アイス日和。
蒸し蒸し暑い日と雨で少し肌寒い日が交互にやってきて、思ったより早く夏が行ってしまいそうで寂しい今日この頃。今年はあんまりかき氷を食べられなかったなとか、行こうと思っていたビアガーデンにも行っていないなとか、夏にやり残したことが頭をよぎります。
コンビニのアイスもパルムのキャラメルパンプキン味やカヌレアイスバーなど、秋を感じさせるものが増えてきた。夏よ、もう少し行ってくれるなと思いつつ。イベント終わり、秋味のアイスにはしっかり手を伸ばしてしまいました。これを書いている間も、カヌレアイスバーの味が気になって仕方がない。
季節を感じさせてくれる新作アイスには目がないのだけれど、1年中どこかのセブンイレブンで待っていてくれる「AKAGI BLACK」は幼き頃から心の友です。
実家の冷凍庫にいつも入っていた井村屋のあずきバーと赤城乳業のBLACK。冷凍庫からの出したては、油断をするとボキッと歯が折れそうな硬さのあずきバーも好きだったけれど、圧倒的にBLACKに手が伸びる。四角いアイスの右角っこをシャクッと噛む。口内の温度とアイスが出会って、みるみるうちにチョコジュースになって喉を通過していく感覚がなんともいえないおいしさで、暑い日は続けて2本食べてしまうことも多かった。
大人になった今でも、BLACKを見かけると買ってしまう。アイスを買うつもりのなかった日でも、レジに行く前に必ずアイスコーナーを覗いて、BLACKが品切れだとなんとなくしゅんとした気持ちになる。
いつも探してしまうBLACK。改めてコンビニの値段を見ると税抜き70円。赤城乳業のHPの値段を見るとメーカー小売価格税込み86円。1978年に発売を開始した当時の値段は、あたり付きで1本50円。そうだ、BLACKはくじつきだった。「アタリ」が出るといつもアイスを買っていた酒屋のいせもとのおじさんに新しいアイスをもらいに行っていた。
BLACKのページを見ていくと、2000年にはベルギーチョコを使ったSUPER BLACKが発売され、2014年にはエメラルドグリーンのパッケージの「チョコミント」が仲間入りしている。2015年にはクッキーバニラ、2016年にはカラメルプリン、抹茶、2019年にはラムレーズンも発売されていた。チョコミントしか見たことがないけれど、BLACKシリーズのラムレーズンはものすごく気になる。
「ガリガリくん」でおなじみの赤城乳業のホームページの会社案内。ガリガリくんのソーダ味のイラストの中にメッセージがある。「開発当初から何よりも大切にしてきたこと。それは、『遊び心』でした。さぁ、これからもみんなでもっともっと遊びを大切に考える赤城乳業をめざしましょ。商品を考え出す時も、つくる時も、お届けする時も。もっともっと『遊び心』を大切にしていきましょ。(お客様もきっと、赤城乳業の遊び心を期待しているはずだから。)」(赤城乳業ホームページより)
コーンポタージュ味のガリガリくんみたいな遊びもあれば、1978年の発売当初からかわらないBLACKみたいな優等生もいる。ホームページの中にあった働いていらっしゃる方のインタビューによると年間で150個の新商品を世に送り出しているそうです。その遊び心、並みじゃない。
今年あまり食べられなかったかき氷。かき氷といえば赤城しぐれ。ガリガリした氷に苺のシロップはお祭りの味がして好きでした。
冬に食べてももちろん美味しいアイスだけれど、四角いアイスをかじりたくなる「アイス日和」が9月は多めにやってきてくれますように。
洗濯物もそろそろぱりっと乾かしたいので、お天道様どうかよろしくおねがいします。
不安定なお天気がつづいておりますが、どうぞ良き週末をお過ごしくださいませ。