急な思いつき。

1月は仕事をがんばった。2月は誕生日もある。自分にごほうびをあげるとしたら何をする?洋服を買う・漫画を大人買いする・行きたかったレストランでおいしいものを食べる。う〜んいまいちピンとこない。

そうでした、そうでした。もう我慢しなくてもいいんです。急に思いついても、チケットさえ買えば、行きるようになった国が多いのだから、行くしかないでしょう。旅!

今月中にどこかに行きたいなぁ。1泊2日でもいいけれどうまくやりくりすれば2泊3日は確保できる。もちろん韓国はいつ行っても楽しいし、いつだって行きたい国だけれど、急な思いつきだから、まだ訪れたことのない国へ。

移動時間が6、7時間の場所ならば、早朝か深夜便で飛行機の中で眠って、めいいっぱい時間を使うことができる。ほぼ日勤務時代「パタヤにディズニーランドのような植物園があるよ。」と聞いて、バタバタとチケットを取り、会社の先輩とふたりで羽田から深夜のフライトでタイに飛んだことがありました。その日は韓国語のレッスンの日。ガラガラとスーツケースをひきずって学校に行き、授業のあとに先生とクラスメートと麗郷でエビのチャーハンを食べ、ビールを一杯流し込んで空港についたら、同じように先輩もほっぺがほんのり赤かった。「だよねぇ。これでぐっすり眠れるよね」。

まだ羽田からの便は少ないかもしれないけれど、成田からいい時間に飛んでいる飛行機はないかな。2月の終わりで航空券を調べ始めました。

タイは行ったことがあるから、選択肢からはずして。ルアンパバーンに行ってみたいラオス、ソンベ焼きの器を見に行きたいベトナムの2択。

入国の条件も調べてみないと。ビザを取りに行く必要があるとふらっと訪れる旅の勢いが止まってしまうのでまずベトナム大使館のページをチェック。

<入国前>
●日本人の入国については、旅券の種類及び入国目的にかかわらず、入国日から15日間の滞在については査証免除となります。
 詳細はこちらをご参照ください(ビザが必要な場合の電子申請やAPECカード等についても記載)。
●なお、ワクチン接種の有無や回数は入国の条件としては規定されていません。
●入国前の陰性証明書の取得・持参は入国の条件ではなくなりました。

帰国後は韓国と同じようにビジットジャパンを登録しておけばいい。ラオス、ものすごく行ってみたいけれど2泊3日では少しもったいない気がする。そうなると残るはベトナム。チケットの検索を始めるとありましたありました。土曜日の早朝に成田を飛び立って、ホーチミンに14時ごろ到着。土日月とたっぷり現地に滞在して、月曜の深夜便で日本へ向けて出発。火曜の早朝に成田に到着。3泊4日にはなるけれど、4日目の火曜日はばっちり仕事ができる。これだ。これにしよう。

チケットを取ってしまったら、現地にいる気分で行きたいお店をチェック。


豚肉のパテ、ハム、ソーセージ、パクチーのたっぷり入った老舗パン屋さんのバインミー35000VND。日本円にすると現在のレートで195円くらい。Nhu Lan(ニューラン)という創業から50年続いているパン屋さん。フードのメニューは30種類。バインミーが有名ではあるけれど、フォーやブンなどのベトナム料理といえばこれ!という美味しい料理がそろっているらしい。ここは2日目の朝ごはんに決定。お店のあるハムギー通りには、ローカルな食料品店がたくさんあるらしい。むむ。これはお散歩をしながらいろいろ買いたくなっちゃうパターンの通りだ。ホテルはドンコイ通りの近くにしてみたので、きっとそんなに遠くないはず。

飲んでみたかったエッグコーヒーはどこで味わうかな。ベトナムって実はブラジルに次いでコーヒー豆の生産量が世界2位の国だったんですね。グエンフエ通りのL’amant Café(ラマンカフェ)では、ふわっふわのコーヒークリームののったおいしいエッグコーヒーが楽しめるようです。今まで、コンデスミルクと混ぜるベトナムコーヒーしか知りませんでしたが、エッグコーヒーの他にもハノイに本拠地を置くCộng Cafe(コンカフェ)ではヨーグルトコーヒーなるものを飲むことができるようです。ホーチミンにも2号店があるらしい。エッグコーヒーはあちこちにおいしいおいしいと書いてあるけれど、時間が合えばヨーグルトコーヒーも体験してみよう。

お昼は絶対Cơm Bình Dân(コムビンザン)。ベトナムの大衆食堂Đồng Nhân – Cơm Bà Cả(ドンニャンコムバーカー)ではベトナム北部の家庭料理がふんだんに食べられるようです。ヌクマムで味付けられた豚のひき肉に焼きなすを合わせたおかずや豚肉をお腹につめてトマトで煮込んだイカなど好きなおかずを選ぶ。空芯菜炒めともやし炒め、ごはんとスープはデフォルトでついてくる。どのおかずを選んだらいいのか大いに迷いそう。味を想像していたら、お腹がぐーぐー鳴ってまいりました。

お腹がいっぱいになったら、散歩をしながら器を見にいく。アンティークのソンベ焼きが揃うというKITO。クリーム色の地色にすみれのようなブルーや白い布にこぼした赤ワインのような鮮明だけれど淡い不思議な色使いで書かれた花の絵付けが美しい。表参道の洋服屋さんで、たまたまベトナム雑貨を販売している中にあったソンベ焼き。オーバルの器と小さなボウルを買いました。いろいろと検索をしてみると小皿やティーポットなど魅力的なものがたくさんある。

約2000軒の個人商店が集まるというベンタイン市場では何に出会えるだろう。夜はクラフトビールと世界から集められた80種類のビールから選び放題のリハブステーションでビールとおつまみ。夜のベンタイン市場も眺めてみたいけれど1日目はこれで閉店ガラガラとなりそうです。

まだ飛び立つまでにだいぶ時間があるけれど。チケットを取ってしまったら、すぐに旅が始まって毎日が豊かになる。そんなわけで、一月後くらいには「気になるもの」ベトナム編をお届けそうです。

まずは日々の仕事、生活を粛々と。ベトナムを思って、時折ふわふわしてしまうかもしれないけれど。

少し寒さが和らいできましたね。みなさま、どうぞよい週末を。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

HPはこちら