Mostly earth, sometimes space.

衛星から見える植物たち、の続き

ども、カルロスです。

最近、秋っぽい気温になってきましたね。過ごしやすいんですが、こういう時は風邪引きやすいんですよね。私、仕事着以外はかなり短パン着用率が高いんです。ちょっと寒くても、上をがっちり着込むと十分いけちゃうというか、暑がりなんで、短パン+セーターくらいで冬場の8割くらいはいけちゃうんじゃないかな。全く季節感のないヤツなんです。

ザラザラ触感レーダー

前回、衛星で植物見えますよぉなんて話をしました。近赤外バンド使って赤い画像にすると分かりやすいなんて話も(めちゃくちゃ端折ってますね)。

いわゆる、光学センサーによる観測(簡単にいうとカメラみたいなもんです)なので、曇っていると下が見えないっていう痛い弱点があります。飛行機に乗ってて、曇ってると下が見えなくてガッカリしますよね。あれと同じです。

しかし、レーダーを使うと雲の影響を受けずに、さらに夜でも観測することができるんです。最強。

でも注意しなければいけないのは、光学センサーと観測原理が全く違うということです。レーダーが見ているもの、それは植物の活性度を色で見ているのではなくて、ザラザラ具合を見ているんです。

レーダーは自分で、電磁波(マイクロ波)を地表面に向かって打ち、反射して戻ってくる電磁波を受けます。受けとった反射が強いほど、その場所の表面はザラザラしていることになるんです。この場合、一つ大前提があって、レーダーの向きが衛星の真下ではなくて、斜めっていることが重要です。ピンポン玉を平らな床目がけて投げると、ツルツルの場合反対方向に行ってしまいます。でも、ガタガタしている面だとイレギュラーで戻ってくることがありますよね。そう言う感じです。

つまり、色ではなくて触感。この画像は、私もちょいちょい出張で伺う場所なのですが、タイの米どころ。水が入って稲がまだ育っていない水田は”すべすべ”しているので反射が弱く(黒く)、稲がすくすく育つに従って”ザラザラ”が増してくるので反射が強く(白く)なります。そんな目で画像を見ると、四角い圃場が見えてきませんか?そして、日本と違って温暖な気候で多毛作なので色んな状態の水田が入り混じっています。

タイの水田地帯 黒く見えるところが水面、明るく見えるのが稲が育っているところや市街地です  produced from ESA remote sensing data

気になる音楽のコーナー

The Smiths/This Charming man

イギリスってとても不思議な国だなあと思います。歴史的にもクラシック、伝統的な文化を持ちながら、斬新なロック、ポップスを生み出していますよね。有名なところでは、ビートルズや、ローリングストーンズ… なんでしょうけど、私が自分の意思で ”あーこれがイギリスの音なんだな” と意識して聞いていたのがこのバンドの曲でした。ボーカルのMorrisseyが花束をばっさばっさ振り回すのが印象的です。

では、またまた!

ほぼほぼ地球 たまたま宇宙

(隔週月曜日更新)
人工衛星で観測される地球のデータをあれこれする仕事をしています。見知らぬ人から、カルロス!と声をかけられることがあります。

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