ムーミンがスナフキンにオセロで勝った、は通じるのか?

おはこんばんちは。飯塚です。

日本の皆様はお盆休み、夏休みを満喫してますか。

アイルランドは7月末には秋の気配になり、朝晩の空気はひんやりしていたものの、先週からはまた猛暑でした。

観測史上初の8月30℃超え。先週一週間、毎日ニュースはアイルランドのビーチ激混み状況。

我が家から車で5分の秘密のビーチが激混みになることはない。

地球温暖化、確実に体感してますが、アイリッシュは

「温暖化?こんな夏が毎年続くならむしろ歓迎しても良くないか?」

みたいな反応。

今までダウンやニットを着ていた夏を過ごしていたのが、水着でビーチに寝そべられるなんて最高じゃん!もうスペインにもフランスにも行く必要ないし!

ニュースのインタビューも揃いも揃ってヒャッハーな発言が多数。

楽天的過ぎて、なんだかなぁ。

ハッピーな人々のインタビューの後に、気象予報士や農業関係者の深刻な話が出てきますが、誰も聞いちゃいない。

2年ぶりにパン焼き再開。外気26度のこの日、車の窓を閉め切ってパンの二次発酵中。ハムチーズロールパンは子供達に好評でした。

蒙古斑のお尻=かわいい、というのはアジア人だけの感覚です。

我が家の男児達もこの夏、罰当たりなほどに遊び倒しています。

先週はバーベキューの日以外は毎日海。

男児達は毎日ビーチで友達と遊びたい。

ただし、わりと冷たい海水に一歳になったばかりの赤児はなかなか慣れない。

今年はダメかなー、なんて思っていたらある日突然、海水にバチャバチャ入るのを喜ぶようになりました。

夕ご飯食べ終わってから満潮時に家族でビーチ。夜8時半に子供達はキャーキャー水遊びして家帰ってすぐ寝る。

我が家のうみんちゅ英才教育、予想以上に順調です。

ビーチで友人家族と話しながら赤児のオムツを替えつつ

「蒙古斑って知ってる?日本人のたいていの赤ちゃんのお尻に青いあざがあるの。小学校に入るくらいの歳で消えるんだけどね。日本人には蒙古斑がある赤ちゃんのお尻は可愛さの象徴。未成熟な人を表現する言葉で、尻が青い、みたいな慣用句もあるのよ」

と話すと、

「何それ?初めて聞いた!本当だ!青いあざがある。あなたの子供達全員あるの?日本人は皆あるの?白人はそんなの知らないわよ。おもしろーい!」

と予想以上のリアクションが返ってきました。

ちなみに蒙古斑は英語でMongolian spots と言います。

欧米ではほとんど知られてない蒙古斑、赤ちゃんや幼児の青あざお尻を発見され幼児虐待を疑われる、という話を聞いた事があるため、私は出産時に必ず助産師さんに蒙古斑をカルテに記録するように依頼しています。

日本にいたら当たり前に知ってる事を知らない人がいる、という事。

それを知るのが面白い。

北の果てのムーミン、なぜ東の果てだけ?

隔週水曜日のアスリート若岡さんがフィンランドでレースに出られているそうで。

フィンランドのヘルシンキ、私も10年前の2012年に数日間滞在しました。

夏は夜中まで明るくて、サーモンが美味しかった。

市内の海の前のファーマーズマーケットで食べたサーモンのパエリア。豪快です。
全種類一個ずつ食べたいくらい選ぶのが難しい。

で、フィンランドといえば、ムーミン。日本人は好きな人多い。
私も会社員時代に会社で使ってたマグカップ、ムーミンでした。

フィンランドにはムーミンのテーマパークもあるらしい。

ムーミン、世界中の人が知ってると思ってたんです。

ムーミンの物はない、ので久しぶりにお絵描きしたら家族全員に「何これ?」と言われ、夫に「これ、日本でよく見たキャラクターだ」とまるで日本製みたいな扱いです。

なんならミッキーマウスくらい知名度あると思ってた。

イギリス留学時、イタリア人とドイツ人の友人と街の本屋さんに行き、ふと目に入った入ったムーミンの本。

私「あ、ムーミンだ。」

二人共、「何それ?」

私「ムーミン知らないの?フィンランドのアニメだよ。」

二人「見たことも聞いたこともない」
二人共、可愛い!みたいなリアクションもないし興味ないし、この会話はこれにて終了。

え〜!!日本人は皆知ってるのに!フィンランドはヨーロッパの北の果てなのに、なんでヨーロッパ人知らないの?

内心、かなり衝撃的でした。

アイルランドに来てから、アイリッシュの友人も夫の家族も知らないと言いますし、この国に住んで9年、ムーミンを見かけたことはありません。

日本に留学していたアイリッシュの友人も、日本でムーミンを知ったし日本人の友達もアイリッシュの若い女の子がムーミンを知らないことに驚いていた、と教えてくれました。

ネット情報によると何やら一応北欧エリアでは知られているそうです。

本国フィンランドでの知名度97%、日本での知名度98%で、僅かとはいえ日本人の方がムーミン知名度ややリード。

ムーミン、なんで日本でだけ人気で有名なんだろうか。

キャラクター好きだから?

そういえば、キティちゃんは世界中で人気だけどムーミンだってキティちゃんに負けないくらいかわいいけどな。

私はむしろキティちゃんよりムーミン派だけど。

フィンランド、もうちょいマーケティング頑張った方が良くないか?

私の英語はアイリッシュに通じないからこれもそうかと思った。

去年、クリスマス前に息子達にプレゼントのリクエストを聞いた際に、

「任天堂Switchが欲しい」だったのですが、我が夫は断固ゲーム反対派でして。

ただ、ボードゲーム系だったらいいよ、とモノポリーなどを買ってあげました。
その会話の際に、

「オセロは?」と聞くと、

夫は????

な反応。

あ。またこれか。わたしの発音が悪すぎて伝わらないいつものヤツね。

と思いながらググり画像を見せると、

「コレはナニ?」

本当に知らないの〜⁈

黒と白のコマの色を争う二人で遊ぶゲームだよ。

日本人全員知ってるし、家に必ずあるゲームだったよ。

「いや、知らない」

あまりの衝撃に思わずインスタにあげたら、それに驚く在外邦人がちらほらいて。

で、アイリッシュやフランス人の旦那さんに聞いたらしいんですけど、やはり知られてないのです。

改めて調べるとオセロは日本起源説が有力なようですが、イギリス起源という説もあるようで、この辺はまた長くなるので丸ごと割愛します。興味ある方は独自でググってください。

オセロ、チェスやトランプみたいな立ち位置だとばかり思っていたのに、日本でだけ異常に人気があったとは。

ルールはシンプルのわりに頭を使うし、ゆくゆくは子供達同士で遊んでくれるかな、と、早速Amazonで購入。

オセロ、ではなくリバーシ、という名前の方が海外では通じる説。興味ある方はググってください。

息子1号と数回遊び、先日はとうとう夫にも教えて対戦。

「これ、なかなかいいじゃん」と好評でした。

きっと他にも我々には当たり前で外国人が知らないこと、また逆パターンもたくさんあるはず。

また、機会があればそんな小ネタを揃えておきます。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。