#35 本と浅煎りアイスコーヒー
こんにちわー。ムトーです。
暑い。そしてここ数週間でコロナがすごいことになっている。でも、過去2年とは違ってなんとなく動いている感じですね。世の中。気をつけながら楽しく過ごしていきましょう。
暑いから。涼しいところで過ごしたいですよね。
静かなところで、おいしいアイスコーヒーを飲みながら本を読んだりしたい。
ということで、大分市のそういうところ紹介します。
1年半くらいぶりのインタビューしてきました。
about 大分市
大分市ホームページ → https://www.city.oita.oita.jp
大分市は人口約47万人。大分空港から車で約1時間。お猿さんのいる高崎山があるところ。関サバ、関アジもこの大分市が産地。いい温泉もある。大分旅行でどこに泊まろうか迷ったら、大分市のビジネスホテルを押さえておいたらとりあえずなんとかなると思います。美味しい飲食店もたくさんあるのです。
じゃがいも のような名前の本屋
今回ご紹介するのは、大分市にあるブックカフェ「Bareishoten(バレイショテン)」さんです。
大分駅や大分県庁から徒歩で10分かからないくらいのところにあります。
昨年2021年7月25日にオープン。あ、今日7月25日じゃん。今日で1周年!奇跡(インタビューのとき全く気づかなかったわ。マジで今気づいた。)!
おめでとうございます。(あ、そうだ、1周年に気づいてインタビューしてたテイに編集しとこっと。)
さ。入ろう。
バレイショテン代表の後藤邦孝(ごとう・くにたか)さんにお話しを伺いました。
ムトー(以下 610)「1周年おめでとうございます!!」
後藤さん(以下 510) 「あ、、ありがとうございます。(なんか、時空を歪められたような、、)」
僕がバレイショテンさんに初めてお邪魔したのは、昨年の10月くらい。友人から「面白い店が出来てるっす」って教えてもらってすぐ。
610「後藤さんは元々大分出身の方ですか?」
510「そうです。大分で生まれて、学生時代まで大分にいました。周りの人たちが就職が決まる中、僕だけ就職が決まっていなくて。実際は、希望していた企業の内定をもらっていたんですけど、見学に行ったときに、なんだかここでやっていくのはイヤだな、と感じて。就職しなかったんです。でも、大分は出たかったんです。」
610「それで東京に向かったと。」
510「別にアテがあるわけでもなく。上野駅に降り立ちました。」
610「本屋修行みたいなのを始めるんですか?」
510「僕は家具が好きで。家具屋さんで働こうと思ってさがしていたんですけど、募集しているところがなくて。でも家賃払わないといけないから、とりあえずカフェで働かせてもらって。そのあと、本が好きなので本屋さんで働くようになって。大学時代も本屋バイトしてましたし。」
610「僕も大学時代の大半、本屋さんでバイトしていました。本屋バイトすると、いまだに本屋さんで棚の本が乱れていると整理してしまいますよね。あ、僕のエピソードどうでもいいわ。じゃあ、その時代にいつかブックカフェを、という感じですか?」
510「いえ、感覚で生きているので、その時はまだ。当時働かせてもらっていたのが吉祥寺のブックス・ルーエという大きな本屋さんだったんですけど。その時に得た知識とか経験は今とても生きていますね。」
610「大分に戻ってきたのはなぜですか?」
510「東京で借りていた家の更新のタイミングで。東京を離れようと。」
610「それで大分に。」
510「1年ほどスペイン巡礼の旅をして、それから大分に。」
610「あー!なるほど、それでこのお店で出てくるサンドイッチが『ボカディージョ』だったりするんですね。」
510「まあ、あれはスペイン風に言ってるだけで、ただのミラノサンドAです。」
510「スペインの旅で気づいたことがあって。どんな小さな街にもバルがあるんですよ。あの感じ。すごく良くて。みんなが集う場所というか、居場所がある感じ。」
610「それで、そういう場所を作ろうと。お店をオープンするわけですか。(すぐ開店させたがる)」
