恋しくなるカレー。
先週土日、ネコノスさんと行ったPOP UPにお越しくださった皆様。
灼熱の日差しの中、汗だくでand recipeのあるビルの3階まで階段を登ってきてくださってありがとうございました。
以前、写真のワークショップに参加してくださった方がいらしてくださったり、CREAをご覧になって釜山を旅してくださった方が来てくださったり。とっても嬉しい時間となりました。
そんな中、少しご無沙汰してしまっていた友人たちもイベントに遊びに来てくれました。
レシピ本やお店のロゴなどで仕事でもお世話になっているデザイナーのちばっちもその一人でした。
「〇〇のインスタが流れてくると、いいねをしている人の名前がでてくるじゃない?そこでちばっちの名前を発見することが多くて。もしかして、〇〇推し?」
「実は、そうなんです。そこからいろいろ聴くようになって今はすっかり〇〇のファン。こないだ京セラドームにも行ってきたばかり。」
ちょっと照れながら、推しのことを語るちばっちの顔。えへへとよく笑う人ではあったけれど、今まで見たことのない種類の笑顔に溢れていました。
最近やりとりをしていた羽根木にある「and CURRY」のゆきなさんも同じグループのファン。
「来週ゆきなさんのカレーを食べに行こうと思うんだけど、一緒にいかない?」
そんなやりとりをして、早速今週の水曜日にちばっちとand CURRYにお邪魔してきました。
ゆきなさんとの出会いは、共通に仲の良い編集者の友人りさちゃんを通して。りさちゃんがゆきなさんのカレーのレシピ本を編集していることがきっかけで、ゆきなさんに最初に声がかかった250人分のケータリングをその時期に引き受けられなそうだから、やっていただける可能性はありますか?とand recipeに話をしてもらったのが一番最初。
ゆきなさんのお話はずっとりさちゃんから聞いていたけれど、実際にお会いできる機会を逃したまま数年が経っていました。Twitterはお互いにフォローしているので、今こんな感じで過ごしているんだなぁということは知っていて、早くお会いしたいなと思ったまま。ゆきなさんが韓国を特集したCREAを持って、数年振りに韓国へ旅をすることをTwitterで知りました。DMで雑誌には掲載できなかったけれど、ここもあそこもオススメですという情報をお送りして、そこからまた時間が経ってしまったけれど、やっとゆきなさんのお店にお邪魔できました。
場所は世田谷区の羽根木。井の頭線の新代田駅が一番近く、小田急線の世田谷代田からも歩いていくことができる。環七を左に曲がって、静かな住宅街をしばらくまっすぐ歩くと、左側に竹藪のあるおしゃれな集合住宅があり、その先に風情のある日本家屋が見えて、ゆきなさんのお店「and CURRY」が現れました。
毎週水曜日から土曜日はランチの営業。木曜日と金曜日はディナーの営業も行っているお店は今年5周年を迎えたそうです。
どんなカレーを出されているのか、and CURRYのHPに書かれている言葉をお借りします。
「ハレの日のごちそうでも、がつんとしたパンチのある味でもなく
旬を味わう喜びと新しい発見があり、
毎日でも食べられるようなお味噌汁のようなカレー」
この文章を読んでいたからかもしれませんが、わたしは迷わず茄子味噌のキーマカレーを注文しました。
そうそう、ゆきなさんのカレーはメニューがどんどん変わるんです。わたしたちのお邪魔した日のメニューのラインナップはこちら。
モロヘイヤと鰤(ぶり)のカレー、オクラと豆乳のカレー、そして茄子味噌キーマカレー。
2種類と3種類のあいがけを選ぶこともできます。
ちばっちは2種のあいがけを注文。バナナのラッシーとデザートのさくらんぼとマスカルポーネのアイスも注文してしばしカレーがやってくるのを待つ。
12時30分に予約をして入店した時には、予約なしのお客さんも外で待っていて店内はもちろん満席。つめたく冷えたレモン入りのお水が嬉しい。「こんにちは〜!今日はきていただいてありがとうございます!」バタバタと忙しいゆきなさんが私たちの席にやってきてくれて、やっと実際にお会いできましたの嬉しいご挨拶。その後、たのしみにしていたカレーがわたしたちの席にやってきました。
こんもりもられたご飯の上にはたっぷりの野菜。サラダの上にかかっているヨーグルトのソースも美しい。茄子と味噌のカレーはしゃばっとしていて、立っているだけで汗の流れる灼熱の日にぴったり。カレーだけをまずスプーンですくって食べる。そのあとごはんを合わせて口に運ぶ。今度はサラダの山をくずして、カレーとごはんと一緒に。食べ方を変える楽しさもあって、もちろん味の変化も嬉しい。カレーは大好きな食べ物のひとつですが、だいたい最後の一口に近づくにつれて、お腹のいっぱいさに比例して、スプーンを口に運ぶ速度が遅くなっていく。でも、ゆきなさんのカレーは違っていました。スプーンを動かす速度は最後まで変わることがなく、喉越しの良さもあって、あっという間に一皿を平らげてしまう。食べると体が元気になっていくカレー。ゆきなさんのカレーは、恋しくなってしまう推しのようなカレーでした。
デザートのさくらんぼとマスカルポーネのアイスクリームがこれまたすごくおいしかった。チーズの味は強くないのに、マスカルポーネの優しい味を感じる。そしてさくらんぼの香りが口の中を幸せにしてくれる。ちゅーっとバナナのラッシーも飲み干す頃には、1時間が経過していました。
外ではまた新たなお客様が待っているので、おいとましようかと外に出る。忙しい中、また最後に挨拶に出てきてくれたゆきなさんとおしゃべり。短い時間だったけれど、推しが一緒のちばっちとゆきなさんの会話の熱量は、37度の気温に負けないくらい熱かった。また近々必ず!と約束をして、ゆきなさんに手をふる。
コーヒー休憩を挟み、そのままちばっちと下北沢までお散歩。その間もずっと、ちばっちの推しの話を聞く。その間、何度も今まで見たことのない種類の笑顔を見ることができました。
今ではコツコツ韓国語も勉強しているんですと、照れながら話してくれたちばっちの顔。好きなものができて、そこから新しい世界が開けるって最高だよね。近いうちに、みんなで韓国に行けるといいね。
おしゃべりの止まらない、お腹も心もいっぱいの1日でした。
この土日も暑くなりそうですね!みなさま、しっかり水分補給をしてどうぞよい週末をお過ごしください。