ヨアソビ。
おはこんばんちは。飯塚です。
なんと今日で今年下半期が終了。呑気に生きてられない早さな毎日です。
ちなみに、今年の抱負ですでに達成できないと明白なのがありまして。
今年中に脱専業主婦宣言しましたが、どうも仕事を始められそうもありません。
仕事場、ボロボロの空き家を夫が作り変えてますが、他の仕事もありまだまだ工期がかかりそうです。
来年には完成するはずですが。
上の階はアパートなのですが、借りたい人が待ち構えており日々内装を頑張っています。
アイルランドの人、自分で家作ったり増築する人が普通なんですよね。驚きます。
乳児の初試練の日がやってきた。
昨年7月末に生まれた娘、もう11カ月になりました。
隣りの犬と遊ぶのが大好き。
兄弟にかまってもらうの大好き。
誰かが何か食べてたら、自分も何か食べたい超食いしん坊。
成長するに従って反応が増えて可愛さ倍増なのですが、そんな赤児にも産まれて初めての試練の時がきました。
母乳を完全に辞める。
7月2日に夫の友人の結婚式に招待されてる私達。子供3人は義理の両親にお願いするのです。泊まりがけで行くその日に備えて、赤児が母親なしでも問題ないようにしなければ。
この日を待ち望んでいた母でした。
二日間、赤児の寝かしつけは夫にお願いし、私はどこかで夜遊びをする。
ひゃっほー。
1日くらいはホテル泊まろうかな、などと楽天的な気分で宿探しをしたら軒並み日本円だと2万、3万レベル。ホテル代の高騰は確かに噂に聞いていたけど。朝子供達が学校行く時間には戻らないといけないのにそんな金額を払う意味はないわ、とホテルは諦め。
とりあえず、夜にご飯くらい食べに行こうと、3年近く会ってない友人に久しぶりに連絡をしました。
私、2016年にアメリカのIT系企業のアイルランド支社で働いてました。
11カ月の契約社員だったのですが、彼女はその時の同僚。
シリコンバレー系企業はアイルランドに支社が揃っており、ある意味国の雇用を支えてる、と言っても過言ではありません。地場産業はイマイチ盛り上がらないこの国で、アメリカ企業の存在価値は大きい。
また、このおかげで多言語の雇用が出来ているのです。ドイツ語、フランス語、スペイン語はもちろんですが、日本語の需要もある。
私も日本人カスタマーサポート部で採用されたため、会社では日本語を使っていました。
日本の会社員時代は同僚と仕事帰りに飲みに行ったりしましたが、こちらでは終わったら家に直行。家庭もあるので仕事への割り切り方は日本以上にキッチリ。
彼女とは会社にいる頃はあまり話も出来なかったけれど、契約終わってから、ちょくちょく会ってはいました。
ただ、今も別の会社でフルタイムで働き、家も近くない彼女。気安く会えないのに更にコロナで外出制限や、レストランが閉まっていた事で、会う機会が全くなくなってしまいました。
そんな彼女に意を決して、夜のご飯のお誘いを。
お店は前にも行った事があるパレスチナ料理店。
たぶん行くのは、4度目。
一応席も予約して。
車の運転は常に初心を忘れてない(短に下手なだけ)。
家族には夕ご飯を用意しておき、夫が帰宅したらバトンタッチでレッツゴー。
出かけに夫が「アルコールはほどほどにね。」などと言う。
私「ほどほどどころか飲まないよ!運転下手くそなんだから一滴も飲まないわ。」
あぁ、本音を言うと飲みたい。車生活って不便だな。
我が家から市内までは車で40分。縄張り圏外なので未だに少し緊張します。
市内に入ると、なんだこれはー。
赤いランプの車が列をなしている。
おえ〜、これが噂の市内の渋滞かぁ。
マニュアル車、渋滞が一番面倒っての、田舎暮らしだと実はほぼ経験してないんですが確かにそうだ。
普段なら2分で通過するポイントを低速ギアで牛歩戦術20分。まさかの待ち合わせギリギリで到着。
駐車場から出てビックリ。
今日はお祭りでもあるのか?というくらいにめちゃくちゃ賑わっている。
この日は暑い日。(アイルランドの暑いは20度です)道ゆく人は天気の良い夏の日を満喫してます。
また、レストランが軒を並べる小道は、コロナで屋内飲食禁止だった昨年夏からアウトドアダイニングエリアに生まれ変わったとは聞いていたけど。これはこれでこの気候だとすごくいい雰囲気。
夜の外食は何年振りだろう?
