホンコンです。
最近聞いた面白い話を大好きな町中華と共にいくつか。

1号の高校の近くにある拉麺屋、というか製麺所らしい。中華街に卸しているんだって。

失くしたものは作りゃいい!精神

去年ガッツリ研修で育成した受講生が、今やすっかり中国を飛び回る
中華ビジネスウーマンに。そんな彼女と東京で中華を食べながら聞いた

「中国の展示会に出展したら大変だったヨ」ー失くしたバッジ編ー。

展示会会場にて、スタッフは会社名のバッジを着けることになった。

本社から30個のバッジを渡され、こう言われたんだと。「別の展示会でも使うので、
終了後は回収して返却してくださいね」、と。

危ない。この時点で、既に危ない予感しかしない。「果たして無事に戻ってくるのか」と。

答えはNOだ。戻ってくる「ワケがない」。

予想をきちんと裏切らず、展示会終了後に回収したら20個。きっちり屋さんの彼女が
大騒ぎして回収して24個。ハイ、余裕で6個足りまへん。(だろうな)

さあ、ここからどうするか。こっから日本人の彼女と中国人スタッフのやりとり。

日:「どーすんのよ?!ちゃんと30個で返せって言われてるんだから!」

中:「ないものはない!仕方ないじゃん」

日:「いや、その言い訳は通用しない!探して!」

中:「ホントにない、じゃあ6個作ればいい。中国で作れないものなんてナイ!」

ーはい、ここで問題。果たして同じものが作れるでしょうか?ー

答えはNOだ!

日:「寸分違わず作れるの?微妙~に違うもの作っても怪しまれるだけだよ!」

中:「じゃあこうしよう!」

といった中国人スタッフの代案がナナメ上すぎた。

中:「その24個捨てよう!そんで中国で60個作るんだ!そして本社に
60個戻そう!きっと本社は30個多く戻ってくるから嬉しいに決まってる!」

・・・って、どーゆー原理だ?!本社も倍の数のバッジ受け取って
「いえーい、得した♡」なんて思うか?!思うワケないじゃん!

「〽ポケット~を叩くと~ビスケットが2つ!」みたいに「30個のバッジが
中国に行って帰ってきたら60個!」なんてお子さまの歌じゃないんだからさ!

ナイナイナイ、絶対ない!

慌てた彼女は色々考え、とにかく失くしたことを報告し、日本で作って請求してもらう、
もしくは中国で30個全部作り直す、などいくつかプランを立て、平謝りで本社に連絡。

そしたら「あ、それ結構壊れたりするので全然いいでーす」と、あっさり
24個返却でOKだったとか。

オヨヨー!このやりとり、水の泡~。

とにかく麺がおいしいのだ

それでも持ちつ持たれつのイイ関係

聞いてるだけで大変だったであろうやりとり。それでも日中双方のミスは
持ちつ持たれつらしく。こんな話もあった。

彼女の発注ミスで、展示会に納品されたのが仕様の違う商品が届いてしまった!が、
中国人スタッフは「大丈夫大丈夫、僕らに任せて」といって華麗に乗り切ったと。

ナントカも方便、じゃないけど、「えー、こちらの商品、雰囲気がオフィスらしくない
のが最近のトレンドです」という営業トークだったとか。

いやー、このどーにかこーにかするバタバタさ、サイコーに面白い!聞いてる側は(笑)

というハナシでした。

焼きそばもおいしかったなー

9月26日 ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。

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