チャイナナイト~ご飯編~
ニーハオ、ニホンコンです。
チャイナナイト、先週の買い物編から、そのままこちらでご飯。
こちら、ガチ中華なんて言葉があるずっと前から池袋にある老舗四川料理。
池袋の入口みたいなところでおすすめです。
知音食堂
とりあえず青島ビールで乾杯しながら、注文。
メンバーの一人が「俺まっさきに麻婆豆腐頼みたい!」というと、店員さんが
間髪入れず、「違う!そんな頼み方しない!最初冷たい料理食べてから!」とぴしゃり。
(後で書きますが、なかなかのクセつよ)
まあ、そうだ。中華も一応フルコースみたいな頼み方があって、前菜のような
冷たい料理から始まって温かい料理に移るのが主流。
ちなみに昔教えてもらった注文方法は「風景画を描くように」というもの。
草木の部分は「野菜」、空に飛んでいる「鳥」、水辺の「魚」と湖の「スープ」、
あとは歩いている「動物」、デザートは木になっている「果物」といった感じで
風景画にあるものを想像しながら注文し、皆で食すのだ。
でも、言っていい。野菜も鶏も豚も魚もスープも果物もって、そんな食えるかーい!
クセつよ(クセが強い)店員さん
このマスク女性のクセつよ店員さん、この店のガチ度を押し上げてくれる立役者。
注文するだけなのに、モーレツな誘導で自分のペースに引きずり込もうとする。
オーダーは、私を含め久しぶりに来た方、初めて来るメンバーもいるということで「ド定番」を頼みたいんです。
ええと、豆腐干と皮蛋豆腐と・・と頼んでると、この店員さん、すんごい嫌そうな顔。
(以下、店員さん「店」、ニホンコン「二」の会話)
店「そんないつでも食べられるようなもの頼まないの!うちのおすすめあるんだから!」
「おすすめこれとこれとこれね!」(ここからもう私も早口中国語スイッチオン)
二:「いや、だってそれ辛い×辛い×辛いじゃん!こちとら日本人軍団だぜよ」
店:「大丈夫!食べられるから」(うそつけ、初対面だよ!)
あまりにもやりとりしてるのを見て、別メンバーが「ここは折れておすすめにしよう」
と助け船。
二:「じゃあ、さっきの一旦キャンセル!で、おすすめのを・・」
店:「無理!もう端末で注文通した!!今他にお客さんいないからもう作り始めてる!」
と言ってた3秒後くらいに来たのがこれ
早いよ!早いってば!!もう、せっかちというか、全てがスピーディーすぎて目が回る。
気を取り直して野菜頼もう。
二:「あった!干扁四季豆(gān biǎn sì jì dòu:ひき肉とインゲンの炒め物)!
美味しいからこれで!」
店:「ダメ!このインゲン冷凍だから!」(言うなよ!)
「ソラマメにしな!うちのソラマメ美味しいから!」
と、もう議論の余地ゼロ。はい、発注~(笑)。
別の友人は大声の早口でまくし立てる店員さんと私の会話を「丁々発止のやりとり」と
表現していたっけ。言い訳をするなら、このクセつよというか強引さは、怯むと一気に
向こうペースになるので「こちらも臆せず主張する」のが一番。
でも普段ニコニコしながら暮らしてる日本人の私なんて、秒で敗退するのがオチ。とほほ。
辛いモード全開
店員さんおすすめしてくれた前菜(辛いやつ)がこれ
「夫妻肺片(fū qī fèi piàn)」と呼ばれる四川省の料理。牛の内臓を辛くあえた冷たい料理。
四川省のご夫婦が、捨てられていた内臓を調理して売り出したことから名付けられた料理名。
スパイシーだけどすんごいおいしいのです。
そこから来た来た、これこれ。
じゃじゃーん♡
ま、こういう写真は「お兄さん、ちょっとこれ持って、写真撮るから」っていう演出(笑)。
でも、この料理、迫力満点で存在感あるでしょ。
いや、ていうか何だろう、この極端な感じ。なかやまきんに君が「ヤーッ!」って
かけたみたいな唐辛子の量。(分からない方、なかやまきんに君ネタ、でググってください)
これを普通に食しているエリアの方ってホントすごいや。
でも、中国の方からしたら、
「朝ごはんにご飯の上に生タマゴ乗せて食べる日本人ってどゆこと?」と思っているのです。
(中国では生のタマゴを食す習慣がないのです)
永遠に交わらない平行線な食文化は、「へー、そういうところもあるんだ」と言って、
異文化もろとも一緒に飲み込むのが一番近道。
ちなみにこれ唐辛子と肉を一緒に食べたメンバーはヒーヒー言ってましたが正しくは
「唐辛子をよけて中のお肉だけ取り出して食べる」のです。
お姉さん、温かい料理が出てくる度に「すぐ食べて!すぐ!」と全員を急かしまくる。
「冷めるとおいしくないから!」というのはじゅーぶんに分かる。
わかるけど、我々テーブルはお互いの話聞きたいし口の中モグモグしてるしで忙しい。
その後麻婆豆腐が来て、スペアリブのクミン炒めも来て、と、なかなかに辛いのが続く。
ほら、結果、あの店員さんの言う通り「辛い×辛い×辛い」な食卓になってる。
そして定期的に巡回してきては「美味しい?ねえ美味しい?」と質問という名の詰問に来る。
(「おいしい」という回答しかない)
初めましてのメンバーもいたのだけれど、すっかり楽しく大爆笑な時間。
中華というディープなテーマで集まったメンバーが、美味しいものを目の前にして
気持よくお互いのことを知り合いながら、へぇぇ~な話だったりいい話だったりを
展開していたな。
めちゃんこ楽しかったチャイナナイト。あ、北海道出身のご夫婦、羊食べれるか聞いたのに
辛いだけで突っ走ってしまった!
羊次回!!中華の羊もスパイシーでおいしいのです。
こんなチャイナナイト、パスポートが要らない中華旅です。ほんと面白いところ&
ガイドがいないとなかなか来れないので、是非案内します♡。
あ、ちなみにこのレストランの詳細、ガチ中華度は日本人も来やすいところゆえ☆1つ(笑)。
でも店員さんのくせつよさなどでいうと、ガチ度は高め。
最後に、おしゃべりと爆笑ばかりで全く写真が足りないところ、素敵な写真を提供して
くださった原智彦くん、入沢オットさん、ありがとうございました。
5月23日 ニホンコン