使い勝手。

久しぶりに縫い物をしています。まずは布の地直しから。布を蛇腹に畳んで、水をはったおけに1時間ほどつける。その後洗濯機で軽く脱水をし、陰干しをするまでが水通しと呼ばれる工程。洋服の形になってから洗濯で縮むことを防いでくれる。ちょっと面倒だけれど、あとあとの着心地に関わってくるからすっとばさず、水につける。布が大きい時は水通しも大変。しかもこの季節、雨続きで晴れの日を狙うのが難しい。天気予報とにらめっこをしながら布を干す日を決める。

物干しに干せるだけ布に水を通して、ふわっと乾いた布をひとつひとつたたみながら、この布で何を作るかを考えるのも楽しい時間。

久しぶりに縫い物を始めたら、新しい布を見に行きたくなって吉祥寺まで。自由が丘や恵比寿にもお店があるCHECK &STRIPE。東急デパートの裏手の道。子供が小さい頃にはよくベビーカーで散歩をした界隈。寄り道の楽しい通り。

自分が子供の頃から変わらず同じ場所にあって、いつも個性的な花が置いてある「4ひきのねこ」。店頭に並んでいる房すぐりの鉢植えが魅力的。自宅のベランダに緑を増やしているので大いに迷う。高さのある鉢植えを電車で持って帰るのは至難のわざ。後ろ髪を引かれるけれど、今日は諦めよう。

ヨーロッパの玩具を売るお店「ニキティキ」も子供の頃からここにあるお店。目の前にふわっとシャボン玉が飛んできて振り返ると、くまの人形がシャボン玉をふいている。梅雨の合間の晴れの日のシャボン玉。自然と心がゆるむ。

肌触りのいい布。使い心地のいい布。発色の美しい布が並ぶCHECK&STRIPEに到着。房すぐり同様、大いに迷う。

リネンと綿の混紡も気持ちが良さそうだし、柔らかいガーゼ地もいい。いくらでも見ていられる布たち。店内を離れられなくなりそうなので、最初に色味で惹かれたブルーの布とがんがん洗濯してもずっと肌触りのよさそうな白にピンクの刺繍のドットが入った布を選ぶ。白にピンクのドットの生地は丸襟のブラウスがいいかな。

フルーツや動物のアイロンワッペンも豊富。子供が小さい頃は保育園のシーツやバック用にワッペンをよく買ってたなぁ。今はなかなかつける機会がないけれど、こういう小さいものにはいつでも心惹かれてしまう。

型紙をハトロン紙に写して、布をカット。この夏使い勝手の良さそうな、軽いブラウスが近日できる予定。

使い勝手といえば。and recipeのホームページをリニューアルしました。and recipeはロゴのデザインもSAKRAJPリーダーのぐっさんなのですが。今回ホームページのリニューアルもお願いをしました。

とっても見やすく、レシピが検索しやすくなりました。

ご覧いただく皆様の使い勝手を考えるのは第一なのですが。デザイナーさんやコーダーさんの手を借りず、自分たちでアップがしやすいようにカスタマイズしてもらったページ。更新するわたしたちの使い勝手も綿密に考えてくれました。テストをして修正をして、ヒヤリングをしてまた修正して。こんな風にしたい見せたいというこちらのわがままなリクエストにアイディアを足してくれて、大満足のページを作っていただきました。

ホームページの設計も洋服のパターンも。使う人、着る人の使い勝手を考え尽くされたものは快適で触れる機会も自然と増える。使いにくいものは自然と触れる回数が減って、ホコリをかぶってしまう。たまにはめんどくさかったり、複雑なものに触れる時間も欲しくなるけれど、ついつい手を伸ばすのは使い勝手の良いもの。

and recipeのホームページ。今日のごはんに迷ったら、さっと開いていただけるように。たのしくおいしいレシピやコンテンツを増やしていきたいと思います。

使い勝手の良い、お気に入りを目指して。

雨上がりの紫陽花がきれいな季節ですね。みなさま、よい週末をお過ごしくださいませ。