春の食物繊維祭り。
おはこんばんちは。飯塚です。
二週間に及ぶイースター休暇も終わり、また今週から学校が始まりました。
休暇中に特に大きな予定がないと毎回途方に暮れ気味になりますが、天気が良ければなんだかんだでやり過ごせる。
これも田舎暮らしだからこそ。
田舎者はその辺に生えている草さえも観察する。
先月、イギリス南東の都市、ブライトンに住む友人を訪ねました。
街中の公園の片隅にワイルドガーリック、日本だと北海道で春先に採れるアイヌネギ、またの名を行者ニンニクが生えていた。
そんなのをめざとく見つけるのが田舎者の性。
「あ、あれワイルドガーリックだよ」
なんて、聞かれてもいないのについ教えたくなってしまう。
「なんでそんなのわかるの?」
そんな事くらいしか田舎ではやる事ないからね。
毎年春「野菜を採る」ネタは書いてましたので今回はダイジェストで。(多分来年も書く)
最近は特に予定がない日は車で5分の森に行き、30分ちょっとのウォーキングに。
歩道脇に生え始めたわらびを採りに。
最近かなりいろんな物を食べるようになった8歳児もわらびを識別できるようになってきた。
この森は秋から春はキクラゲが採れ、ワイルドガーリックの群生地もあり、秋には栗も拾える宝の森。
もちろん、アイリッシュはこんなことしません。
もう聞き飽きたかもしれませんが、アイリッシュは食に非常に保守的なためこういうものは採らない。というわけでほぼ独り占め状態。
キクラゲや海藻採りなどしている時に誰かに出くわすと、一応気になるらしく
「何してるの?」
なんて聞かれその都度説明はする。だけれど、
「どんな味するの?」
とか
「私も採って食べてみよう!」
なんて言う人は皆無。
「へー、食べられるんだぁ。いいわねー、健康的で。」
と言いながら去って行くので、きっと内心は
「アジア人て変なもんばっかり食べてんだな」
などと思ってるんだろうな。
私の友人や隣人ですら
「今度食べさせて!」
と言う人が一人もいない、という状況。
また、このトピックをインスタにあげると日本人とアイリッシュの反応も見事に二分する。
特にキクラゲやもずくなどだと日本食に飢え気味な海外在住日本人が
「うわー。もずく!いいなぁ!」
とか
「キクラゲってこんな風に育つの?乾燥しか見たことない」
なんて羨ましがる。アイリッシュは
「何これ?食べんの?ふーん」
で終了。
未知の食材への好奇心など微塵もない。
ワイルドガーリック、和洋で重宝。
ワイルドガーリックは約1㎏採取し、ジェノベーゼソースを大量に作り、少しは友人や隣人にお裾分けしつつ、自分用には大きなジップロックに平らに入れて冷凍。食べる度にバキッと折って解凍する。
ジェノベーゼソースはパスタや茹でたジャガイモに和える他、サンドイッチやステーキやバーベキューに付けても合う。
ここ数年はジェノベーゼソースは買わない。
また醤油漬けやチヂミ、餃子に入れるのも美味しい。
わらびはお浸し、蕎麦のトッピングに。
いやー、最高。
本当は年中食べたいんだけどな。
でも海外暮らしで全然食べられない人もいるのだから贅沢は言えない。
という訳で、天気さえよければ野と海からあれこれ採取して採ってきた物を下処理して地味に忙しくしています。
野菜買わずに食卓が豊かになる春。
しばらくこの春の恵みを楽しめそうです。