510「いえ、まだです。大分に戻るんですけど。大分で働いていた本屋さんが経営の規模を縮小していることを感じて。それなら自分で本屋をやろうと思って。本屋でも、カフェでも働いていたし。やるならブックカフェを作ろうと。」
610「ほうほう!それでいよいよ、お店を!(ワクワク)」
510「いえ、まだですね。」
610「え。」
510「1年限定でパン屋さんで働きました。パンが焼けたらカフェで出すメニューも広がるし。」
610「すご!なるほどそしt・・・」
510「あ、オープンまだですよ。パン屋さんのあと、いまの本屋の情勢や、本の情報を仕入れるためにまた1年間本屋さんで働きました。」
610「えー。また1年も。で、、あと、オープンまで3年くらいかかりますかね。(なぜお前がオープンを急ぐ)」
510「いえ、そして2021年7月25日バレイショテンをオープンさせます。」
610「ついに!(涙)。壮大な物語でしたね。スペイン王国編まで展開して。長い旅でした。お疲れ様でした。」
510「やっと本編始まったばかりですけどね。」
610「悪く言えば行き当たりばったりな感じですけど、本当に『感覚で生きてる』ひとなんですね。」
510「最近知ったんですけど、僕のおじいさんが童話作家だったらしく、大分で生まれて東京に出て行って、みたいな、僕と同じような生き方をしてたみたいなんです。」
バレイショテンさんは、小さなお店なので、本の数もすごく多いというわけではないんです。限られた本棚のスペースに後藤さんが選んだ本がぎっしりと並べられています。
僕がバレイショテンさんに通う理由のひとつは、この並んでいる本が僕にとても合うから。
既に持っている本や、過去に読んだことのある本がたくさんある。
だから、後藤さんがセレクトした本は安心して手に取れる。きっと、僕にとって面白い本だろうな、と。
後藤さんが、ケーキを焼いたりするひとだからか、料理本がとても充実しています。
あー、そうそう。チーズケーキが本当に美味しい。まずはこれを食べてほしいです。
そして、コーヒーも美味しい。ほんとうに美味しい。
お酒もたくさんあって、お昼から本を読みながらビール飲んだりできちゃう。
610「昔から本が好きだったんですか?」
510「好きでした。僕以外だれ一人本を読まない家族でしたけど。お小遣いもらってなくて、そのかわり本は何でも買ってくれてたんです。」
僕も子どもの頃、本だけは買ってもらえていたので、本が好きになるのわかります。本しかないから、娯楽。
610「オープンから1年、どうでしたか?」
510「お店始めるにあたって事業計画を立てたんですよ。その時の見込みは超えてるんで、まあなんとかなってます。」
610「お店をやってみて喜びってどんなときに感じますか?」
510「喜びよりもツラさの方が大きいですよ(笑)。まあでも。ただの本屋じゃないし、ただのカフェでもない。ブックカフェという形態のお店なので、本を読んでもらえる本屋の喜びも、新しいスイーツを毎回チェックしてくれて食べに来てくれるお客さんがいるというカフェの喜びもあるんです。そして、ああ嬉しいな、と思ったのは、ケーキが目的でお店に来てくれたお客さんが本を手に取って、買ってくれた時です。ブックカフェをやっている意味があったな、と。」
610「最後に今後の目標をおしえてください。」
510「うーん。。目標ですか。。なりたいモデルがあるわけでもないし、どういう本屋になりたい、というのがあるわけでもないんです。でもお客さんに必要にはされたいんです。大分の文化をどうこう、というような高尚な目標はまったくないし。本というのは趣味のものなので。誰かの居場所であればいいかな。」
今や僕のひとつの居場所。
大分を旅して、歩き疲れたらふらっと立ち寄ってみてください。本を読まなくても、本に囲まれているだけで贅沢なカフェタイムになるんです。たぶん。
後藤さん、ありがとうございました。1周年おめでとうございます。
妄想旅行社ムトーツアーズ 代表 ムトー