何この素敵空間!
ニーハオ、二ホンコンです。
先日、怒涛の研修ラッシュで駆け抜けた同志たちと、お疲れ様会がありました。
会場は神奈川県伊勢原市の友人宅。のどかな場所だということだけは知っている。
この日は都内から来る組、大阪の帰省先から朝イチの新幹線で来る組、自力で運転
して来る神奈川組(私はコレ)と、アクセスもさまざま。
が、当日は朝から天気は荒れ模様。
「今日、すんごい雨ですが大丈夫ですか?」
朝イチにホストからメッセージが入ったものの、忙しい中全員で合わせた予定、
そして久々の再会を心待ちにしていただけに、ガッツで向かうことに。
一般道でコトコト向かう私をもとに、「東名が渋滞!」「大雨で新幹線が止まってる!」
「電車間違えた!」などという悲鳴にも似たメッセージがじゃんじゃん入る。
普段、集合時間はピタリと守るどころか1時間前到着をする講師業の我ら。
なのに、なんだこの滑り出しの悲惨さ(笑)
友人宅に到着
友人宅の裏には、川が流れていて、これまたいい感じ。が、今日は違う。
もう、コーヒー牛乳みたいな色をした川が、ゴウゴウ音と立てていた。
いや、これ軽い災害レベルなんじゃないかと。
そして空は黒い雲と山の霧が風にびゅうびゅう流れ、魔界の大王がいまにも
降りてきそうな、不思議な光景だった。
おじゃまします
気を取り直して、友人宅へ。
というか、さっきまでの雨風やコーヒー牛乳の氾濫や遅れます続出という不運を一瞬にして
吹き飛ばしてしまうくらいの、素敵なエントランス。
いろーんなお花を紹介してくれたけど、聞いたそばから覚えきれず、反対の耳から出ていった
私の記憶力の悪さたるや。
友人がもうすでにテーブルセッティングをしていてくれたが、ちょちょ、ちょっと待って、
ここはどこ?私は誰?お姫様なワケ?
何コレ!を100回くらい叫んでいた。
友人が用意してくれたごはん、というかオモテナシの素敵さたるや。
確か、前に行った友人が言ってたっけ「あっちゃん(ホスト)、あのひとナニモノ?!」と。
ええ、私が知ってるA面の彼女は、スーツ着て登壇して、準備までに頭抱えて努力する講師。
でも、B面の彼女はたおやかでハイセンスで大勢の来訪にも涼しい顔してこんな細やかな
オモテナシを展開してくれちゃう、心身共に豊かさマックスな方でした。
時間差でやってきたレイトチェックイン組が到着。そのたびに「何コレ~♡」の歓声が
上がるので、おそらく1時間くらいずっと何コレ大合唱だったかと。
いろいろテーブルコーディネートやフィンガーフードのコツを教えてくれるのだけれど、
皆、口をそろえて「そもそも道具が無い」と。もはや何ひとつマネできる気がしない。
乾杯です
もう、サイコーにいい時間。オラ、この中に居れるだけで幸せ者だぞ。
この時間を今も思い出す度にニヤニヤし、その思い出だけで元気100倍アンパンマンに
なれるんじゃないかと思うくらい、素敵な空間と時間だった。
お疲れ様会と銘打った割に、仕事の話は5%くらい。
それでも、頑張っている姿や走り続けている様子にエールを送り、子育てや体の悩みを
少し先をゆく先輩に聞いてもらったりと、素敵な空間でエネルギーの交換をする。
話すことで背負っているものを少し軽くし、笑うことで疲れを吹き飛ばした良き時間。
不思議なのは、仕事を通じて知り合った講師仲間でありながら、仕事の話よりも
その人たちそれぞれの引き出しが多すぎて、そっちのほうに俄然興味がわく。
お互いプライベートでも支え合い、支えられ合いができるのはありがたい限り。
(私はその中でも、大木のように安定している周囲に支えられている小枝ちゃん)
朝の雨が嘘のように晴れ渡った午後は、みんなでぐるっと周辺散歩に。
森の中はむっとするような空気に包まれながら、それでも大地や木々からいただく
自然のパワーに、たいそう癒されました。
「帰りは庭で積んだお花があるから、花束にして持って帰ってねー」って、どんだけ
豊かで丁寧な暮らしなんだろうか。そして、お迎えの時間がギリギリになりシンデレラ
のように飛び出してきたので、その花束をいただくのをすっかり忘れていた。
帰宅して家についたら、それはもう、カボチャの馬車状態。
あれ?私さっきまでお城にいたわよね?シュワシュワみたいなリンゴジュースで
乾杯したよね?と確認するように今日の出来事を反芻する。
このぎゅっと凝縮されたいい時間のことを伝えたくて伝えたくて、この日の晩は家族のみんなに
写真を見せ、食事中もその素敵さをこと細かに話し、オモテナシのこと、お山暮らしのこと、
おうちとワンちゃん、テーブルコーディネートについて、を順繰りにずっとずっと話していた。
お疲れ様会は、疲れを癒すどころか、目の保養とぐっとくるほどのオモテナシに
向こう数カ月は軽く頑張れるほどの大きな元気玉をいただいて帰ってきました。
素敵なくらし、そのどれ一つも真似はできないのだけれど、その空間、それ自体が
非日常空間にトリップしたような感じで、今でも思い出すとぐわわわわーんと
幸せな気持ちが広がるのでした。
最後に、たくさんの写真をシェアしてくれた友人たちの写真も使わせてもらいました。
この場を借りてお礼申し上げます。Millions of thanks!
5月31日 ニホンコン
追記:あまりにこの話ばかりずっとしていた晩、見かねたオットさんが、
3号の朗読のサイン欄にワンちゃんの似顔絵を書いてみた。ちょっと似てる。