待ち合わせの店前に彼女が立っている。
お久しぶりでーす!元気でしたか?
そこからはずっと口は動きっぱなし。食べるか、しゃべるか。
パレスチナ料理、フムスやオリーブの盛り合わせ、色も綺麗だしクリーミーなフムスやミントの付け合わせが爽やか。
また鶏肉が入った春巻きのようなロール。彼女が子育てについての話をしている時にこのロールを口にしたのですが、何これ、すっごい美味しいんですけど。
「あ、すいません、話し中に。でも、この美味しさは無視出来なくて。」
「わかる!そうでしょ、これそうなのよー!」
デザートはコーヒーケーキとサフランケーキ。パレスチナコーヒーと共に。
コーヒーケーキ、ティラミスみたいな感じ。
スポンジ少なめ、クリーム多め。子供時代から生クリーム大好きな私、これはいくらでも食べたいくらい美味しい。
けれども、こんな時に老いを感じる。食欲はあるのに、半分食べると胃が、「もう無理だー」となる。
昔はこんなのペロリといけたのに。BBAの胃袋はもう高乳脂肪を受け止めきれないのか…。
性欲盛んでも精力は衰えた中年男性の悲哀、こんな感じですか?あ、下品な例えでスミマセン。
さて、話も終わらないし、二軒目行ってみよー。
市内に着いた時は半袖だったけれども、日が暮れ始めるとやはり薄いジャケットが必要だ。
都会の人はこんなナイトライフを楽しんでいるのかーー。
時計は9時。
街はまだまだ明るく人が多い。
何件か迷った挙句、パブに落ち着く。
ノンアルのドリンク、エルダーフラワーのコーディアルにトニックウォーターで。
カウンターのお兄さん、めちゃくちゃ感じいいなぁ。アイルランドの店員さんは、フレンドリーな人が多いのです。
コロナってのがあるはずなんですが?というほどに、シティライフを楽しむ人達で賑わう街。
ぴちぴちドレスから乳半分出しながら完全に千鳥足の女性。
いつも思うんだけどこっちの人の服装、なんだか凄いんです。もう写真撮ってお見せしたいんだけど、人にどう見られてるか気にしてないというか。着たい物着ている。自分の体型は気にしてなくて…。
もうアイルランドに住んで9年経つのに田舎者の私はそんな人達にいちいち視線がいってしまう。
私達の隣りのテーブルのグループはスペイン語らしい。
反対側の男性グループは常連さんだろうか。男性のコーク訛り英語は早口過ぎて何を話してるか聞き取れない事が未だにある。
私達のトークはアイルランドの愚痴、家賃や家の価格の高騰の酷さ、バイリンガル子育て、コロナって人間性が出るよね、ってか皆コロナ罹ってるよね、サイコパス人間マジこええ、人種差別されるよね、日本いつ帰国するー?などなど終わりがない。
日本語の会話は脳を使わなくても淀みなく出てくるのだ。
夜11時過ぎ。ラストオーダーですよ!とお兄さんが声をかける。
帰り際、娘の誕生祝いと手編みの帽子をいただく。そうか、編み物やるんですね、すごいなぁ。
さて、では帰りますか。
さすがに暗くなった空。酔っぱらいたちが歌ったり大声出したりしている中、駐車場まで歩くの怖い〜。
甘いマリワナ臭が時折鼻をつく。
アイルランドでマリワナは限りなく合法に近い非法。
やってる人は実は普通にいます。
駐車場にて、では、またご飯食べましょう。
いつでも誘ってください。
帰りは慣れない暗い道を減速気味に走り無事帰宅。
今日は寝室入室禁止。
時折怒った様に泣き叫ぶ赤児とあやす夫の声が聞こえてくる。
二人とも頑張れーー。と心の中でエールを送りながらリビングのソファで目を閉じるのでした。
この日を境に娘の私抜き寝は無事完了。
さて、来週以降は私も夜に車で映画「トップガン」と「エルヴィス」観に行くぞー。